『アナスタシア』感想3 失われたロシア皇帝家族とソビエトの人民たち




まどか・アナスタシアの家族であるロマノフ御一行が随所に登場します。美しく煌びやかで、とても幸せそうに。そのシーンを見ると、ああ宝塚らしいなぁと思います。

ロシア時代

マリア皇太后:寿 つかさ

この方無くして、この物語は語れません。アナスタシアのお祖母様。

想像通り、私にとっては素晴らしいマリア皇后でした👏👏。

マリア皇后のナンバーが結構ありますが、スッシーさん、高音出ますね~。大変だと思います。正直、ターコさんのマリア皇后よりも上手です。そこはやっぱり若さ、が勝ったかなと。

ロシア革命で自分の息子家族が殺されてしまうなんて思ってもなかった。パリへ一人向かった後に聞かされた悲報。家族を亡くした悲しみ、ロシア革命によって祖国へ戻れなくなった辛さ。

ちびっ子アナスタシアにオルゴールを渡すシーンのマリアと、パリでの皇太后は全く様子が違っていた。

髪は白髪になり、皇太后らしい豪華な衣装ではあるが、杖を突き、疲れ切って常にイライラする日々。

それでも存在自体が神々しい。銀のスパンコールのドレスが、本当に美しくて、オペラ座の登場シーンは思わず息を呑みました。ただならぬお人が列席されていると、一目見て分かります✨。

大変楽しませていただきました🙇。

アレクサンドラ皇后:美風 舞良

嫁のアレクサンドラ。アナスタシアのお母さん。

スッシーさんとは対照的に、若々しくて、厳格で、いい意味でのお母さん感があったと思います。

女王様のお衣装はもうお手のモノ、とってもお似合いです!

ニコライII世:瑠風 輝

絶対笑わない人・ニコライ、でしたよね!?

直立不動でお髭が立派で、皇帝感が半端なかった。威厳や、父親感、そして人間では無いオーラ。この役作りは、凄く効果的だと思います!

違う一面を見せてもらった、もえこ。背が一段と高いもえこだから、ファミリー写真がとっても様になるのですよ😉。そしてアナスタシアと何度かダンスを披露してくれます。その時間が、ああ幸せな時だったのだなと、妄想させてくれます。

もっともっと出てきて~!!と心の中で思いながら観てました😊。

少女時代のアナスタシア:天彩 峰里

もうねえ、髪型がね、超お姫様でかわいい👧。お嬢ちゃまって感じ。

宝塚は子役もジェンヌが担当するので、とても役作りや見せ方が難しいですが、まどかちゃんがいつもより強くて自立しているキャラクターで作っているのっで、みねりちゃんのアナスタシアは愛らしさが全開で、対比が取れていたと思います。

オリガ:愛海 ひかる

すっごい綺麗で驚いた!

愛海ひかるの笑顔が本当に素敵😍。スカート裁きも、笑顔の振りまき方も凄く上手ではないですか~。

娘役としてデュエットダンスも踊っていたし、これからの活躍がとっても楽しみです!娘役の転換は、大成功じゃないかなぁー。

マリア:潤 花

こちらも負けておりませぬ。

めっちゃ、めっちゃスマイル!

潤花ちゃんといえばスマイル。宙組に来て痩せたかな~、メイクの違いかしら。なんか違う人に見えました。そしてスマイルは健在。白鳥の湖のバレエでも大活躍で、長い手足を存分に生かしたダンスなど、宙組で自由の翼を得て活躍して欲しいっ!と楽しみにしております。

タチアナ:水音 志保

ひろこも、お姫様顔👩ですよねっ!
このファミリーに参加されている事を、とてもうれしく思います。

あー、なんて美人姉妹なんでしょうっ!ロマノフの4姉妹の写真集とか、セピア色で発売したら売れるんじゃないの?キッチュ!

アレクセイ:遥羽 らら

一番の上級生のららちゃんが、アレクセイでした。安定の坊や感。ショートヘアが似合うんだよね~。

抱っこされて出てきた時は、驚いた🙀。
でも違和感ゼロ。

軍服に着させられている感とか、胸を張ってちょっとオドオドしながら立っている姿とか、愛おしい皇太子だったよ。さすが、でございます!

思い出として、亡霊として登場するときのロマノフの人たちの中に、紫藤りゅうとか、秋音光とか、貴族になって、白い軍服で現れるところも要チェック!ですぞ。今回役が少ないからちょっと勿体ないんだけど、彼ら王子様のダンス、振る舞いはさすがです。

ソビエト時代

ソビエトなんて、レニングラードなんて、嫌な響き(ジナイーダ調に)。一気に世界観が変わりますよね。共産主義=軍服、人民服の装い。特に印象的だった役について感想を。

ゴリンスキー:美月 悠

すごく怖いんですけどぉ😵!

キキちゃんグレブの上官。存在感抜群です。「カサブランカ」のドイツ軍を演じた悠未ひろを思い出しました。もっともっと恐怖に導いてください!重厚感が増し増しで嬉しいです。

悪友4人組
ミハイル:秋音 光
コンスタンチン:紫藤 りゅう
イーゴリ:留依 蒔世
サーヴィチ:鷹翔 千空

正直、宙組男役エース級を4人も使っちゃって、

贅沢過ぎる悪友達、ちと勿体ない🙄。

ディミトリの悪友の出番は、第1幕ディミトリ&ヴラド登場シーンからしっかりとチェックしましょう!(お見逃しなく)

この4人のコンビネーションは最高ですよ!巻き戻してもう一回観たいぐらい(笑)。特にこってぃ、またカッコよくなったよね!?貫禄が出ております。

他にも闇商人という役名で、群舞で活躍しているお馴染みの男役もチェックするのに大忙し。ああ楽しい、この場面楽しいです😁。

密告女子3人組
マルファ:花音 舞
ポリーナ:綾瀬 あきな
ドーニャ:瀬戸花 まり

こっちもこれだけのお姉さま揃えて、勿体ない…限り。

アナスタシアの振りをしてもらうため、オーディション?に参加する3人女子。結局採用してもらえず、この人犯罪やってますぅって、グレブに密告しちゃう、強かな女性たちです。

どう見えても、せっちゃんは、アナスタシアになれそうな雰囲気だったけど?

民衆が沢山登場する第1幕場面には、眼鏡&帽子男の和希そらとか、頬かむりしたららちゃんとか、色々変装して登場しているので、回数を重ね余裕があったら、〇〇みっつけた!とやってみると、さらに楽しいです。

さあ、それぞれの思いを胸に駅に集い、パリ行きの列車に乗り込む人たち。

イポリトフ伯爵:凛城 きら

亡命貴族の悲哀を歌うソロナンバーがあるんですよ!

なーんとなく「スカピン」のサン・シール侯爵のような存在でしょうかね(違う?)。とても印象的な場面です。りんきらの伯爵姿、イイですよね~。

警官コンビ
春瀬 央季&七生 眞希

これは最高のコンビです!似てるし、2人😃。
この時代の暗くて恐怖に満ちた無表情な警官2人の存在感は、最高ですよ。さおも怖いけど、この2人も怖い😱。

ああ、指名手配されてるディミトリ&アーニャ&ヴラドが捕まっちゃう~!!列車のシーンは見どころの一つです。

次は第2幕パリのナンバーと、フィナーレについて感想を書ければ🙋!

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