『エリザベート』2019 感想1 リピート必至 新演出が琴線に触れるワ!
※チケット完売なんですね・・・リピートできないじゃん😭
帝劇ならではの舞台セット
映像を駆使した場面転換
最近では映像技術を使わない事が無い位。
宮殿のシャンデリア、ハンガリーの民衆、そしてキッチュな当時の写真など、映像で見せてくれるので、雰囲気がよく出ているし説明もわかりやすい。
宝塚雪組『ファントム』も映像技術でとっても臨場感たっぷりだったけど、東宝『エリザベート』も同様に、ウィーンの物語であることに感情移入できました。
トートが天井から降りてくる
トート登場シーンは注目です。(あ、ネタバレスミマセン😅)
黄泉の帝王、死の黒天使、不気味で舞台を支配しているような感覚。
もの凄ーく良かったです。おーーぉって声を上げてしまいました。
盆が無いのに飽きさせない
そうなんですよ、宝塚みたいに盆が無いのに、うまーくエリザベートの各名シーンを演出できているのが不思議です。
綱渡りで木から落ちるシーンは、上手に映像を利用していました。バートイシューやシシィとフランツの扉のシーン、マダムヴォルフ、ルドルフのお墓のシーンなど。うまいなーって思いました。
宝塚の入りと出が逆になっているパターンが多いです。なので、あれ、こっちからシシィ登場ね(笑)って、ついつい逆側を観てたりしたこともありましたが。新鮮でした。
キャストの力を活かした新演出
細かなセリフ追加で分かりやすい
きっとすみれコードで引っかかるワードは宝塚版では削除されているので、東宝版の方が話が分かりやすいです。
ハプスブルグの黄昏と言われているように、崩壊寸前の危機的背景や、それを憂いているゾフィの気持ちが良くわかりました。
また18年間も放浪の旅に出ていたシシィ。フランツに三行半を突き付けた理由も、確かにね😓って感じだし。
歴史的背景では、ナチスドイツ占領の影と戦う、ルドフルやハンガリーの人たちのドナウ連邦の意味。
シシィが自由がないと生きられない、パパの影響をずっと受けていたこと。
あの時間内ですべてが計算されて収まっているのだから凄い。上演するごとに精査されて細部まで完璧になって来ているのではないでしょうか。
トートとルキーニのシャウト!
トートとルキーニの、ロックな掛け合いが結構ありまして、高音の伸びが気持ち良いこと👄!
フォ~👏👏👏
って感じで。いやぁ~、これを聞くためにまた観たい。
ゾフィーのソロ
宝塚版ではゾフィはポックリ逝ってしまった感じでしたが、今回はハプスブルグ家崩壊の危機を憂いる女帝の気持ちを込めて、とても切なく歌われていた。泣けました。凄く印象に残っています。
そう思うと、シシィなんて全く家のこと、国のことなんて考えていないんですよ😠。
ゾフィ様(かなめ様)、あなたこそ唯一の男性、ステキです。
トートと死のキスを
フフフ(笑)☺☺☺
内緒です。
黒天使の役割の大きさ
髪型やお化粧だけでなく、黒い羽根がリアルだったり、衣装を脱いだら背中に入れ墨のように骨の模様があったり、とにかくすごく凝っている。
余裕があれば黒天使の演技やダンス、フォーメーションだけでも観ていたい位、かなり芸術的な黒天使のパフォーマンスです。
エリザベートが主役で軸がある
しっかり、ちゃぴエリザベートが主役!でした。
トートが相手役、という感じですので、その方がしっくり来ます。
2幕目の”私が踊るとき”、シシィとトートの掛け合いが秀逸でした。
シシィはトートを意識していて、「私は一人で踊れるわ、フフフ」みたいな。なんだか本当はお互い惹かれているけど、試しているような、愛憎のような関係に見えてきました。
人間と死神なんだけど、お互い若々しさや艶っぽさのあるシーンで、面白いです。
自由を求める女性・シシィが、色々な人を巻き込みながらブレず生き抜く姿が、このミュージカルの軸だなと勝手に思ったわけです。
アデランス協賛で、御髪がステキ
何が違うって、カツラが、特に女優陣の御髪が素晴らしかった。
なかなかカツラがお顔や頭に合わないと、若干興ざめする時があるんだけど、今回は少女時代から鏡の間のシシィスター付ヘア、そして晩年のまとめ髪まで、惚れ惚れするような美しさでした。
エリザベートのちゃぴが、ほぼ9頭身のようなスタイルなので、それまた相乗効果で、エリザベートの肖像画のようでした。
そしてゾフィのカツラも美しくて。かなめの御髪ばっかり見てました(笑)。
晩年のグレイヘアーもきれいに編み込みされていて素晴らしかった~。女帝の威厳がよく出ていましたよ。
宝塚OG大活躍!やっぱり安定する
ちゃぴ95期・同期の絆が~。
彩花まり、美麗(麗奈ゆう)
そして、先輩OGもたくさん。
未来優希、秋園美緒、真瀬はるか、七瀬りりこ
皆さん歌は上手だし、美しいし、とてもセクシー💓
ジェンヌだったらいつでもエリザベートに参加できるし、代役だってOKだよ!って思いました。色々なOGがエリザベートに参加してほしいなー。
もう一回観れば、もっと気づく細かな新演出もあるはず。イチイチ感動したり、涙したり、うなったり、琴線に触れる、
艶のあるミュージカル『エリザベート』だった。(エロい?)
ひとまずここまで。
主なキャストについても書きたいと思います!
↑ちゃぴシシィ・宝塚版月組バージョンです。