全ツ『はばたけ黄金の翼よ』感想1 34年前の楽曲と再演雪組の実力を実感。
小柳先生が温故知新ということで、過去雪組で一度も再演をしていないこの作品をと依頼があったとの事。漫画が原作で、お話は中世イタリアの作品。あらためて宝塚らしい題材だと思いました。
オリジナル脚本は、阿古健。歌詞も書かれていると思いますが、昭和の宝塚って演歌調でとっても盛り上がりが良く、耳に残る曲作りだったんだなと改めて実感。
間奏曲も含めて、情感溢れ冒険活劇らしく素晴らしい。
演技はやり過ぎか?ってくらいオーバーで、ちょっと笑っちゃったり😅昔はしたけど、今みるとその位ドーン!とやってくれた方が話がわかりやすくて気持ちがいい。
望海風斗だから、麻実れいターコさんの役を任せることができて、真彩希帆だから、一路真輝イチロの役を任せることができたんだなー。
幕開き霧の十字路のシーンからスタートしていました。なるほど新演出。早速物語に入ります。
そして黄金のイルラーゴ一族のメンバー紹介場面。黄金に輝くオープニングのシーンが始まります!!
イントロを聞いたとたん30年以上前にががーっと記憶が甦ります。
舞咲りんのアラドーロ♪に号泣。
当時と同じくらいの美声、このオープニングはマジで最高です!!時間短縮バージョンでした。
ダイモンの歌もターコさんみたいに迫力があって、ちょっと似ている歌い方、ニュアンスもあって懐かしかったりして。
ちょっとサイド分けの黒髪ソバージュ。よろしいんじゃないでしょうか、お似合いでした。
きいちゃんは、可愛らしい芯のあるお姫様。ヴィットリオが一目惚れする位ですから。この当時には居ない女性像で攻めていました。イチロが歌っていた難しい歌を、きいちゃんはごく自然に聞かせてくれました。さすがですっ!
全ツは人数は半分だけど、歌声は素晴らしかった。そうだなー、まさにあのころターコさんが居たみたいに、充実したメンバーをそろえた無敵の雪組。
はばたけは、内容が深く濃く(裏切りの裏切り…)、楽曲が力強い。再演された事で、この作品の素晴らしさがわかります。
逆に新演出部分がいまいち浮いていた気が。。難しい作業だったと思います。
最後の二人のやり取り、旅に出る云々は、新演出で新曲だったかな?
現代風に演出された所がうまくマッチできていたのだろうかと。
ただ、今回初めて見られる方ばかりだと思うので、あくまで個人の感想です😋。
中世のイタリアらしい豪華なお衣装。全ツなのにセットの背景や大道具など、なかなかセンスが良くて雰囲気が出てましたよ。
霧のコロスも効果的で、イルラーゴ、湖の夜明けのシーンや、タペストリー、石造りの段もよかった。
娘役においしい役が結構あります。
内容的には男尊女卑過ぎて、今じゃアウトだろ…ってセリフもあるんだけど。ロドミアがいい女で。
ただ、34年前はもっと娘役が大人っぽかった。オンナって感じで、色っぽい。私がただ子供だっただけかもしれない。。
テレビでしか観たことがなかったはばたけを生で見れた事に感動し、楽曲、歌詞の力強さ、そしてヴィットリオがイイ男で、クラリーチェが可愛かったなー。
はばたけは、懐かしく力強い。
温故知新、万歳! 率直な感想。
またキャストの感想を書きたいと思います🙋。
当時のオリジナルメンバーが観に来てくれると良いですよね…そんなサプライズを心待ちにしたいと思います。
ショーの方は相当盛り上がってましたね~。
望海風斗がうまい!乗せるのがうまい。
客席降りの新しいシーン、逃げないで、怖がらないでって、ファンの人に近づいていました(笑)。
常に肩の力が抜けていて、満足そうに笑っているダイモンの顔は、どこにでもいるようなお兄さん(お姉さん)のようで、そこは親しみやすいく、いい所です。
ミューレボ、改めて大好きなショーです。彩彩のいない分、アーサ、ひとこ、そして今回なんといっても私的には、
綾凰華 あやなちゃん!!
大活躍だったですよ。ちょっとブレイクじゃないのぉ?