『ヴェネチアの紋章』感想2 秘めた恋 叶わぬ野望 大人の余韻




初見だったヴェネチアの紋章。大変楽しく拝見いたしました。

大浦みずき&ひびき美都のサヨナラ公演

当時の2人をイメージすると、大人っぽくて、長年連れ添ってきた相棒という感じでした。この物語の10年愛の顛末については、結構衝撃的😱で、まさに大人の恋。2人だからこそ、納得の展開だと感じました。

サヨナラは柴田先生の脚本で。知的ななーちゃんの趣味っぽく、歴史物として楽しめて、ヴェネチアの貴族達の豪華さや、トルコの異国情緒を感じる場面あり。もちろんダンサー2人のための、ダンスシーンが沢山散りばめられておりました。

2人を送り出す演出、という点だけでなく、当時なーちゃんの元でグングン育ってきた花組の男役達の活躍の場があったんだなーと。愛華みれ、月組トップの真琴つばさ、紫吹淳、宙組トップの姿月あさと。その頃の配役と、今回の雪組全ツバージョンを見比べると、とても楽しい。

朝香じゅんが突然退団で、急遽2番手に上がってきた安寿ミラ。そういう印象が私にはありました。

その安寿ミラが演じたマルコ。好青年で友達思い。バランス感覚があり、主人公アルヴィーゼと対照的に描かれていた。物語の語り部的存在でした。

簡単なあらすじ※ネタバレあり

海洋国家として繁栄を築いていたヴェネチア。
元首アンドレア・グリッティ(真那春人)の私生児アルヴィーゼ(彩風咲奈)は、ヴェネチアでは後継者として認められず、トルコにおけるヴェネチアのスパイとして秘かに活動している。トルコでは、元首の息子と言われ、商売も成功し認められているが、ヴェネチアではそうはいかない。

久しぶりに姪の結婚式のために公式に帰り、親友マルコ(綾凰華)と再会する。結婚式で出会ったプリウリ(奏乃はると)の妻・リヴィア(朝月希和)は、歳の差30歳で本当の愛は無い。実はアルヴィーゼとリヴィアは10年前から思いを通じており、度々お忍びでヴェネチアで会っていた。

アルヴィーゼは、はぐれ者というコンプレックスがあり、リヴィアと一緒に暮らすため、2人はある計画を胸にその時を待っている。

その頃、ヴェネチアは列強ヨーロッパの国々に挟まれており、キリスト教国のスペイン、フランス、オーストリア。対してイスラム教のオスマントルコ。オーストリアに挟まれたハンガリーは、独立を認めてもらうためにトルコに援助を求めている。

ヴェネチアがどう振舞うのか…政治の世界。トルコの英雄アルヴィーゼは、トルコ軍としてハンガリーへ出陣し、オーストリアをおびき寄せ、スペインらがヴェネチアに攻め入られないよう策略を考えていた。

しかし情勢は変わってしまった。トルコのスレイマンは、アルヴィーゼと信頼関係を築いていた大宰相イブラヒム(橘 幸)の助言を聞かず、ハンガリーへ出陣はしない。ヴェネチアはキリスト教連合に加わる事を決め、アルヴィーゼの計画は、祖国ヴェネチアを裏切り、トルコの同胞も裏切ることとなってしまう…。

アルヴィーゼは、ハンガリーで初めて紋章を手に入れて、リヴィアを妻に迎えて幸せに暮らす事を計画していたのだ。

絶体絶命、ヴェネチアから来たはぐれ者の仲間達と共に、負けるとわかっていても、ハンガリーに突き進む。

その時が来たと、用意周到にプリウリと離婚し、アルヴィーゼの元にやってきたリヴィア。しかし、ハンガリー戦に敗れたことを聞き、2人の間に生まれた娘の事をマルコに託し、アドリア海の海へ身を投げた。

2人は天国でやっと結ばれ、幸せそうな真っ白な姿でエンド。(こんな感じ、だったかな)

アルヴィーゼの野望は理性を超えた

おいおい、ハンガリーに攻め込んじゃ行けないよ…。
私でも思いました。マルコも辛かったろうに😥。

だって、彼一人”紋章”にこだわり、リヴィアにも引っ込みがつかなくなっちゃったのかな。。

いや、プライドにかけて、やり抜かねば男じゃないのかな?

男のロマンなんでしょうか。こういう結末が、柴田先生っぽいなーって思いました。

身分高いリヴィアとの愛のために頑張ってきたアルヴィーゼ。自分の野望・プライドが人生を狂わせてしまったのでしょうか。物語としては、とても面白いし、人間味溢れる素敵な男性ですね。(でも、自分のボスだったら、辛すぎるな😅)

はぐれ者の矜持

ヴェネチアでは有名人のアルヴィーゼ。俺もアルヴィーゼみたいになりたい!って子分たちが寄ってきます。出世街道に乗っていない野心のある男達かな?ヴィットリオ(諏訪さき)、ジョヴァンニ(眞ノ宮るい)、エンリコ(彩海せら)はぐれ3人組。

恋人はいるけど、一旗揚げて故郷に錦を!みたいな、はぐれ者の矜持ってありますよね。アルヴィーゼもそうですが、自力で戦ってチャンスを掴まないければならない立場。逆境こそが、彼らの原動力。

辛い最後となりますが、男として清々しい決断。戦いの場面は涙を誘うシーンとなっています。

アルヴィーゼに拾われた少年カシム(一禾あお)。泣かせてくれました~😭。最後の最後までお供します。

ずるいですが、元首たちは、そういう原動力を政治利用して、保身を考えるわけで。それが国を守るという事なのかなぁ🤔?

異色の女スパイ・オリンピア

このお話は「サンマルコ殺人事件」が絡んでいて、物語の進行と共に、マルコによって真実が徐々に明らかになります。

アルヴィーゼはトルコのスパイであり、そしてマルコの恋人である遊女・オリンピア(夢白あや)もスペインから送られたスパイ。政治活動のために、ヴェネチアの社交界に入り込み活動を行っていた。

なんとも余韻の残る、最後の謎解きだったかなと。マルコ役のあやなちゃんの、実直な語りがなかなか良かったと思いますよ。

そして、あのオーラは何!?登場からタダモノではない感のあったオリンピア・もってぃ。美しすぎる遊女。この2人の関係も、大人っぽく濃厚で注目あれ。

やるときはやる!リヴィアの潔さ

芯の強さNO.1は、耐えに耐えその時を待って、どんな結果となっても愛する人に付いていったリヴィアかなー。

従順そうで、何も考えていなそうな振りをして、実は内に秘める情熱は誰にも負けない!って感じだったなー。モレッカのダンスで、思わず激しく踊ってしまったリヴィアの美しさ、可愛さ。守ってあげたい!って思っちゃうかも。あのダンスシーンは、本当に素敵でしたね~😊美しかった。

海に身を投げる時は、迷いはない!っていう潔さ。凄すぎる。

しかも、衝撃の事実は、修道院に入れていた娘👧の存在😃。そしてその娘と結婚を決めるマルコの決断😳。

まあ時代が時代だけに、歳の差30歳でも結婚するわけで。マルコだったら、事情も分かっていて幸せにしてくれるかもねぇ。安心安心。

以上、一人突っ込み(笑)、ヴェネチアの紋章を振り返っておりました。

また時間あるときに、記憶があればキャストの感想を書きたいと思います!

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