調査報告書、今後の対応案の公開について 共有ありがとうございます。
ずっとファンや関係者が気にかけていた、宙組の外部調査チームによるヒアリング報告書と、それに対する劇団の対策案について、公式ホームページに文章が公開、一般の私達にも共有していただきました。
長文で一字一句細かい記述、途中プライバシーの観点から黒塗り資料ではあったものの、ビジネス上そういった文章は多々あります。イマジネーション働かせながら、真剣にチェックさせて頂きました。
個人的にはトラブル対応時のヒアリング、経過報告、今後の対策案の検討というのは何度か経験しているので、これらに関わっていらっしゃる皆さんにお疲れ様と言いたいです。一つの書類にまとめるって本当に大変な作業です。
そして今まで、それこそ100年以上秘伝と言われてきた?秘密の花園の内訳を詳らかに”見える化”された事になったなと思いました。しかし事が起こってしまった場合、口伝や雰囲気で伝わっている事も第三者に見えるようにしなくてはならない。今回がキッカケで出てきた副産物じゃないかと思います。
今年年初から当時の宙組メンバー含め、皆が色々話しあいながら、折り合いを付けながら、目の前のイベントをどうにかこなしていたのだという事が分かり、本当に大変だったんだなぁ。。というのが率直な感想でした。そんな裏事情の中、各組は舞台上演しているのだと思うと、凄いプロフェッショナルだなと思います。
改善案に関して、公演回数を減らしたり、スケジュールに余裕を持たせ、簡素化出来るものは実行したり。一般企業では良く見られる改善の第一歩だと思いますし、即検討・実行を決意されたことは良い事だと思います。いきなり100%改善とはいかないまでも、一歩づつやれる事がある訳ですね。
1.新人公演上演の方法について
特に最近はライブ配信も行われたり、コロナ禍から復活した作法等など、色々重なり、過渡期であることは薄々感じてはいました。上演が直前でNGとなる事もありますし、この裏側の事情を見せてもらって、物凄く大変だと、特に長の期の負担が😓、こんなにもあったとは。練習時間や余裕を持った運営のために、演出変更等もポイントでしょうか。
2.昨今の作品のレベルの高さ
気持ちも分かります。もっともっと進化したい、良い物を作りたいという気持ちと、それについていけない現実もありますよね…。新人公演同様、コロナ禍を経た過渡期の宝塚の状況を踏まえ、演出家や上級生、下級生の信頼関係も大事だと思います。やればできる!が、本当にどこまで可能なのか、進捗を見ながらすり合わせられる余裕が、今回の改善で少し持てると良いですよね。
3.第三者サポート体制
様々な負担を生徒の上下関係の元、築き上げている伝統がある。しかし今後も色々な価値観の生徒が入ってくると、上手く行かなくなることもあると思います。
確かに企業では部課長向けコーチングとか、ハラスメント相談窓口とか設けてたりします。一旦導入してみるのは良いと思います。それが解決策になるかどうかは、やってみないと分かりません。結局は1人1人の愛ある行動に勝るものは無いと思うので、上手く第三窓口を利用しつつ、折り合いをつけて解決に結びつけられるような癖(選択肢)を持つと良いと思います。
4.言論対策
これはどうすれば良いのでしょうか。文春報道が今回の最大のトリガーになっている事は容易に分かりました。
一つ気になったのが、連絡手段が常にLINEだって事。LINEって情報が駄々洩れだという認識の上で使っている物で。政治家の弱みをLINEなどのSNSから抜き取ってゆするって話は陰謀論界隈で聞きます。まさか情報を抜き取られたって事は無いとは思いますが。。ワイドショーの”スピンネタ”である政治家や芸能人の話題作りみたいに、追っかけ回されるのは御免です。
そして、自由に言論をして楽しんでいる我ら発信者も、何等かしらの影響を与えているのではないかと、今回そっちも懸念していました。応援している、良かれと思って発信している事が、生徒さんやファンの方の気に障る様な何かになってしまってはいないか…。過度な競争へと誘導してしまっていないか…。そしてネタの提供加担者になってしまってはいないか…と。
そんな最中でも、毅然と立場を明確にして、勇気をもって発信されている方もいて、それには胸が熱くなる思いがありました。月並みではありますが、宝塚を愛している一人として、同志のような心持でした。
ネガティブ誹謗中傷発言に関しては論外ですが。
今回の報告書を受けて、今の時点で自分なりに思う事をツラツラと書きました。
この後ももしかすると、いばらの道がまだ続くのかどうか、わかりません。でも、こうやって報告書を見て、タカラジェンヌも私達も同じ働く女性なんだなと思いました。職場環境の改善は共通の課題です。
膿をためず小出しにでも出して、次のステップへ向かえる様に強くなって欲しいと思います。そして何度も言いますが、劇場で待ってます。