「ナイツ・テイル 騎士物語」感想 新演出オペラのようなミュージカル 井上芳雄&堂本光一&音月桂出演




ミュージカル「ナイツ・テイル 騎士物語」。再演でやっと観る事が叶いました😃。帝国劇場にて。

宝塚では月組「二人の貴公子」龍真咲&明日海りおで上演されていた、あの物語なのですね。シェイクスピア、ジョン・フレッチャー作、ジョン・ケア―ド演出の作品。

ジャニーズの方が出演しているミュージカルは、なかなかチケットが取れない…(最近は玉砕してます)。それは宝塚のチケットが一般の人にとって取得が難しいのと同じ仕組みなのかなー。

このご時世だからやっと巡ってきたチケット。堂本光一さん井上芳雄、この2人のダブル主演ミュージカルという事で、話題性はもちろんありますが、私にとっては、その2人に愛されるヒロイン音月桂が是非共観たい!そこです😆凄くないですか?そのシチュエーション。

ナタリーさんより。

↓こちらのぴあの写真も素敵。

簡単なあらすじ

古代アテネが舞台、神話の物語も出てきたりします。
テーベでの戦いで敗れた騎士アーサイト(堂本光一)とパラモン(井上芳雄)は従兄弟同士。王シーシアス(岸祐二)にアテネへ捕虜として連れてこられる。妹のエミーリア(音月桂)とスキタイの王妃ヒポリタ(島田歌穂)らと共に。

獄中2人は、中庭に見えるエミーリアに一目惚れ。お互いが譲らない。先に牢獄から出る事が出来たアーサイトは、ジェロルド(大澄賢也)率いる踊ったり歌ったりする楽団で得意のダンスが認められ、名前を偽り見事エミーリアのお付きのお役目となる。

一方、牢番の娘(上白石萌音)は、牢内の騎士に一目惚れ。父に内緒でパラモンを森に逃がしたが、シーシアスに知れる事となり、鹿を森に放った狩りのタイミングで、皆に追われる事になる。

娘の気持ちを知らず、パラモンは娘の待たずに逃げてしまい、父も処刑され、彼女は狂ってしまう。

どうにかアーサイトはパラモンを見つけ、食事と剣を与え逃がそうとするが、見つかってしまった。

シーシアスを仲介に、エミーリアを我が物にしたい事がキッカケで仲たがいした経緯があり、2人は7人の騎士を連れ、勝者がエミーリアを妻にし、もう一人は死ぬという決闘を受ける事となる。

戦いの神に誓う男達。女達からみれば、何故決闘が必要で、一人が死ぬ必要があるかと問う。パラモンを想う娘、そしてアーサイトを実は愛していたエミーリア。

ヒポリタの機転で、男達は戦う自分自身に酔っている(ナルシス)だけで、愛の神に誓いを立て、皆が愛を持って生きていくべきであると説き伏せる。(そんな感じだったと思う)

3人の男達が、3人の女性の勇気ある訴えと行動により、めでたく平和的に結ばれる事となる。

登場人物

従兄弟同士の騎士

アーサイト(堂本光一)とパラモン(井上芳雄)は従兄弟同士。パラモンは背が高く、アーサイトはダンスが上手。2人のキャラそのままで笑いも起こっていた。兄弟にしては全然似てないなーって思ってたけど、従兄弟だったわけね😁。

2人の立ち回りは見どころ!もちろん歌も聞かせ処が沢山。井上君のボケも面白いし、この2人、デコボココンビなんだけど、見てて癒される😄。そんな風に思いました。

アテネの王と妹、囚われの王妃

シーシアス(岸祐二)と妹エミーリア(音月桂)。2人ともエエ声してるわ~。古代っぽいワイルドな衣装が素敵で、妹思いの王の懐の大きさみたいな物を感じます。

そしてキム。歌はバッチリ高音聞かせますね~、完璧!愛情深く、キムらしい王女様だなーと思いました。カワイイし、なんだか楽しそう😊。カンパニーの雰囲気の良さをとっても感じました。

そしてそして、ヒポリタ(島田歌穂)が、カッコよかったな~。真っ赤な火のようなメイクが特殊で、威厳のある女性の雰囲気が出ていた。負けた国の女は、勝者の男の妻となる。それを受け入れるが、プライドを持って意見もする。彼女も敵味方関係なく、人々に愛情が深い。

牢番の娘

上白石萌音さんの演じる娘が、井上君演じるパラモンが好き過ぎて、なかなか勇気あるな~って感心します。素直なお歌に心が動かされる清い少女。狂ってしまった時のダンスは吸い込まれます。

実はエミーリアが探していた親友であった事が判明します。

演出がとても面白い

舞台の作りが特殊で面白い!!

オーケストラボックスだけでなく、コロッセオのような舞台に太鼓や三味線、笛などの和楽器奏者がいたり、左右に続く板の通路があったり。舞台真ん中の盆から炎のような光が出て、なんだかとてもワイルドな舞台美術と演出。

始めにこんなお話だよ~って出演者が歌で説明してくれたり、3人の女性の3重奏でお互いの思いを歌ったり、このゆったりとした歌と進行は、新演出の現代オペラっぽいなーと思った。

音楽に打楽器や和風テイストがいいアクセントで、戦いの場面の立ち回りは、まるで武士のようで迫力があります。

森の中、ダンサーの鹿の踊り、木立の表現は牧歌的で、とても興味深い。また神話の神様の存在が大きな仮面(お面)が登場したり、面白いなーって思いました。帝劇だけど、帝劇っぽくない感じ?(個人的な感想)

 

丁度観劇した日が中日(なかび)で、中日に出会えた奇跡~って感じで、カーテンコールのナイツ2人の夫婦漫才的なやり取りが笑えました。ファンの方は何度も訪れている感じがしました。私にとっては奇跡の観劇日でした。

この作品の再演は、あり得るなーって納得。
自分に引き出しがあれば、もっともっと神話の深い意味を感じれたはず。演出の面白さと、魅力的な出演者が揃って、この作品はロングランすべきものだなと感じました😀。

ミュージカル「ナイツ・テイル 騎士物語」
2021年9月 梅田芸術劇場
10月6日~11月7日 帝国劇場
11月13日~29日 博多座
第1幕80分 休憩30分 第2幕80分(合計3時間10分)

出演 堂本光一 井上芳雄 音月桂 上白石萌音 島田歌穂 岸祐二 大澄賢也

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