七海ひろき 舞台『刀剣乱舞』禺伝 矛盾源氏物語 感想 ジェンヌ刀剣男子 想像以上の面白さ!! 強く美しく風流に

2023年2月12日




2022年2月4日 舞台『刀剣乱舞』が、TOKYO DOME CITYホールで開幕しました🎉!

七海ひろき始めとする、宝塚出身の俳優が刀剣男子として舞台に登場!
彩凪翔綾凰華麻央侑希澄輝さやと(イエーイ😆!)汐月しゅう
そして今回巡る物語は源氏物語。宝塚に相性バグツンの世界観。光源氏役に瀬戸かずや👍。

こんな企画ってある!?かいちゃんに感謝だな~。

こちらSPICEさんより。

初めて「刀剣乱舞」を見た

で、「刀剣乱舞」って何でしょうか😅?ド素人もいい所ですよ、私。

うちのパートナーに質問してみた。

”艦これ”や”うま娘” 艦隊や馬を擬人化し、可愛いアイドルを宛がったゲーム発のコンテンツで、アイドル好きな男性に大変受けた(商売的に)ので、今度は刀を擬人化し、美男子を宛がった企画が”刀剣乱舞”。特に歴女との相性も良く、アニメや舞台化に成功している。
私が別の所から聞いたのが、国宝級の名刀を持つ美術館が、沢山の女性が刀を見にやって来る事に驚いたと(そんな事、未だかつて無い😀)。企画展を行ったり、美術館をリニューアルしたり。思わぬ波及効果を呼んでいるらしいと。

スミマセン、今更なにを。。という情報でしたが、そんな私が舞台『刀剣乱舞』を観に行った。会場はライブコンサートとかやるような場所。アリーナ見切り席、え?って感じだった。

西暦2205年。
歴史の改変を目論む「歴史修正主義者」によって過去への攻撃が始まった。・・・「刀剣男士」たちは、さだめられた歴史を守る戦いへと身を投じる・・・

日本の歴史が修正されてしまう事から、歴史を守るために、刀剣男子が時空を超えた戦いへと向かうお話。

「源氏物語」というあの有名な物語を、現実にしたいと思っている動きがあるという。嘘が現実になってしまう、それは由々しき事。刀剣男子は、この物語の行く末をどうするのか、謎解きのような場面が独特で、和歌や古典の教養を試されているような、これまた脳内活性化される風流で知的なやり取りだったと思う。

歴史。最近歴史の嘘が沢山ネットで暴露されている。歴史ってなんだよ?His Story=History。勝者の物語。嘘が現実になって歴史になっているのは、実際そうだと思う。

これから本当に歴史を正す時が来そうな予感がする。そう思いながら観ていると、とても面白くて興味深い。

タカラジェンヌ演じる刀剣男子

名刀の名前を語る男子が六名・六振り。アニメのキャラクターをそのまま再現している、流石のジェンヌ・クオリティ
背丈は男子並み、360度何処から見ても美しい😍。お決まりのセリフも決まるっ!
↓これ、皆刀剣男子らしい。(光源氏以外)

歌仙兼定:七海ひろき
大倶利伽羅:彩凪 翔
一文字則宗:綾 凰華
山鳥毛:麻央侑希
姫鶴一文字:澄輝さやと
南泉一文字:汐月しゅう

刀の名前がとても風流。刀それぞれの物語がある。誰が所持していたとか、何処の戦いで使われたとか、それらも逸話であって、本当なのかどうかは分からないと、彼らは話していた。
物語があるからこそ、名刀と持ち上げられ、時には高額でどこかに引き継がれたりするもの。彼らも自分の物語と現実に悩みながら、歴史修正の波と戦っているのである。

殺陣がヤバい😆😆!
宝塚の和物でも、こんなに殺陣やらなかったよね?って位、長時間斬りまくる。マジで上手い!最高です✨!!

いやぁ、彩凪翔ちゃん出てきたときは、雪組の和物!って感じました、懐かしい~。腕まくり最高!やっぱりカッコよくて上手い😆。

星組時代、七海ひろきの新人公演を演じたことがあった、退団間もない綾凰華の勢いの良さ。バウ公演で共に演じた麻央侑希のクールさ。同じく星組のビジュアル系・汐月しゅうの猫型癒し系。

そして宙組時代の仲間、澄輝さやと!もぉぉ、超嬉しいよ、私は😁。アッキーの新境地。銀髪のストレートヘアーで、姫って呼ばれてた。あの彫刻のような顔立ち…、声が良く通る、殺陣もいい!なんてこと😱!って感じで、超楽しい。

刀剣乱舞の舞台で、細川ガラシャを演じた、七海ひろき。今回はガラシャ様が所持していたとされる、歌仙兼定の役。そういう繋がりだったんですね。名前の通り、風流な物腰で優しそうで、戦略家。

そして、源氏物語といえば、光源氏。この役を瀬戸かずや。

あ、あ、ありがとうございます🙇!!

めちゃくちゃ良いですよ👍。物語の光源氏と、現実の名もなき男、両方を演じ、設定が変わったり戻ったり、最後は目的のため(愛する物語のため)、物語上の紫の上に殺されようとする場面。ラスボス感漂う大芝居!あぁ~やっぱり、あきらって凄いわって再認識🤔。

最後にとどめを刺すのは、歌仙兼定の七海ひろき。かいちゃんの気迫あふれる目が、輝いていた。優しさを含む目。なんだろう、言葉にするのは難しいんだけど、凄く眩しくて感動した😢。

タカラジェンヌの刀剣男子は、強く、美しく、そして風流だけでない!
物語に説得力を持たせるだけの芝居力が効いていると思います。感動しました、こんなに面白い作品だったとは。

また、同じくらいの熱量で十二単に身を包む源氏物語の女達が、皆さんお綺麗で~そしてパワフルで良かったと思います!有名な藤壺、葵上、六条の御息所、末摘花、紫の上等々。

そう思うと、黒子さん以外の出演者は、皆女性だったのかな?すごーい!(まさに、宝塚)

簡単なあらすじ※ネタバレあり

公式HPから引用します。

時は、四百年続いた平安時代のうち寛弘の頃。平安京には、歌仙兼定を隊長とした、大倶利伽羅、一文字則宗、山鳥毛、姫鶴一文字、南泉一文字の六振りが出陣していた。
世界最古の長編小説『源氏物語』の作者として知られる紫式部の周辺歴史に異常が見られたためだ。

刀剣男士たちが紫式部を捜して平安京を偵察していると、書物を抱えた女が怪しげな集団に襲われているところに出くわす。正体不明の敵に対して、「まずは出方を見よう」と作戦を指示する歌仙兼定であったが、大倶利伽羅はその作戦を無視して敵に斬り込んでいく。

戦いの末に救い出した女は、自分を「小少将の君」と名乗る。紫式部と親しい彼女の話によれば、この時代の平安京が『源氏物語』という創作の世界に覆われてしまっているらしい。

小少将の君に導かれて宮中の調査を開始した歌仙兼定たちは、歴史上には実在しない光源氏と貴族たちが恋愛談義に花を咲かせる場面を、目撃する。それは『源氏物語』の中でも有名な「雨夜の品定め」の場面であった。

いつの時代にも実在するはずのない出来事を目の当たりにした歌仙兼定たちは、自分たちが置かれている状況を理解する。ここは、「歴史」と「物語」が反転した世界だった。

作者・紫式部自身が、源氏物語という偽りの物語を、現実世界にしてしまってはいけないと思っている。一人の男が多くの女性と関係を持ち、可哀そうな思いをさせるなんて、良くないと思うと (←私もそう思う、なんで源氏物語が好まれているのか、分からん)。

じゃあ誰が源氏物語を現実にしたいと思っているのか…、それはこの物語にハマっている平安の読者。まさに名もなき声、サイレントマジョリティー。

嘘を現実にしてしまうと、その作者は呪われて死ぬ運命になるらしい。名もなき男(光源氏を演じている男)は、自ら死して骨を埋め、1000年後に発見される事によって、光源氏が生きていたと証明ができる(=史実と認められる)と考えた。同時に紫式部を死なせることはさせないと。。なるほど。

源氏物語54帖。その中に雲隠という一冊があり、そこの内容は空白らしい。そこで、光源氏との落とし前を付けようとする作戦。
物語の行間の中では、”設定”から抜け出て現実の自分として対話ができる設定らしい。物語が進む中、設定を生き、目的達成のために、代役を立て、物語間を移動する。難易度高いぞー🤔。

さあ、歴史修正を拒む紫式部始めとする女達と、刀剣男子達。光源氏・名もなき男との対決はどうなるのか!?

誰もが”設定”を生きている

設定って言葉が良く出てきます。

物語の中である人物の設定(役の背景)を生きている。設定を変えたり、代わったりすることもする(代役、替え玉)。その感覚、最近物凄く分かる気がする。

役者であれば、役と自分を見比べたりするものだけど、会社の社長とか、政治家とか、ニュースキャスターとか。何かの物語=設定を演じなければお金を得られない立場であれば、思ってもいない様な事、嘘の話を演じなければならない。結局世の中とは、そういう事なんだろうなと。

それでもこの世の中を生きて行く私達は、どうすればいいのか。刀剣男子のように悩み戦い、見定める。

あらためて源氏物語を見直したい

源氏物語。源氏香といってお香の遊びの名前になっていたり、源氏供養という能楽演目があったり、日本の文化に触れた時に、時折出てくるんですよね、源氏物語ゆかりの物が。源氏物語の様々な事を知っていないと、ああ、もっと勉強しておいた方が楽しいな、、って思いました。

私にとって源氏物語は、あさきゆめみし。漫画ですね。みんな同じ顔で。。記憶が。。

紫式部は、六条の御息所がお気に入りとと言ってました。平安の女性が、私は誰、みたいに楽しんで、この背徳の物語をワクワクしながら読んだのでしょう。
誰かモデルがいるはず。光源氏は、まるでハーレムにいるスルターンみたいじゃないですか?昔、中東から来た一族が日本の中心に君臨して居たんじゃないですかね?(妄想)。その物語を現実にしたいという勢力が本当にいたとか?

歌仙兼定が、例え地獄のような物語であったとしても、それを皆で分かち合おう、風流にと
色々な問題を風流に昇華すれば、争う気力が失せるというか、まあスマートだなと思うんですよね。一句歌にでもすれば、なぜか心がスッとする。日本的、なんて素敵な文化なのかと思いました。

客席は女性だらけ!面白かった・・・って、私みたいな初めてこの世界に触れたみたいな感想も聞こえてきて、総じて皆さん超満足だったと思う!水道橋界隈は、なんかハッピーな雰囲気で溢れかえってました。

演者も観る側も女性。女性のしなやかで風流なパワーを、加速したいですね(なんとなく)。

想像以上の深い物語と、カッコ良さに感動しました。

今後DVD発売記念イベントとか控えているそうですよ!この六振りが、また顔を合わせて登場するのでしょうか!凄い展開~、タカラジェンヌ、新天地でどんどん頑張って欲しいです😃!

舞台『刀剣乱舞』禺伝 矛盾源氏物語

東京:TOKYO DOME CITY HALL 2023年2月4日(土)~2月12日(日)
大阪:オリックス劇場 2023年2月16日(木)~2月19日(日)

約2時間50分 休憩25分

原案 「刀剣乱舞ONLINE」より(DMM GAMES/NITRO PLUS)
脚本・演出 末満健一

出演
歌仙兼定:七海ひろき 大倶利伽羅:彩凪 翔 一文字則宗:綾 凰華
山鳥毛:麻央侑希 姫鶴一文字:澄輝さやと 南泉一文字:汐月しゅう
藤壺女御:皆本麻帆 六条御息所:梅田彩佳 葵上:橘 二葉
空蝉:井上怜愛 末摘花:永田紗茅 若紫(Wキャスト):山城沙羅、岡田六花
小少将の君:兵頭祐香
光源氏:瀬戸かずや

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