轟悠主演『チェ・ゲバラ』感想1 初日の模様Yahooニュースより
このポスターは、理事の過去今までのビジュアル(扮装)の中で一番好きです。
「20世紀で最も完璧な人間」と言われた男、チェ・ゲバラ。
私にとっては「今まで最も完璧なビジュアル」で、詳しい事実はあまり知らない、まっさらな状態で、このチェの物語を青年館で見させてもらいました。
肝心のミュージカルの内容も、とても良かった、理事の気合がもの凄いかった。Yahooニュースより。
月組生が対等に対峙していたことに胸アツで、意外にも組長の光月るうさんが、最後のご挨拶で一番緊張してらした(笑)。100期生以下になると、優しいお姉さん位なイシさん、なのかもしれませんね。それが良かった。
親友のカストロ役の風間柚乃、そして妻となるアレイダ役の天紫珠李。この二人の配役について、不満を抱いていた私だったけど、まったくの逆だった。
番手とか下級生とか、そんなこと関係なく、今の月組このメンバーの中だったら、
迷いなくこの二人が選ばれるだろう、当然の出来でした~🙇🙇
みんな、適材適所だったのよ、これが!!ハーハー、やっぱりおそるべし芝居の月組ですよっ。
ミゲル役の蓮つかさ、ガルシア役の輝月ゆうま、そして幕開きはやっぱりからんちゃん!何でもできる大事なチェの相棒・エルパトホ役の千海華蘭。このあたりがね、もともと持っている青い個性とか、農民のおじさん感とか、飄々としたいで立ちとか、そのまま役とあっていたのね。
で、おだちんは、超骨太な個性💪がカストロとして存在感バッチリで、理事よりも上にも感じた。これは凄い。
じゅりちゃんも、出てきてすぐに”できる女!”って分かったし、理事の事を受け止められる賢い女性、これまた上にも感じたのです。
よっぽどお稽古を重ねたのか、ゲバラ・チームが良い雰囲気なのか。はたまた原田先生の演出なのか。
いや、理事だからなのかな。宝塚の革命家!って呼ばれていましたね。
私の希望は、2幕のキューバを後に、革命家としてボリビアに行った時の話は、もう少し見たかった。最後捕まるのだけど、そこ迄のストーリーがもっと欲しい。れんこん、まゆぽんもいるところ。
おだちん、じゅりちゃんとの三重奏は、ミュージカル的には必要かもしれないけど、それより最後の最後まで理想を掲げた伝説の革命家だったチェの生き様を、もっと丁寧に知りたかった、見たかったかな。
時間が、足りない🙄
結構あっという間で、ショーもなく終わった。
迷彩服を着た革命のシーンが多いから、地味な場面が多いかもしれないけど。
いま、世界が混乱を極め、何十年、何百年たっても同じような話が尽きないのだと、今この物語をやる意味ってあるんだなと思いました。
印象的だったセリフの一つに、まゆぽんが
「あいつら、アメリカとズブズブの関係で、敵も味方も分かっちゃいない。」
的なセリフがあった。本当に怖かった、今も同じじゃないか?
チェも言っていた、武器よりも大事なのは、知識であると。
最後は、原田先生の平和への祈り🙏が感じられました。
救いなのは、ラテンアメリカのカラッとした音楽達。カリブの音楽、異国情緒溢れる音色。
映像もうまく駆使されていて、原田先生お得意のヌーベルバーク・フランス映画っぽいと感じる演出が、オシャレでした。
各々の感想はまた後程。
パンフレット、買っちゃいましたよ~。この写真、いい顔してます、惚れる😍。
月組公演 ミュージカル『チェ・ゲバラ』
主演:轟悠
日本青年館ホール:2019年7月30日~8月5日
梅田シアタードラマシティ:2019年8月11日~8月19日