月組 美弥るりか 語り3 フランツがみやちゃんを待っていた。そして…(涙)
ブロードウェイ・ミュージカル『雨に唄えば』再演が決まります。
たまきち&みやちゃん コンビ売りのような感じになってきましたね。
2人の間には何もいらない、もはや娘役もいらない・・・。
リアルな2人の物語が垣間見れるような感覚にもなり、本当にお互いを信頼しあって、作品を作っているのだなと、観ているこちらにも実感させてくれました。
超難関ミュージカル。過去に安蘭けい、大和悠河が演じてきましたが、歌あり踊りあり。
正直、
え、今の若い月組に出来るの?
って思いました。
実際に舞台を観たところ、脇役もかなり頑張ってたし、美園さくらちゃんがここで主演として登場し、ああこの3人いい雰囲気だな~と思いました。
たまきちのダンスナンバーはどれも安定感があってカッコよく、それよりなにより、みやちゃんが、
歌うまいよーー😃
あんなに上手だった??ミュージカルいけるねぇ。「笑わせるんだ(Make’Em Laugh)」のシーン。それに私は感動しました。一人で場面を持ってて、まるでスーパーマリオブラザースのような動き(笑)。とっても面白くて笑えて、コメディがいい!そう思えた瞬間でした。
はい、そしてそして、たまちゃぴ4作目『エリザベート』ですよっ!
美弥ちゃんフランツ。
ちゃぴのサヨナラ公演はエリザベートで、というのは、前々から計画されていたと思いますし、それに合わせて、配役もある程度考えながら月組は進んでいたと思います。みやちゃんは、フランツなんですね。
フランツといえば、専科さんが演じる事も多い難曲ぞろい。トートとの掛け合いや、シシィとの夜のボートなど、歴代のフランツの素晴らしさが記憶に残ります。
みやちゃん、大丈夫かしら。。ってまた勝手に不安になっていました。
私は東京でステイ、という状況の中、公式HPで発表があった、美弥るりか休演の文字・・・。
しかも、月城かなと 加美乃素キャラクター就任の貸切公演の日に、みやちゃんは喉の調子が悪くて休演。れいこが代役でフランツを演じるという、想像もしていなかった事態が、ムラでは起こっていました。
なんてドラマティックなのでしょう。れいこが、凄かったらしい(映像、どこかにないですか~)。
でも、そのれいこなら大丈夫な事をわかった上での、大事を取っての休演の決断だったのではと、思います。
みやちゃんは、過去にも休演することがありました。これがトップにはなれない致命傷だったと思います。
かつて観劇中に、みやちゃんの声が出ない、もしくは口パクだった事があります。月組組子がめちゃくちゃ頑張って代わりに歌ってたり、演出を替えたりしていて。それでも笑顔のみやちゃんを見て、こちらも笑顔で祈るように拍手を送るしかなかったです(涙)。
私はちゃぴシシィとみやちゃんフランツの夜のボート♪が絶品だったと思います。
なんという美しいハモリ。目をつぶって、耳だけで楽しんでも良し。二人の渾身の演技を楽しんでも良し。
この場面を何度も観たいと思いました。
そして、
みやちゃんがあと5センチ背が高くて、喉が丈夫だったら、ちゃぴと一緒にトップになれたと思います。
みやちゃんとちゃぴの声の相性は抜群に良い。それに気づいた「夜のボート」。
最後の審判の場面では、本気でたまきちとみやちゃんが、ちゃぴを取り合っているかのように錯覚しました。
エリザベートを演じ切る。それはもう燃え尽きるとでも言いましょうか。これで終わっても良い、と思えてしまうかもしれません。
かつてのご贔屓・大空祐飛のように、異動し他組で落下傘トップという構想がないのであれば、このまま月組トップは難しいなと、薄々気づいてしまいました。でも、そんなことは絶対ない!2番手羽を付けた人がトップにならずに辞める事は、タブーだと思いこんでいました。
でも、でもやぱり、みやちゃんはこのまま、退団することを決めていたのだと思います。
最後のバウホール『アンナ・カレーニナ』。
私たちは退団するとは知らずにライブビューイングを観る事が出来たのですが、最後の最後に、みやちゃんの思い出の作品で思う存分、妖艶で美しい将校を演じ切り、私たちの目に焼き付ける事ができました。
相手役のタイトルロールは、みやちゃんの運命の女性、海乃美月。二人は愛しすぎました。愛しすぎて、観ているのが辛い。『カンパニー』でも、由衣トレーナー役として、プリンシパル高野悠とカップルになったし、みやちゃんの相手役は、くらげちゃんなんです。
ライバルは、月城かなと。この3人の構図は、月組の大人チームとして、存在していたと思います。
アンナカレーニナのみやちゃん、最後のご挨拶は、とても笑顔で感謝の気持ちをおっしゃってました。泣いてなかったから、まさか退団するとは思ってなかった(というか、すっかり忘れていた)。
そして夢現無双の集合日に、美弥るりか退団報告があり、私の背筋が凍ったのでした。
あり得ない・・・と😠。
本気で、あり得ません。
過去にこのような事態になったのは数えるほどしか無い。
でも、こうやってみやちゃんの思い出を振り返ると、常にみやちゃんに配慮をしながら、リスペクトをしながら、月組の作品は選ばれていたなと、思います。
みやちゃんがいないと成立しない作品ばかり。そして、若くしてトップになった珠城りょうにとっても、良い相談相手となり、ものすごいプレッシャーから耐えられるように、一緒になって月組を作ってきたのだなと思いました。
宝塚もちょっと変わるんじゃないでしょうか‥‥。
トップ至上主義ではない、サブメンバーのいかた、というか、多面的な楽しみ方というか。みやちゃんがそのお手本になってくるような気もします。
かつて、北翔海莉が専科に行き、トップにならないなんておかしい!!というファンの熱い思いと、ずば抜けた実力で、遅咲きのトップスターとして星組に行くことになりました。ああ、こういうパターンもあるよね~って、みんなに示してくれた。
トップスターとはストレスも凄くかかるし、みんなの代表としてかなりの犠牲を払うことでしょう。
今後は、トップにならない、という選択肢もあるんだなーって、みやちゃんを見て思ったりします。
さてこの公演、ムラでは終わりますが、5月からは東京宝塚劇場で上演されます。東京公演は本当にチケットが取りづらかったー!みやちゃんの人気の凄さを改めて知りました。
ようやく手にした1枚のチケットを握りしめ、もう一回、武蔵とお気に入りのクルンテープを、進化しているであろう作品を楽しみにしたいと思います。
そして、サヨナラショーは何を歌うのかな。たーーっくさん代表作があるみやちゃんだから、選ぶのが大変でしょうね。東京大千秋楽まで、その日が来てほしくないというか、複雑な思いです😥。