月組『夢現無双』感想1 主なキャスト さすが芝居の月組




有名な千年杉に吊るされるシーン。セットや照明の当て方が良くて、本当に森の中1人吊るされているように感じました。たまきちのサイズの大きさも合っていた。

立ち回り、決闘シーンは、迫力があり、安心してみてられる。大きな男!まさに珠城りょう、ここにあり!という存在感だと思います。

時間が限られているので難しいかもしれないけど、荒くれモノから小次郎を打った後までの心境の変化が、もっと丁寧に、客席にも伝わりやすいようになれば、更に心にグッと来ると思います。

武蔵のやんちゃなシーンがもっと、もっと観たいかな~(本当に時間が足りないよねっ😫)

本位田又八:月城 かなと

語り部っぽい役回りかなと思ったら、又八ストーリーもちゃんと入ってましたね。
世あたり上手な偽者侍も、この時代には沢山いたのだと思います。
戦国時代、下克上の世の中。一般庶民の目線が面白いです。

やはり一番笑いを取っていましたね。
小次郎本人との対面は、こっちがヒヤヒヤしちゃいました(笑)。バカすぎて・・・。
れいこのおばかキャラって、
最近定着してますよね(ポッキーとか)。綺麗な人には、面白い事をやらせたくなるものですよね。

お杉:夏月 都

お杉婆さんは、演技派。副組長としてしっかり芝居の流れを作ってくれたと思います。
又八のサブストーリーが、ホンワカ吉本喜劇のようで、良かったです。

淵川権六:春海 ゆう

ぐっさん!GOOD!
ショーではめちゃめちゃキザリ屋なのに、お芝居では老け役が多く、またいい味出してるんですよぉ。
なつさんといい夫婦。

お通:美園 さくら

押さえの演技。恋に奥手の二人に、こっちがドギマギさせられた😊

とにかく歌が最高だった😍

森の中でマイナスイオンを浴びているような気分になる、浄化作用のあるさくらちゃんの歌声。

ちゃぴより、さくらちゃんとの歌の相性が、良くない?

沢庵宗彭:光月 るう

イケメンで、適当で、でもちゃんと武蔵とお通に目を掛けていて。
こんなステキな上司が欲しいです。
そのまま組長の立場と被ります。人格者、まさにその人と成り。88期なんですよ。星組トップスター紅ゆずると同期なのね~。

愛すべき子役たち

武蔵(たけぞう少年):香咲 蘭

びっくりですよ、あんな顔した男役居たっけ?ってずっと頭ハテナで観てましたが、
やっぱり!94期たまきち同期のらんさん(娘役)ですよ。
よかったです、男役顔?もしかして。しっかりした役作りで、少年時代も強かった事がわかります。
下級生が演じなくて成功かもしれませんね。

城太郎:結愛 かれん

こっちはめちゃカワイイ~子役。しかも上手!
宙組天彩峰里の子役と同じ位、いい味出してました。
かれんちゃんの笑顔は、こっちまで笑顔にしてくれる。小さくて本当にやんちゃ坊主でした。

伊織:清華 蘭

お話後半に出てきます、伊織は有名な武蔵の愛弟子。
彼女も98期娘役なんですよね~。
聡明さがお顔に出ていたような気がします。

小茶:天紫 珠李

柳生家の女の子。
一瞬誰だかわからなかったぐらい、少女だったのに感服。
新人公演主演なのが頷けます。大人っぽい彼女だけど、とても少女らしい、弾ける様な存在。

関ケ原の戦いより関わる人たち

お甲:白雪 さち花

オーバーアクションが、芝居のスパイスになっていました。
お化粧も面白くて、憎めない女役。いつも楽しませてくれて、ありがとう!

朱実:叶羽 時

あけみが、いじらしくて、時ちゃん良かったよ~。リアリティがあった、なんか。

都の人たち

本阿弥光悦:千海 華蘭

偉大なる茶人、文化人の光悦。
からんちゃんなら、納得できます。はんなりと交わす芝居、彼女の持ち味です。

吉野太夫:海乃 美月

花道での琵琶の演奏が、かっこよかったね。蓮の花のセットに負けない、大輪の華でした。
チョイチョイ、深いこと話すのよね。
刀を持たずにおとこはんと戦ってます。」情の戦い、かっこいいなー。
太夫とは、見た目の綺麗さだけでなく、芸事、政治、色々な事にも長けていないとつとまらない、極上の女性。武蔵は太夫からも影響を受けている。

怪我してるんだよね、ショーで海ちゃんを観れなかったのは残念だけど、回復をお祈りしています。

武蔵の敵役たち

吉岡清十郎:暁 千星
吉岡伝七郎:夢奈 瑠音
辻風黄平(宍戸梅軒):風間 柚乃

すみません、3人まとめてますが、
今回敵役がなかなか難しかったのではとお察しします。

うーん、正直強い気がしなかった😑。
仕方ないとは思います、下級生だし、たまきちより強そうなのって、まゆぽんだし・・・。

とはいえ、ありちゃんは吉岡一門の長の印象は十分出ていました。
るねちゃんは、威勢がいいサムライとして、佇まいや発声も良かった。
おだちんは、ビジュアルが凝っていて、暑苦しいサムライ感が出ていました。鎖鎌、大変そうだよね。

因縁の人

新免無二斉:紫門 ゆりや

武蔵のお父さんです。
お父さんが強い武士だったんですね。その父に影響され、刃をむき出して生きてきた武蔵。
ゆりちゃん、もう上から数えたほうが早い、専科さん級の立場なんだなーと感慨深かったです。
最初の方は、一体誰だかわからなかったよ!(驚)
チャラい(失礼)ゆりちゃんも好みだけど、こういった渋い大きなお役、いいのでは無いでしょうかっ!声がいい、芝居上手いな~。

佐々木小次郎:美弥 るりか

思い出すと泣けてくる・・・😪😪😪。ふー。

みやちゃんの、小次郎でした✨

今更演技がどうとか、歌がどうとか、もう関係ないでしょ(笑)。
これがラスト公演だし、今まで培った、みやちゃん唯一無二の個性を、この小次郎に凝縮してもらい、私たちを楽しませて欲しい、本当にそれだけです。悔いなく。

死に顔が美しかった、儚げで。そして死を覚悟した、打たれるのを待っていた顔。
はぁ、泣けてくる。。

芝居の月組の本領発揮!という感じで、脇や子役も、下級生達も、とても良かったです。

が、肝心の決闘シーンの迫力が、正直言うとイマイチ🙄。
和物の雪組さんからヒントを得てください。元雪組のれいこが、へたれの又八っつーのが、なんとも勿体無いのよぉ。二刀流だしさぁ(青紫~)。

まだ続きますよ、武蔵の感想!

グランステージ
夢現無双 -吉川英治原作「宮本武蔵」より-
脚本・演出/齋藤 吉正
宝塚大劇場 2019年3月15日(金)~ 4月15日(月)(千秋楽はライブ中継
東京宝塚劇場 2019年5月3日(金)~ 6月9日(日)

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