『夢介千両みやげ』あらすじと個人的ツボ 感想2 夢介の金と心を掴まれた玄人女、やくざさん、若者達

2022年6月9日




雪組ムラの千秋楽をライブ配信視聴しました🙋。
綾凰華のムラ最後の煌めきを拝見し、私も満足☺。お花渡しは星南のぞみちゃんでした🌼。みんな元気に完走、本当に良かったです!

花のお江戸でど・センセーショナルな修行、お待ちしています😁。

あの楽しかった夢介さんの物語を、あらためておさらい。フムフム、なるほどね~🤔と。夢介の金の使い方哲学と、人情に惚れる玄人達の粋な計らい。あらすじ残しておきたいと思います。

簡単なあらすじ※ネタバレあり

盛りだくさんだったのですが、全て面白かったので思い出してクスクス😁しながら、書きます。

小田原農家の息子・夢介彩風咲奈)は親から千両を貰って江戸に道楽修行に出かける。牛のようにボーっとして、お天道様のように優しい。

早速、根無し草(Ju’suis デラシネ?)スリのオランダお銀朝月希和)にそそのかされ、同じ宿場で一晩過ごす。通りがかった金の字(縣千)、斎藤兄弟(諏訪さき、一禾あお)が、お銀が夢介からお金を盗む事に賭ける。
翌朝、盗んだ100両は鉛にすり替えられており、もう100両
💰は夢介から直々に、面白い芝居を見せてもらったと、逆に取っておけと言われる😄。オランダお銀のプライドにかけて、そんな金貰えるか!一部始終分かっていた夢介の勝ち。金さんも夢さんに一本取られたわけだ。

そんなお銀は、夢介の懐の大きさに惚れて😍、江戸での推しかけ女房になって修行の手伝いをする事に。お銀の弟分、スリの三太(和希そら)妹弟も少しやっかいになる。

親からの千両為替が届いている、飛脚問屋の伊勢屋に向かう夢介。朝帰りの”通人ぶった”伊勢屋の跡取り息子・総太郎朝美絢)に、通人遊びを教えてやると、五明楼へと向かい芸者遊びを楽しむ。で、総太郎の店のツケを、深川のしきたりだと払わされた💰夢介😅。

そして芸者・浜次(妃華ゆきの)は、一つ目の御前(真那春人)他やくざさん達と一芝居打って、貧しいしじみ漁の船が出ないとかなんとか、夢介からお金をタカる魂胆。夢介は50両💰を浜次に船を買ってと渡し、僕関係ないからと逃げる総太郎…。あー、辞めた辞めた!浜次が全てネタをばらし、本気で夢介の心に惚れてしまい、朝まで帰さなかった😍。

朝帰りの夢介を、火箸や包丁で脅す?お銀。見聞するよ!クンクン😄。街で出会ったスリの三太にも再会。生きたお金の使い道の一つとして、お銀と三太を真人間にしたいと思った夢介。
では手始めに、春駒の太夫(愛すみれ)から紙入れ(お財布)を盗んだ三太は、女手品師はプライドが高く自分からは受け取ってくれないだろうから、夢介に紙入れを返してきて欲しいとお願いする。

そんなこんなで、夢介は春駒座の楽屋へ。なぜか総太郎と再会。太夫に紙入れを返したいという話から、太夫はその心に惚れる😍。太夫は総太郎の腕をグルグル巻き(イロハのはー!)にして置き去りにし😄、夢介と2人しっぽり屋形船に繰り出した。

お銀と浜次、春駒太夫、プライド高き玄人女3人が、惚れちゃったのさ~♬ 夢介はモテモテなのだった😊。

さて、伊勢屋では総太郎の婚約が決まった。お相手は、春駒座で太夫の付き人だった(夢白あや)。父の蕎麦屋が倒産し、自分が手伝うつもりだったところ、カワイイ糸ちゃんに目を付け、総太郎が金を出す代わりに結婚を迫った(らしい)。糸は一緒になるくらいなら、死んだほうがましだと訴える…。

そして道中、伊勢屋の女中・お松(野々花ひまり)が首をくくって😵る所を、夢介が遭遇。なんで?実は総太郎の子供を宿しており、身寄りも無くてもう死ぬしかないと思ったと…。

さあ、糸とお松、そして総太郎をどうにかしてやりたい。金も底をついてきた。夢介、江戸修行のクライマックス!

総太郎はもう1つ問題を抱えていて、顎を直してあげた船頭・悪七(綾凰華)から脅しの手紙が来ている。
軒先で雨宿りしているときに、言い寄られた小唄の師匠・お滝(希良々うみ)は恋女房。女房をおもちゃにしたとかなりお怒りの様子で、千両💰出せ!と…。
これまた一つ目やくざさん達のたかり芝居であったのでしたが、夢介はもうひと芝居打って出る。伊勢屋から本当に千両箱を用意してもらい、お滝を買って小田原で2千両で売り飛ばしてやると悪七に伝える。

お滝のヒモである悪七だが、涙ながらに恋しい女房を返して欲しい、そして足を洗って夢介の舎弟にして欲しいと懇願する。またもや、やくざさん達の芝居は失敗し、総太郎も命拾い😌。

お松がそこまで思い詰めていた事に、反省した総太郎。お松は一旦、夢介の義理の妹にして、そこから伊勢屋に嫁に出すのはどうか?その代わり、伊勢屋からは糸に蕎麦屋再建のお金を出して欲しいと頼み、交渉成立!
夢介とお銀、お松を嫁に出す親の真似事が出来るなんて、嬉しいなと、めでたい結婚の場面でした。

そうは問屋が卸さねえ~、期待を裏切らない、やくざさん達😎。猪崎先生(星加梨杏)!赤穂藩氏仇討ちから100年経った刀が血を吸いたいと…。糸ちゃんを人質に(イロハのはー!)、夢介達に襲い掛かる。

夢さん、なんでお金出さないの?
ここはお金でなく、きちんと決着を付けなければならない。

夢さんもようやく刀を抜き、お銀、斎藤兄弟、三太からすられた貧乏浪人(透真かずき)、悪七、皆で乱闘騒ぎが始まる。やくざさん達に窮地に落とされたお銀は、こうなったらと奥の手「火玉」を投げ込んで、ドッカ~ン💥💣。

御用だ、御用だ!
八丁堀の南町奉行所を継いだ、金さんのお裁きが始まる。夢介は一つ目捕縛により不問となるが、お銀は島流しとなる…。がしかし、伊勢屋、斎藤道場、五明楼、春駒座からの嘆願書が届いている事によって、お銀は江戸所払いと減刑され、夢介と小田原でもどこにでも行ってこーい!

これで、一件落着。

お銀は爺の嘉平(汝鳥伶)からも認められ、2人これからは小田原で人生修行をする事となりました。

ど・センセーショナルな、花のお江戸の道楽修行。そこでお銀という素晴らしい女性を土産に、小田原に帰る事となりました。めでたし、めでたし💮。

夢さんの金の哲学

生きたお金の使い方

昔「金持ち父さん、貧乏父さん」って本がブームになって、私も読みましたよ。あれを思い出しました。

要は、お金は投資に使う物で、支払った分、何倍にもなって帰ってくることを想定して使うと良い。そういうお金の使い方が出来る人が、金持ちになるわけですね。

まあ、この本はもっとビジネスライクなので、夢介のように優しさとか人情などは皆無だと思いますが(笑)、夢介なりに、沢山あるお金を、お人よしの性格も相まって、その人の助けになるか、自分では経験できない物を経験できたか、色々考えてパッパと使うんでしょうね。

女房は心で買うもの

そう、金で買えない物がある、という事を知っているわけです。流石、お金持ち。

お銀を素敵な女性に、真人間になってもらうためにはお金をジャンジャン使っても、お銀本人を金で買うことはしなかった。心で買いたい、心から愛せるようになってから、一緒になりたいと思ったんでしょうね。

なんかね~、粋な本当のお金持ち、本当の豊かな人とは?ってことを夢介さんからは学べるんじゃないかなーと、思いました。

夢介さんは、帝王学的に、既にご両親から学ばれているわけです。流石お坊ちゃま。小田原ってそんなに田舎じゃないと思うけどね?

個人的な見どころ(ツボ)ランダム

軽快な音楽、覚えやすい歌詞

コーラスや手拍子がとても楽しい。最後のお手を拝借~も楽しかった!

和物はこういう陽気な歌謡曲っぽいのがイイですよね😃。花のお江戸で~♬幕開きしょっぱなから、夢介のご挨拶と豪華なコーラスで始まり、テンポよく、ドンドン物語が進んでいきます。あっという間だったなー。

玄人女の芸を見せてもらったぞ!

この粋なキャスティングは、雪組ならではじゃないかなと、思いました。
お銀のひらめちゃん、浜次のゆきのさん、そして三太のそら、3人96期で包丁振り回し、お互い夢介の事を話しているシーンは、なんだか胸アツでした。

そしてもう一人のプライド高き女手品師・太夫の愛すみれ。総太郎にお熱の梅次役 杏野このみ。雪組のお姉さま達の芸を魅せてもらったな~とても楽しかった。安定感があって、本当に粋で素敵でした。

イロハのはー!

なんてゴロが良いのでしょう😆。

イロハのはー!うける…、糸ちゃんの「イロハのはー!」は可愛くて、骨抜きになりますね。戦いの最中のイロハのはー!は、大うけでした😁。

アーサ総太郎は、結局教えてもらえなかったんだね。

通人ぶった総太郎

この顔、この器量♬なんだけど、三枚目だった総太郎。この塩梅が、最高によかったアーサ。

膨れっ面とか、おでこブツけるとか、可愛すぎて、総太郎ちゃんはまるで子供ですね😆。でも綺麗な顔は崩れない、男は顔が命、ですからねっ!

通人ぶってるって、玄人女には見破られている所が、また粋だなと思った。本物が解る江戸の女は、総太郎のような男は遊んであげているだけ、なんですね(笑)。

日に日にアドリブが増していくアーサ…。見る度に違っていた気がする。またもや調子の乗っちゃってますね~😅。アーサって絶対外さないんですよ、素晴らしい😂。

あと、お父さん役 組長・奏乃はるとの白目(爆笑)で崩れるシーンを発見。是非見過ごさないでいただきたいっ😆!

お松のようなタヌキ顔だけど(失礼)一途な娘に巡り合えて、本当に良かったよ。伊勢屋も安泰だね。

性悪女の毒婦(女狐)

もうね、凄い言われようで、お銀ちゃん可哀そうよ😅(笑)。

嘉平演じるゆうちゃんさん、ここぞとばかりに物凄い悪口を本人目の前にして言う、あの2人のシーンは、あれくらいやり合ってくれてるからこそ、大変面白いシーンです。

しかし、一つ目さんや、桜路薫演じる八丁堀のお奉行さん(色気ありましたね~)からも目を付けられている位だから、よほどの悪ワル、であるのは確かですね、お銀さん。奥の手の火玉に手をかけるシーンは、めちゃくちゃ面白かった。来た~、また爆発~!江戸は火事が多いから気を付けてよって注意されていたのにね。

縣・金さんのお裁きと、皆の嘆願書のおかげでお銀は減刑になったんだけど、その時の

夢介の減刑(げんけいぃぃ~)!って立ち上がるのもツボ😆😆。うるさい!って縣に怒られるんだけどね。

猪崎先生!(←誰それ?)

スミマセン、個人的ツボで。まなはる演じる一つ目の御前が、いつも頼りにしているのは、(下級生の)星加梨杏演じる猪崎先生。どんだけ凄いお人なんだ?って期待で胸が高まっておりました(笑)。まなはるが先生って言う所が面白いんだよね。そして無駄に声のいい、久城あすの悪党さん。

最後の最後の乱痴気騒ぎ?戦いでようやく刀を抜いてくれましたが、今度東京では、猪崎先生の活躍をきっちり観てみたいと思います🙋。

相手を本気で殺すことは必要ない、力を削ぐ位で戦おうと、サッと逆刃に構える夢介と齋藤兄弟、浪人がねぇ、カッコイイんですよ。ここは和物の雪組、構えの格好が様になっています😃!

スリはコミュニケーション?(三太の場合)

昔の江戸はどんだけ財布をスラれるんかね。。

三太の場合、すった人と顔見知りになって人助けしたり(糸ちゃん)、すったお金を返したり(太夫)、すった貧乏浪人とは、和解してあとから助けてもらったり。

スリがキッカケで、色々な江戸の人とコミュニケーションを取っているみたいだ。花のお江戸はその位懐が深いと思えば、財布の中身も一夜限りの小銭位しか入れてなければ、被害も少ない。貧しい子供達のご飯になっていると思えばいいのかなー。

三太は密偵のように、夢介の尾行をしてくれるし、色々と使い道はあります(さすが、お銀)。面白かったです。

他にもいっぱい思い出したら追加しよ。
日本一のお人よしに、東京でまた出会えるのを楽しみにしています🙆!

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