ショー『Deep Sea －海神たちのカルナバル－』感想月城かなと地鳴りのような歌声海乃美月の職人技海中の豪華なラテン祭り

2023年4月14日

一人温めていました、月組公演ラテンショー『Deep Sea』。
なんでか自分でも分からないくらい、個人的にもっともっと！観たいショーになっています👍👍。

芝居は完璧、そしてショーも完璧！なんですね、月城かなと率いる月組ショー。
心から沸き上がる、涙あふれる、何か懐かしさを感じる、最高に私個人の琴線に触れるショー😆となっておりますのよ！！

稲葉先生のショーで月組といえば、『ゴールデンジャズ』『カルーセル輪舞曲』この2つのいいとこどりで、
そして何といっても…

月城かなとの、海底から地鳴りのようにごぉぉぉーっと響き渡る歌声。

これがものすごい武器だなと思います。歌声が神がかっとる。熱狂的なアモール♪あいを、あいを、愛を叫ぶ～～😍。
あわさる様々な打楽器や、笛の音。海中や炎の映像とシンクロして、心も身体も仮想空間の海底にダーイブ！しちゃう。

月城かなとラテンショーでも新たなポテンシャルを感じ、とても楽しいぞ！
そして、海乃美月がダンスや歌、お衣装や髪型、色々素敵に七変化して登場。まさに職人技。
何をやってもカッコいい鳳月杏に、いつも輝いている風間柚乃。この布陣の月組が、期待以上、想像以上にハマってしまった。

オープニングは、暗い海の底でブクブクと浮き出てくるような海神の遣い達。登場は若手代表！礼華はる。

暗転し、来るぞ来るぞ、チョンパで銀橋に大勢のラテンダンサーが集結！トップ月城かなとの熱いコール＆パーカッション！　これは相当興奮するオープニングで、目が覚めます！

ラテン衣装が大きい！フリフリや羽が大きい。明るい海の底のカーニバルに私たちが誘われます。主題歌Deep Seaは、某夢の国アンダーザシーっぽくって可愛く軽快なイメージ。

3組のカップルの場面では、組長光月るう＆副組長白雪さち花 の歌が入ります。情熱的な歌声に、胸が熱くなります！

ひとしきりお祭り気分でテンション上がりまーす（わ～い😃）。

オープニングの後は、しっとりと、ちなつさん吟遊詩人のソロ曲（詩人の役、なんですね～）。
さすらいの白いターバンの男は、人魚にされて動けないマーメイド・海ちゃんを見つけます。

海底のバブル時代とでも言いましょうか、オラオラ男たち VS ボディコン女子の、ダンス合戦！女子の髪型が面白い。

そうしたら、背後から何やらかっこ良さげな白いスーツ＆白いハットの月城かなとが登場。こっちの男のほうがいい！とか、あっちがいいとか、女子が男子を品定め。このセリフのような歌が面白い。

そしてなぜか、男たちがジャンケン対決。パーとチョキで、負けちゃった月城かなと…。（これは毎度見てもパーとチョキで戦われる）
パーを出した僕が悪いと自己嫌悪の男の前に、美しい真珠の女性が現れる…（この海ちゃんも最高👍）。

なんともハチャメチャなストーリーなんですよね😅(笑)。そこが可笑しい。
この月組のウケを狙わずとも笑っちゃう芸風は、芝居ともに個人的にハマりそうです。最後はみなカッコよかったです。

さあ、中詰めに誘われます。
礼華はる、天紫珠李、彩海せらの３人のやり取りが、最高にかわいい！！
深海でも月見ができるんだって～、マジで～😛この銀橋の場面が大・大好きで、ザ・Musicalって感じがたまりません。

舞台には赤いスーツに赤いハットが揃う！これは珠城りょう時代の群舞を思い出しますね。めちゃくちゃカッコいい😎。
絵本「スイミー」の目のように、トップコンビのみ黒い衣装で登場。２階席からみると、本当に赤い大きな魚に見えるよ。

そこから銀橋の歌い継ぎの場面になります。退団者のメンバーも歌い継ぎ、センターでのダンスなど、とにかく目を皿のようにして、各場面の見どころポイントを押さえてほしい！場面です。

ひとしきりお祭り気分を味わった夜、眠れない夜に若者たちが踊りあかす！若さスパーク！の場面です。
これもまた暗転からの、来るぞ来るぞ～って高揚しまくる。

この場面、本当に最高です！！毎度見ながら嗚咽してます😭(笑)。

選抜メンバーの顔を一生懸命チェックし、フムフムと心の中でメモしてました。

夜も更けた秘密の花園。怪しげな雰囲気に登場する３人。男・月城、女・ちなつ。そして歌手はおだちん。
R18風な、何度見ても、目が釘付けの濃厚な大人のデュエットダンスです。

アンニュイな終わり方の場面の後は、さあ、ふぅと深呼吸をする自分がいます。

マントルの場面に入ります。ろうそくの火と、海ちゃんのキーンと澄み切った歌声が聞こえ、マントルの燃え滾る炎の映像へと変わります。

私はこの場面になると、涙が止まりません😭。これも理由がわからないのです。
退団者の場面でもあること、アフリカンダンス的な場面が好きであること、音楽と歌声と、魂が沸き立つ場面です。
前髪を振り乱してダンスする組長、隣にはからんちゃん、この２人が目に入るとさらに涙腺崩壊です。。月組子の熱い魂を感じてください。

この後、ロケット登場で、まだまだ祭りは終わらぬという、はじけるハードなロケットダンスを堪能します！

さて、フィナーレです。

ラテンフィナーレといえばこの曲、ベーサメムーチョ♪を月城かなとで聞ける👍！
白いお衣装の娘役さんの個性的な髪型に注目。モータウンのディスコティックな女性風で、カッコいい！この公演がラストの結衣かれんちゃんが、まるで男役っぽく見えて素敵です！

ここからの～、男役群舞は音楽もノリノリで勢いがあり、ぼーっとしてられないくらい興奮する展開！最後まで気を抜かない！２番手ちなつさんセンターのフィナーレもまた、ノリノリで。おだちんと一緒にみんなで踊りまくり、クライマックスを迎えます。

トップコンビのデュエットダンスは、黒い瞳♪の黒いタンゴを披露。
大階段にたたずむ色男月城かなと、花道から垂直にさささーとセンターに移動する女海乃美月。

私はこのデュエットダンス、１００回観れます！

本格的なアルゼンチンタンゴだと思う。隙がなく一寸の狂いもなく、惚れ惚れします。ストーリー性もあって、ツンデレ男が女を銀橋で突き放す（エッ😳？）演出。大人やわ～。

このデュエットダンスを私個人的にMVP賞とします🙆！

ふー。あっという間、本当にアッという間でした。

パレードのエトワールは、オーディションで選ばれた５名の娘役。毎回違うエトワールで本当に得した気分。先日観たときは、きよら羽龍ちゃんでした。
みんな大人っぽくて情熱的に歌い上げていて、このエトワールの曲も大好きになりました！
歌謡曲っぽくて、そういえば次大劇場の月組ショーは、栗田先生演出の、日本の歌謡ショー？だったか。名歌手がたくさんいるので、すごい楽しみですよ。

最後の最後にも、月城かなとさんからの雄叫び、熱狂的アモール♪を身体一杯に浴びまして、身も心もキラキラさせて帰路につくことができました。

ということで、いろいろな名作ショーが昨今ありますが、このディープシーは、きっと私が今まで見てきた雪組の先輩のショー、月組の先輩のショーがうまい具合に想像され、それを月城かなと率いる月組が、最高のパフォーマンスで楽しく見せてくれたので、何度もダイブしたくなるショーだった、ということだと思います🙆！

東京公演も後半戦、あともう１回観れる！と心わくわくしております。