『はいからさんが通る』感想3 キャラが際立つ大正浪漫の男達 粒ぞろい!




主なキャストの男性陣について感想を。

青江 冬星:瀬戸 かずや

あおえとうせい。
素敵なお名前で、見た目も美しい😍

子供のころは「冗談社」って本当に冗談だと思ってたけど、凄い名前を付けたもんだなと。
出版社ってたーっくさんあるんですよ、国内に。言論の自由を追い求めた時代の男達を感じたりします。

漫画から抜け出たようなロングウェーブの髪の毛に、スリーピースの水色スーツ。

足長~~い、手先がヒラヒラ~(主に蕁麻疹が出る時)

やっぱり、見た目に反して中身は3枚目ですね(笑)。

部下のメンバー古美 売太(こびうりた)、辺面 岩男(へつらいわお)、愛相 良雄(あいそよしお)とのやり取りもほっこり😁。

あきらの三枚目、私は大好きです。
すました顔して女性嫌いだなんてお茶目。ずーーーっと目で覆いたくなるような冬星さんです。

1幕目はほんのちょっとしか出てこないのですが、芸者の吉次さんとのやり取りをしっかり見届けました。ここは紅緒さんの第2幕とつながっている大事な場面ですよね。

実の父でない銀行家の家に育ち、母に対する猜疑心を持ちながら、女性アレルギーとなってしまう話は、忍とも繋がる所が。2人とも母親の愛情に少し飢えている、母の面影を求めている、女性に対して少し屈折した感じを持っている所が共通点。

その二人の目の前に、既成概念を超えたスーパーモガ・紅緒さんが現れて、恋敵となるわけです。

敵に不足なし!

忍さんと冬星さん2人の銀橋シーンは、劇画から飛び出したフィギアのようです。目福でございます✨

そして大活躍なのが、フィナーレの男の銀橋渡り👏👏と、大正バージョンと浪漫バージョン、2つある群舞の後半のセンターゼロ番ではないでしょうかっ。

待ってました!ウルウル。いや~、素敵です。ここはリピートポイントです🙆。

 

鬼島 森吾:水美 舞斗

鬼島軍曹。帝国軍人としての彼の人生は、もっと壮大な物で、スピンアウトで舞台化して欲しい程、個人的にはこの時代の軍人の話は魅力的です。「坂の上の雲」とか?

隻眼のビジュアルが秀逸!

胸元の開襟具合がギリギリの線って感じで、まさに漢(おとこ)。特にフィナーレのご挨拶の決めポーズ😆。ひゃ~カッコいい、素敵です。

一番の見せ所は、やはり忍さんと一緒に戦うシベリアのシーンでしょうか。あそこがもっと鬼気迫る戦闘シーンに仕上がると良いなと思います。

きっと鬼島さんはもの凄く強くて正義感の強い人だと思うし、少尉は自分のために倒れてしまい、その後の人生にも深くかかわる事件。

2幕目の、日本に戻ってきて紅緒や環と一緒に行動する鬼島さんは、優しくていい男。この舞台ではそっちの印象が強かったかな。

歌やダンス、戦闘シーンでも大活躍。もっと暴れても、もっと目立っても良いと思います!

 

伊集院伯爵:英真 なおき

ご前(ぜん)~❤

可愛い…。鎧姿で長刀を振るって登場した時は、凄すぎてつい笑ってしまった😄。

幕末から明治にかけて、時代が繋がっているのだと思わせてくれる存在です。価値観がガラッと変わって、ついていけない、でも紅緒に助けられ心を開いていく伯爵の存在は、スパイスになっていると感じます。

エマさん、本当に各組でご活躍。青年館バージョンからの続投で(ほぼ皆さんそうですが)、美穂さん同様、愛されキャラとして、はいからさんの世界を広げていると思いました。

 

印念中佐:優波 慧

まさに因縁の…印念中佐。唯一といっていい程の、悪役キャラ💀ですよね。

眉毛が八の字になっちゃうくらい、めちゃくちゃ顔芸がスゴイ!本当に憎たらしい(褒めてます)。

発端は伊集院忍への嫉妬心からだった、ちっさい男だなあ…。でも男の嫉妬を甘く見てはいかんですヨ。

小倉に転勤させたり、あらぬ疑いをかけられたり、命だって落としたかもしれない。本当におーこわい😱。

2度登場する、印念中佐 VS 忍&紅緒 の決闘シーン⚔。
とても印象的に、カッコよく決まってます👏!

 

高屋敷 要:永久輝 せあ

ひらめちゃんもそうだったけど、

ひとこの第一声が、凄く力強い!

組替え初の大劇場ということで注目が集まる。しかも日本物。

高屋敷は、髪の毛ぐちゃぐちゃ(かなり)の文士風情な、自信たっぷりで声が大きく、ちょっと無礼物っぽい感じ。

若干既視感ありな、ひとこの高屋敷さんでした。っていうか、既にお手のモノ😉って感じだったなー。安心して観てられます。

雪組にいる時よりも、一際大きく感じました。番手が上がった事もあるでしょうが、新生花組に参加したことで、確実にビジュアルの化学変化が起こると感じています。

粒ぞろいなり✨✨

 

牛五郎:飛龍 つかさ

一番、牛吾郎が美味しい役だと思う☺。

いつも紅緒さんと一緒にいるし、舞台上にいる時間が長いと思われる。

だって、紅緒さんの弟子だから。様々なシーンで、潤滑油となって紅緒さんと関わる人たちを繋いでいる男だと思う。大事なお役ですよ。

芝居上手なつかさ君。「マスカレード・ホテル」で実力者だということは確信しました。

できれば、もっともっと羽目を外して、ショーストッパーになってもいいと思う!

舞台で牛吾郎をずーっとロックオンしてみたい人です👀。

 

花村 政次郎:冴月 瑠那

最後に副組長・るなさんの、お父様。花村家の当主。

お鬚姿がとてもお似合いで、和服姿もいいけど、軍服姿も素敵。

紅緒のお父様にしてはカッコよすぎる…。

一番感動したシーンは、亡き母の白い着物を手渡すシーンです。
この時代の女性は、心の中に小太刀を持って、武家に嫁に行く覚悟があるのかなと。明治の娘には信じがたい事だけども、つまり「覚悟」の問題です。

紅緒さんがこの白い着物を着て、伊集院家を守ると決意するシーンが、漫画と同じように、あのおかっぱ頭にも決意を感じました。

散切り頭を
叩いてみれば文明開化の音がする

ちょっと違うか笑。

以上、他にも沢山の愛されキャラが、はいからさんには登場していますよね~、如月、狸小路さん、ばあや、他にも沢山見所ポイントがあると思われる。。。

また後日、フィナーレや、はいからさんが通るの楽しみ方について、つれづれ書いてみたい🙋

マリンカの花ことば💐は、
「つつましい愛」「信じる愛」だそうで、ピッタリだ😊。

はいからさんが、と・お・る🎵 

明るく楽しく、耳に残る主題歌。
願わくば、東京大劇場で観劇できますよう、祈っておきましょう🙏。

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