舞台『黒白珠』感想 松下優也&平間壮一 男同士の白熱演技に魅了されました
つい最近、長崎を舞台にした女性だけの舞台『まほろば』を見てたから、長崎弁に耳も慣れて(笑)。今度は男性版ね!ってご縁を感じました。高橋惠子さんがこちらでもお母さん役。
偶然にも長崎シリーズ『黒白珠 (こくびゃくじゅ)』だったわけです。
ポスターからは想像しなかった、長崎弁の、ほのぼのとしたシーンが多く、結構笑える場面も多かったです😁
青木豪さん書下ろし脚本、河原雅彦さん演出。
そして似てない双子の兄弟役を、松下優也&平間壮一で演じます。お二人とも舞台やミュージカルで1、2回お見かけしてますし、演技派です、若いのに。
とにかく兄弟同士似ていないといえば、仲が悪い、喧嘩する、ののしりあうシーンがいっぱい。激しいぶつかり合いが心地よいくらいです。熱気あふれる若者の葛藤。寄り添う女性 清水くるみさん。彼女も活舌が良くてとても好感度大です。
そしてその親や親戚たちが、風間杜夫、高橋恵子、村井國夫という豪華メンバー。往年のスターの熱い涙する演技も観モノです。
また「ライムライト」に出演されていた植本純米さん。怪しさ満点!楽しませてもらいました。
舞台の模様はシアターテイメントニュースさんに詳しく写真も掲載されています。
そう言えば、お兄さん役の松下優也さんは、ミュージカル「花より男子」で、道明寺司だったのね~!確かに、雰囲気あうかも。今週は宝塚版「花より男子」が、柚香光主演で上演されます。さあどっちに軍配が上がるか。どっちもいいなー。
弟役の平間壮一さんは、ミュージカル「ゴースト」で、ゆうみちゃん演じるモリーを奪おうとする、殺されたサムの同僚役カールで出ていました。ちょっと皮肉屋で怖いところがあったり、泣いたり叫んだりする繊細な演技もうまいです。
ミュージカルの元王子😋井上芳雄君がインタビューで言ってましたが、ミュージカル俳優にとって、ストレートプレイは修行だそうです。
歌が無い、セリフしかない。あたりまえだけど、とても厳しいというか緊張するそうですよ。勉強のために、自分の引き出しを増やし、演技の幅を広げるために芝居にも挑戦するそうです。
そのあとに純粋にミュージカルって楽しいなーって思えるらしいです。なるほど。
宝塚やミュージカルばかり観てる私にとっても、お芝居は良い刺激になるというか、純粋に役者の演技と脚本、舞台演出に没頭することができます。
黒白珠のストーリーは、若干、火曜ドラマサスペンス風ですが、舞台は生もの。自分がそのストーリーの当事者になった気分で、ハラハラドキドキ。泣いたり感動したり、いたしました。長崎の暗い過去のエッセンスも混ぜつつ、いろいろな伏線が面白く絡んでいます。
この物語は男性が感情移入されるのではないかなと。ジェームスディーンの「エデンの東」をモチーフにされているそうですから。
まほろばは女性の私たち世代にグサッと来ましたが、黒真珠は同世代の男性にグサッと来るかもしれませんね。
東京からスタートし兵庫、名古屋、長崎、久留米をまわるそうです。お見逃しなく。
舞台『黒白珠』2時間30分 (途中15分休憩)
脚本:青木豪
演出:河原雅彦
出演:松下優也 平間壮一 清水くるみ 平田敦子 植本純米 青谷優衣
村井國夫 高橋惠子 風間杜夫
東京公演:6月7日(金)~23日(日) Bunkamura シアターコクーン
兵庫、名古屋、長崎、久留米をまわるそうです。