月組『夢現無双』 感想3 珠城りょうへのサイトー先生の愛
吉岡一門74人切り。
ここが素晴らしかったと思います。
赤い照明の使い方や花吹雪や、舞台の置くまで倒れている武士がいて。
思わず息を呑む。はぁーーーってため息。
全員殺しちゃったんでしょうか・・・、確かにヒドイ話です。小さな頭首を、いち早くバサっと。。
木刀で一撃を食らったた清十郎は命拾いしたわけですが。
あとは吉野太夫、本阿弥光悦とのくだり。
これから伸びる人の方が、楽しみだ
というような事をぼそっと、光悦が話すのですが、それって、完成された小次郎(美弥ちゃん)よりも、荒削りで伸びしろがある武蔵(たまきち)の方が、楽しみだ。というようなニュアンスに取れますよね。
思い人のことを忘れていない武蔵をみて、初めて嫉妬する太夫。
まっすぐな性格が持ち味の、たまきちへのサイトー先生の愛ですね。
結局最後までお通とは結ばれず、まだまだ修行の身だと、宮本ムラを後にするたまきち。これからも、まだまだトップスターの道は険しいけども、がんばれよ!!ってことですかね。
若くしてトップスターになるというのは、どれだけの覚悟とハンディと、沢山の悩みが背後にあるのかと思います。
その辛さに押しつぶされず、素直にまっすぐに、舞台に結果を残した暁には、誰も追いつけない場所まで歩いて来ているのではないかと、思います。
特に深い意味はないのですが、
球城りょう、私も楽しみにしておるぞ、っていう気持ちになりました。