『エリザベート』2019 見納め再観劇で新たな魅力発見!&役変わり感想4
東宝エリザベート2019は8月26日(月)で千秋楽。6月から3か月間のロングランが、あと10日間で千秋楽となります。連日満員御礼。未だかつてあったのかなあ、こんなに盛況なエリザベートって。
私個人的には、また観劇できるなんて感謝だわ~、これで悔いない!と思い、帝国劇場に行ってまいりました。
3か月間ロングランの凄さ
主要な役は役替わりがあるといっても、3か月間続けるって本当に大変な事。コンディションの維持がプロの見せ所になってきますよね。
6月に見たエリザベートは開幕間もなかったため、演者も客席も興奮状態😆。物凄い熱量だったと記憶しています。
それを3か月間維持するのって至難の業だし、8月楽間近となり、どうなるのかなと思っていました。
主演キャストが、声を張り上げるというよりも、ジワジワと囁くような、心を動かすような、凄味・深みが増した歌唱方法になっていたと。
でも、聞かせどころは思いっきり高音で安定的に歌い上げておりました。
シシィ愛希れいか・ちゃぴの凄味
子供の頃のあどけなさから、一番女性としても皇后としても成熟している時期と、晩年。使い分けているのがより顕著に分かりました。
デコルテの綺麗な事!やっぱり少し痩せたのかな?
鬘は前よりしっくり来ている気がした。
婚礼衣装に舞台上で着替えているシーンは、まるでマリオネット、人形のように体幹で静止していたちゃぴ。さすがアスリート。オペラで凝視でしたよ。
精神病患者を訪問するところの、自由がないと切なく歌うところが、今回一番納得感がありました😢。
どんなに頑張っても、やっぱり人間って心の自由がなければ、籠の鳥では心は死んでしまったも同然なのだろうかと。心の自由さえ感じなくなったロボットのような人間も、世には沢山いるのだけど。シシィは絶対屈せず、自分の気持ちに正直に生きたのだな、それはそれでアッパレ!なんですね。
この時代にシシィのような強い気持ちって大事かもしれない。
トート古川雄大君の茶目っ気
若いトートらしく、たまに見せる茶目っ気ある目の表情。絶対モノにしたい!陥れたぞ!という感じがゾクゾク来ますね~。人間でない、体温のない物体のような存在感の中にも、古川君の個性を感じました。
ファンはたまらん!でしょうな。。
宝塚版程、恋焦がれているというよりも、最後には俺の物にしたゾ!という俺様感がイイですねっ。
いとも簡単に演じているように見えるのです。それがまた凄い(驚)。
ちゃぴとのペアリングは、大成功ではないでしょうか!
役替わりで今回拝見したのは
ルキーニ:山崎育三郎
私は2度目のいっくんルキーニ。
以前よりも断然今回が良い!
行っちゃってる目、どんな場面でも小市民的に溶け込む感じ。そして自慢の歌声も。
成河バージョンとはまた違う演じ方、歌い方が楽しく、観客も引き込まれていたと思います。
フランツ:平方元基
ものすごく安定した歌唱力です。
とても安心して見てられる。
特に晩年のフランツは威厳が感じられたし、老け役もなかなか良いですね!
夜のボート、切なかった~😅可哀想になりました。
ゾフィー:剣 幸
レジェンド登場~!(涙腺崩壊)
うたこさんがいたから、かなめが若くして月組トップとなり、そして美弥ちゃんが宝塚に入り、ちゃぴとエリザベートを演じた。そのちゃぴとうたこさんが、同じ舞台で嫁姑として立っている。
感無量でございます👏。
一番実在のゾフィーに近いビジュアル。写真が残っている時代なので、あの羊のような髪の形、似てます。
歌だけでなく、姑としてのしぐさがリアルで、温かみを感じるゾフィーでした。
ルドルフ:三浦涼介
今回のMVP賞は、三浦ルドルフです。
まるで少女漫画から抜け出たような貴公子感。2幕登場からオペラが一斉にガサッてあがった音が劇場中しましたもの。
う、美しい….。
顔だけじゃない、背も高いし、歌も素晴らしく、なんといってもダンスが切れキレ!
ルドルフ抜擢の理由が良く分かった。これはもしかすると、、、、
将来のトート閣下候補か🤔?
耽美なトートが出来上がるのではないだろうか。物凄く楽しみでしか仕方がない。大発見でした。
グッズが大好評(群がってた)
クリアファイル、シシィスターアクセサリー、イラストキャラクター、色々なグッズが。記念に何か買いたくなっちゃいますよね。
2019年版DVDの発売は必至でしょう!
是非観てみたいな~。だって、東宝エリザベートがテレビ上映されることってめったにないから。ちなみに会場では、2016年バージョンのDVD販売されていました。
いつになるのか、次の東宝エリザベートはどんな新キャストを迎えるのでしょうか。
小池先生、良いアイデアをまた見せてください。楽しみに待っています。