舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」時空を超え魔法使い親子が奮闘 ハリポタ世界を再現! 藤原竜也 早霧せいな出演
さあ、日本に上陸した舞台「ハリーポッター」が始まりました🎉。赤坂サカスが、まるでUSJのように街一体がハリーポッターの世界観で統一され、大変楽しい企画になっておりました😃。TBSさん、やるね!
私、1mmもハリーポッター映画を見たことが無く😅(USJは行った。ひとこに教えてもらいたい)、それでも早霧せいな出演ってことでこれは観たいと。いや、ロンドンの舞台が日本人キャストでロングランするなんて、これは素晴らしいことじゃないか!!と思って、この作品の世界観に触れてみたいと、ワクワクしながら席に着きました。感想は、
クオリティが半端ない!これがハリーポッターなのか~😃!!と。
今まで見たことのない演出。ワイヤー使い、劇場全体が揺れる感覚、まさに皆さんがおっしゃるように、魔法が沢山登場します!舞台転換はシンプルで、可動式階段と本棚、トランク、盆を使い、キャストのバサッと音がする黒いマントに操られ、魔法のように転換します。
観終わった時は、心地よい疲れ。3時間越えの内容たっぷり。ミュージカルじゃないので、歌が無い。そうなんですよ、ぎっしりお話が詰まっています!
ちょっとハリポタ酔いっていうか、しばらくぼーっとしました。
お若い方も沢山客席にいらして、とにかく「スゴイ、スゴイ(語彙力ね😅)」と感動して楽しんでいた。
このはしゃぎっぷり、最高じゃないですか! 魔法が世の中を明るくしてくれる、そんな感覚でした。
昨日、プレビュー公演が無事に開幕しました✨
皆様に素敵な時間をお届けできるよう、出演者、スタッフ一同、心を込めて作品をお届けします📚#舞台ハリポタ #呪いの子 pic.twitter.com/nuaD4LGEoL
— 舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』 (@hpstagetokyo) June 16, 2022
簡単なあらすじ※ネタバレあり
舞台を観終わってから、Wiki先生で確かめました。このまんま、再現されてましたね!
そして公式HPに豆知識的に色々な情報があります。参考までに。
39歳となったハリー・ポッター(藤原竜也)。ハリーとハーマイオニー(早霧せいな)は、英国 魔法省の役人となっていた。日々仕事に大忙し。
魔法省は、お試し品の”タイムターナー(逆転時計)”という、時空を移動できる装置を隠し持っている。これを持ち出して、親子が様々な計画、失敗、戦いを繰り返して行くんですね。
ハリーとジニー(馬渕英里何)の次男アルバス(福山康平)が、ハリー、ロン(竪山隼太)、ハーマイオニーが学んだホグワーツ魔法学校に入学する。
ハリーは幼い頃に両親を殺された過去から、父親としてアルバスにどう接し手いいのか分からない。特に反抗期のアルバスとは喧嘩ばかり。有名なハリー・ポッターの息子というだけでプレッシャーを感じるし、父とすれ違う自分に苛立ちもある。(よくある普通の親子の会話だなー)
ハーマイオニーとロンの娘 ローズ(橋本菜摘)、そしてハリーとは学校時代に敵同士だったドラコ・マルフォイ(宮尾俊太郎)の息子 スコーピウス(斉藤莉生)。3人の子供達が一緒に列車に乗って学校へ向かう。ハリー達と同じように良い友達になれるといいなと思いながら。
ハリーが過去、魔法学校の戦いでセドリックという人物を死なせてしまった話を立ち聞きし、アルバスはタイムターナーを使ってセドリックを助けよう!と、親友となったスコーピウスと、セドリックの親戚?という女の子・デルフィー(岩田華怜)3人で、時空を超え、魔法を使って助け出す冒険に出る。
歴史を変えてしまって、現代に戻ってくると、微妙に大人達の職業や結婚相手が変わっている事に気づく(当然やな…、そこが子供らしい発想だったわけだ)。ローズが存在しない…。
もう一回!と、タイムターナーを再度使うと、今度はせっかく倒した闇の世界が復活してしまい、校長先生(榊原郁恵)が闇落ちしているという…。そしてアルバスはこの世に存在していなかった。あー、どうするの?スコーピウス1人で。
色々頑張って(省略すぎ)現代に戻って再会したスコーピウスとアルバス。しかし、一緒にいたデルフィーの様子がおかしい。実は彼女は悪のヴォルデモートの娘だというのだ。タイムターナーを取り上げられ、父のヴォルデモーに会いに向かった…。
正規品のタイムターナーをドラコ・マルフォイが持っていた。これを使って親達が子供達を助けに行く。ヴォルデモートがハリーの両親を殺した39年前で、皆再会する。
最後は歴史を変えてはいけないと、ハリーと親子達は、ハリーの両親が殺される一部始終を見届ける事になる(このシーンが涙です😭)。
現代に戻り、父の気持ち、子供の気持ちを理解し、ハリーとアルバスは和解しあったのかなと。
まずは世界観を楽しめ!
いやあ、初見では難しかったのだよ😅。用語がね。でも、初見でも十分楽しめる!後から復習して、なるほどなるほどで、これは複数回通う!(映画も見てみる)ってことなのかなと。
魔法の仕掛けが本格的で驚きます。どうやって変身するのぉ?とか、魔法のかけられ方がクオリティ高い!
圧巻だった一つは、悪霊のようなふわっとしたベールに包まれた人達が天井から降りてきて、近くまで来たりして、ロンやハーマイオニーを飲み込んでいくシーン。劇場の体感温度が下がるような、幻想的で、映像よりもリアルで見れる所が舞台の醍醐味だなーと。ファイヤ~!が出たりドーンと響いたり音響も良くて、劇場が客席も含めてセットのようです。
そして、昨今の舞台で、この舞台ハリーポッターをオマージュしているものがあったなーと、後から理解しました。時空を超えたり、魔法のような舞台転換だったり、現在舞台のイマジネーションの元になってるのでしょうね。
テーマは親子愛かな
有名なハリーポッターだって、息子に悩める1人の父親なんだよって感じですよね。これは永遠に誰にでも思い当たる節のある世界共通テーマ。
親子とは似てるものだし、似た者同士だから反発しあう。タイムターナーと魔法を、上手く駆使すればお互いを理解できるのかもしれませんね。(かなり危険を伴いますけども)
藤原君の悩めるパパ・ハリー。そのまんま、藤原君だよなーと思いながら観てました。丸眼鏡姿はハリーそのもの。年齢的にも藤原君はかなり近いのではと思います!
そして誰よりもパワフルで頭の良いハーマイオニー役の早霧せいな。いやあ、宝塚で男役(オスカル役)やって来た甲斐があったって事ですよ(笑)。色が白くてクリクリパーマ頭がシックリ似合う。
子供達が本当に可愛らしく、そして頭が最高に良くて仲間思いで。マントを翻して魔法の練習をしている姿は愛おしい。パントマイムのような動きもとっても上手で、弾けんばかりの勢いを感じます。
親と子。ちょっと前まで子供だった親。自分そっくりな子供達。親子皆が揃う時、凄く胸がキュンとなりましたね。とても楽しい作品です。
魔法使い(呪術)の存在
本当にあるんですよね、きっと。封印されているだけで。
イギリスはイギリスの魔法、そして日本には日本の妖術、呪術、隠された古代の文明。ハリーポッターで魔法会のいろはを知れるキッカケになるんだね。
そろそろ、そろそろ情報公開の時代がやってくるって暗示なのでしょうか。様々な小説や映画、アニメーション、ゲームに慣れてきた私達が、すんなりその世界に入れるように。
最後に大事なのは、愛。この舞台でもありました、友達を思う愛、息子を思う愛。その愛(=執念、情熱)が無ければ、技術があっても成しえない事。
だから、やはり心を失くしてはダメなんです。心を動かす、周りを感じる、常日頃ボーっとするだけでなく、誰かを思う、愛を感じる対象を見つける事ですね、それが大事。
超ロングラン上演!
まだまだ幕は上がったばかり。トリプルキャストのハリーポッター(石丸幹二、向井理)や、他の役者さんの演技も大変興味あります。ブロードウェイや劇団四季のように、ロングラン公演が2023年まで決まっているようです。最近珍しいですよね。
久しぶりの大型企画という感じで、舞台を通して皆でワイワイ楽しめる場がある事が、素晴らしいと思います。海外に行かなくても日本で観れるなんて、キャスト、スタッフの方に感謝です!
これを機会にホリプロの会員となりましたよ、チケット取得の時点からハリポタの世界が広がっている感じです。
日本各地から赤坂サカスに、ファンだけでなく親子連れや友達同士、もちろんお一人様も(←私)、沢山の方が訪れる事でしょう。最後はもちろんスタンディングオベーション👏👏。
この魔法にふれて、はしゃいで楽しんじゃったもの勝ちじゃないでしょうか?劇場のスタッフやロビーに飾られた書庫など、ハリポタの世界観が演出されており、劇場を出ても色々あって、なかなか帰路に着けない(笑)。
公演終了後はすっかり夜の街。えー、ハリーポッターカフェでお茶できなかった~、また行きたいです。
舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」
赤坂ACTシアター
2022年7月8日~2023年5月迄 スケジュール決定
(1幕105分、休憩20分、2幕100分 合計約3時間45分)