宝塚版『ON THE TOWN』梅芸の舞台も客席も熱い！盛り上がり♪

2019年8月11日

連日猛暑の中、元気で観劇できることに感謝です。

明日はもう千秋楽となってしまうよ。
寂しい～、月組ミュージカル『オンザダウン』。
梅田芸術劇場はオンザタウン一色で盛り上がっているんだな～と思いました。

半年ぶりにみるオンザタウンは、メンバーが少し変わって、若手もどんどん群舞に参加していました。梅芸の舞台を上手く使い、3人の水兵さんは客席から登場したり、フィナーレは客席降りでハイタッチがあったり、お客さんとの一体感が以前よりも増して、客席がとてもあったまって（実際暑いけど）おりました。

主なキャスト同士のやり取りがより解り易くなっていて、回を重ねるとどんどん良っているな～と思いました。つまり、

大阪まで遠征して良かった！正直な感想です。

3人の水兵さんが、たった1日のオフに彼女が欲しくて、一生懸命になって。友達思いで憎めないかわいい存在なのが伝わってきました。

大阪の方の反応も東京とは違って、

あはは～、かわいい～。あらあら！
(特に暁千星チップに対して)

と、色々な声が聞こえてくるのが面白くて、さらにコメディを楽しめた感じでした。

本当にチップはさらに可愛く、面白くて。でも白雪さち花ヒルディの前では、なんだか頼もしく映る時もあり、どきっとさせられます。ありちゃんの十八番ですね、これはまさに。

大きな戦力だなと、やはり思ったのは鳳月杏 ちなつオジー。セリフが聞きやすいし、緩急ついてメリハリがつくんですよね、芝居が締まる。
フィナーレのショーでは、余裕～って感じでオラオラ炸裂でしたよ。ああいうセンターゼロ番のちなつを、これからもたくさん見せてくださいっ！

そして、役変わりA。このオンザタウンメンバーで

一番の美女だよ、夢奈瑠音！

かつら、衣装がピッタリあっていて、筋肉というか（笑）、コアがしっかりしている肉体で、しなやかな娘役を演じておりました。姿勢がいい。やっぱり人間、インナーマッスル、コアって大事だよね。

強力な助っ人は他にも。まゆぽんが演じていたピットキンさんは、英真なおきさん。
ピットキン氏の心情って日本人にはいまいち笑えないというか、ただただ可哀想な人。。。って思うんだけど。えまさんが演じることでもっと悲哀が強く、最後には海乃美月ルーシーとの大逆転劇が功を奏していたと思います。

結果、ピットキンの怒りの判決から、3人の水兵さんは護送されて出航に間に合うし、ルーシーに恋したことで、女の子3人の気持ちをくんでくれて、最後はお見送りもできたし。ここがアメリカンコメディー。ハッピーエンドになってしまうという、面白い展開なんですよね。東京の時よりそこがしっくり来て、思いっきりハッピーになりました

そして、オンザタウンの大事なファクターは、生の演奏ですね。いい音楽ばかりだな～。

それに合わせるミュージカルの王道ナンバーの連続。
全員のダンスシーンに、涙腺が常にやばい、やばい。感動して泣けてくるんですよ。

オープニング早々、朝の船着き場の労働者のダンスから涙。つかみはオッケー！颯希有翔君のソロが効いています。畳みかけるようなオーケストラ、トランペットの音色。宝塚でブロードウェイ・ミュージカルを見させてもらっているんだと思うと、感動しちゃいます。

今回、ニヤニヤしながら見させてもらった、秀逸だったダンスナンバーは、ボクシングリングのようなセットで、珠城りょう&美園さくら二人が、戦うように踊る場面です！！あれは。。。

珠城りょうしか、着れない衣装。
美園さくらしか、着れない衣装。

この二人、リアルで運命の出会いですよ、オンザタウンのような。
あのナンバーを女性だけの宝塚で見れるなんて。たまきちが水泳選手だったからこその恩恵(肩幅)。さくらちゃんのストイックなダンス技術のなせる業。

この二人、私は最強だと思うんですよ。

東京から出演している、紫門ゆりやゆりちゃん、結愛かれんちゃんが、色々な場面に登場していて、とても印象的でした。とくにゆりちゃんの警官が幕間に3人を追いかけていくシーン。どんどん人が増えていって、わけわからなくなってて、凄い笑えます。私のツボです、あれは。

きっと明日の千秋楽は、最後のオンザタウンを惜しむように、出演者みんなが心を込めて演じるんだろうな～。

月組東京国際フォーラム公演ブロードウェイ・ミュージカル『ON THE TOWN』ミュージカルナンバー

次の大劇場は、日本初主演『I AM FROM AUSTRIA』。
ロビーでは、現地ウィーンの上演映像が流れていて、とぉおおっても楽しそうで明るいミュージカルみたい！こ、こ、これは期待大ですう！いち早く見たくて仕方なくて、思わずポチっ。