私にとっての八千草薫は「やすらぎの郷」の九条摂子さん、どうぞ安らかに。




88歳の八千草薫さんが亡くなったニュースが・・・。

いつまでもお元気で、また復帰されるものだとばかり思っていました。
可愛らしくて実は強く頑固なイメージ。タカラジェンヌを代表する娘役出身の女優さんです。

私にとっての八千草薫の記憶は、つい最近テレビ連続ドラマで好評だった「やすらぎの郷」の姫こと九条摂子役。倉本聰の書き下ろし、シニア向けの連続ドラマですが、凄く面白くて録画して毎日見てました。

役とご本人の逸話とオーバーラップするような脚本のため、当時のスキャンダルなど思い起こしたり、今更ぶっちゃけ台詞などが見所。

九条摂子は、戦前から活躍する映画女優。会員制ホーム「やすらぎの郷」創設者で芸能界のドン・加納氏から可愛がられており、声をかけられてこのホームに入った。ホームのマドンナ的存在で、80歳過ぎても色気がある。

思い出深いエピソードは、第2次世界大戦の慰問で若い兵士さんに「頑張って」と励ましてしまった事をずっと悔やんでいる話。実際にあったことなんでしょうね。
あと向井理演じる若い俳優さんがインタビューに来るとわかると、ホームの女性陣が一斉に美容院に予約を入れて、ホームから居なくなった話。リアルで面白かった😄。

それと、憎たらしい人を呪う儀式として「茄子揚げ」儀式のシーン🍆。茄子一本を嫌いな人の名前を大声で叫びながら油で揚げて食べるという…。浅岡ルリ子、加賀まりこと一緒に本気でバカバカしくて面白かったな~。

戦後の大女優とはどんな世界だったのか、どんな人たちだったのか、垣間見れるものだった。あの頃のタカラジェンヌは相当雲の上の人だったのではないだろうか。有馬稲子も出演していたが、容姿端麗、歌に踊り、芝居にと何でも出来て、東宝がバックについていたし。

姫の「ねぇ」って最後に言われると、誰も逆らえない設定で👵。

自分が年をとったら、八千草薫さんみたいに、笑顔で可愛く「ねぇ」って言えればいいなあ、なんて思ってました。

同じく撮影中に亡くなった野際陽子さんも、プロの女優さんでした。涼子と姫、2人一緒に天国のやすらぎの郷で、皆を待っているかもしれない。

お二人とも、最後まで女優として全うした人生だったのではないでしょうか。時代と共に、年齢と共に変化した女優人生だったと思います。

ご冥福をお祈りいたします。

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