『ライラックの夢路』新人公演等身大の長兄紀城ゆりや＆チャーミングな音彩唯が好演ドロイゼン家(若手雪組)の求心力！

2023年6月29日

雪組『Lilac（ライラック）の夢路』の新人公演ライブ配信を視聴しました🙆！宝塚でも実施されましたので、更にブラッシュアップされた東京の新人公演だったのではないでしょうか？とても安定した出来栄え、流石底力の雪組です。

初主演の105期 紀城ゆりや。
本公演や前回の新人公演等では想像もつかなかった、まるで別人のような、陽の印象を受けました。本役の彩風咲奈のように、勢いがあって前しか見ない、夢と希望を伝えるドロイゼン家の長兄ハインドリヒ。

とっても力強い！前のめりな長兄を好演👍

お芝居冒頭の、長男、次男、三男の3人で銀橋で歌う場面が、勢いがあって良かった～😍。

会話の内容が政治経済に及んでかなり難しいので、セリフ回しは大変だろうなと思ったけど、分かりやすくて聞きやすい。想いをセリフに歌に乗っけられる、確かな技術がありますね👏👏。
ノーブルなお衣装やヘアスタイルはとてもお似合い。少しワイルドな感じも受けました。
眉をひそめて真剣に困難に立ち向き合う姿が、真面目で誠実な人なんだな～って、まさに家族を、民を思う長兄。お人柄がにじみ出ていました。

ヒロインの同期 音彩唯は、そのまま本公演を務められる程、バッチリ😍。チャーミングな、はばまいちゃんのエリーゼでした😃。今までの新公の中でも、一番お似合いの役でしたよね。凄くカワイイ！！

2人の歌のハモりが美しくて聞きごたえありました！とっても上手😃。同期ならでは、お互いのパワーをぶつけ合う対等なカップル像が微笑ましかった。

ドロイゼン家の兄弟達。次男フランツは華世京。
カセキョーを通してみると、アーサのこの役は本当に難しい役なんだなと実感する。兄に嫉妬心がありつつも、想いを受けれようと心を動かし、寄り添う。
小難しいお嬢様ディートリンデ・愛陽みち との大人のやり取り、素敵でしたよ！ちょっとハラハラ・ドキドキして観てましたけど😊、2人の複雑な関係性や自尊心等、こちらにも痛い程伝わってきました🙆。このお2人もとっても上手😃。

三男ゲオルグは聖海由侑。軍人らしい勇ましさを感じつつも、心の優しさを感じるゲオルグでした。一緒にいる壮海はるまが、また頼もしいというか、彼女の安定感を感じます。
ふとした瞬間、和希そらっぽい瞬間が沢山あって楽しい😊。そうそう、フランツもディートリンデも、本役さんリスペクト、研究してるな～と。でも完コピではない、自身の物にしている思いました！

そして今回面白かったのは、若手男役の抜擢。四男ランドルフは107期 乙瀬千晴。五男ヨーゼフは107期 瞳月りく。そして異母兄弟のアントンは 108期！苑利香輝。すごーい！エンリコさん、ちょっとまぁ様みたいじゃない？

まだ可愛らしさも残っている所もあったりするけど、初々しさが逆に良かったりして、お兄さんがぐっとお兄さんぽく見えたりしますよね。向こう見ずは才能（だっけ？）。皆さん、キラキラ輝いておりました！ドロイゼン家の兄弟に選ばれて良かったね～😃。

このお芝居で”闇”を担当するのが、アーシャが率いる夢人達。本役に負けない程の美女揃いっ！雪ん娘ニューフェイスをチェック！美穂圭子さん演じるアーシャを千早真央。良かった！息子を助けたお話は、つい泣きそうになりました。

イケおじ様役も豊富に登場する所が楽しい。まなはる演じるホフマンさんは紗蘭令愛。組長演じる嫌み～な銀行頭取は風雅奏。久城あす演じるヴェーバー少佐は絢斗しおんが、すわさきちゃんジャーナリストを、安定感ある蒼波黎也が、眞ノ宮るいのお役を演じた、勢いのあるイケメン君だった藤影ゆらが面白かった。皆さん濃ゆ～い演技で印象的でした。

最後に、ご自身のトップお披露目公演だった夢白あやが、この公演で退団する白峰ゆりのお役で登場。隠し切れない美しさで、黒髪のご婦人のお役がまた素敵でした！

『ライラックの夢路』に登場する、すべての人達の夢路へ誘う求心力が（この言葉遣い、合ってるのかな‥）、フレッシュな紀城ゆりや＆音彩唯のコンビにあったと思いました!!

紀城ゆりやのご挨拶にもあった、足元ばかり見ず、前を見ないと進まないという、ハインドリヒの言葉。この言葉を胸にお稽古したという事でした。十分、皆さんは立派に努められていたと思いますよ！

あと1回、東京公演を観劇できるので、新公を終えたメンバーの活躍も一緒に楽しみたいと思います。

新人公演を観る事が出来て本当に良かった。みなさんお疲れさまでした！！