『LOVE AND ALL THAT JAZZ』主なキャスト感想2 風間柚乃&きよら羽龍




千秋楽のライブ配信から1週間が経ちましたが、感想の続きを。

やはりこのご時世に、歌や踊り、エンターテイメントの役割や、それをきっかけに得られる気づきとか、宝塚に限らず様々な催し物で心に響きます。

ナチスドイツ政権下を舞台に、まさに人間の極限状態の中で、自由を求めて歌い演奏し踊る。こういう時だからこそ、ジャズの生演奏には心躍るし、素晴らしいアリアは、感動と涙を誘う。

そして音楽の力だけでなく、教授や博士の持つ知識、英知、含蓄あるお言葉。これもずっしーんと心に響く。

主なキャストの思い出

ルーカス:風間 柚乃

いきなりオープニングにジャズの弾き語り。高音部分も心地よく、とにかく歌やセリフが力強くて、アツイ😃。黒い瞳、黒い髪が似合っていて、どことなく私にとっては、望海風斗を思い出すんですよね。

沢山の役を経ているはずなのに、どことなく真ん中に若干戸惑いがある?っていう初々しさも感じました。沢山の芸達者な上級生が引っ張って、芝居を、世界観を、空気を作り上げていましたね。

きっと(想像ですが)台詞一つ一つに真摯に、嘘が無く、自分が感じたことをストレートに表現しているのではないかと、感じました。本気で「スイングしなけりゃ意味がない!」って思ったんだと思います。

観ているこちらも、そーだよそーだよっ!😆って気づかされて、心も体も自由にスイングジャズに酔いしれた。あのラストの総踊りは、こみ上げるものがあった。

そして、最後のおだちんのご挨拶も、溢れる思いを胸に仕舞い込む事が出来ない位、大きなものだったと思います。

正統派スーツの男役、ドイツ将校の軍人。どちらもお似合いだった。なんでもイケるな~。将来楽しみですね😃。

レナーテ:きよら 羽龍

まだ104期生だけど、彼女も別箱や新人公演で多くのお役を経験しています。既に安定感がありつつ、初々しさ、若々しさがあり、少女役はもちろんピッタリ。

突然歌いだしたオペラのアリアは、めちゃくちゃ綺麗~😍。舞台度胸は抜群だと思います。

囚人服の姿を見た時、凄く辛かった。ご両親の話、隠れ住んでいた話、もう辛すぎる。。一人だけ助かる事をためらう所とか、意地らしくて素晴らしいお嬢さんなんだと思いました。

谷先生の作品のヒロインを務めあげた、という事は大変な自信に繋がるのではないでしょうか。今後、古典的な悲劇のヒロインとか、はたまたミュージカルのヒロイン等、色々な彼女を見てみたいと思います!

ルネ/ジャスティン:千海 華蘭

からんちゃんは、ジャズの仲間の一人、後半はカナダの軍人(ドイツ人を取り締まる)と、全く違うお役で登場。

可愛い人のいいジャズマン・ルネでは軽快に。
ルーカスを追う一本気なジャスティンでは、任務と自分の気持ちでうごめく人間らしい一面も持った軍人の演技が良かった。

この公演の組長格のからんちゃん。月組にも頼もしい個性的な92期が大活躍です。

ジョセフィン/ケイト:桃歌 雪

そう、100期おだちんを支える同期の一人が、桃さん。
とても目立っていた印象。なかなか素敵な娘役じゃない!と今回特に思い出に残っています。

ルネと一緒にルーカスと活動していたジャズの仲間。パリの店では、ドイツ人の前ではテキトーにドイツ人が好きそうな演目を演じている。上手くやり繰りしているんだろうなと、頼もしい女性な印象でした。

後半は、カナダでルーカスが流れ着いた女だけの家の主人。旦那がドイツ人に殺され、娘達を守っていく立場。肝っ玉母さんの雰囲気が良く出ていた。外人さんぽい雰囲気で、髪型とか素敵だった。

その娘2人も素晴らしい。羽音 みか&一乃 凜かな?凄く良かった!これからも注目です。

セレシュ:蘭 尚樹

そしてもう一人の同期、蘭丸くん。
新境地なお役だったと思う。さすが芸達者。偽の通行証を発行してもらう印刷所の少年。

ドイツ兵から連れていかれないよう、父の方針であえて頭の悪いふりをしている。これにはちょっとビックリ。そういう時代だったんだなと…。
その少年を上手く演じていたんですよね~、とっても印象的。ルーカス達が逃げられるように手助けをします。

ゾマー少尉:礼華 はる

ぱる君の1幕目は、ルーカスを追い続ける同級生のゾマー少尉。ルーカスにコンプレックスを持っている風で、自由過ぎる彼を許さない。

最後の最後まで追い求め、1幕ラストの港でのピストル乱射😱シーンは、そこまでしなくても…と、彼の狂気を感じました。時代が完全に狂っている…。ここが彼の一番の見せ所だった!!

スパイを命じられたフィル役の真弘蓮を追い詰めて、痛めつけて、本当に怖くて…。フィルも生々しい演技が上手でした。

看守コーギー:一星 慧

2幕目のカナダ収容所にいる看守コーギーの、ちょっと優しくて、頭のねじが一つ足りなくて😄、みたいな設定がとっても面白かった。体が大きく、あの笑顔のギャップが(笑)たまりません。

今後も注目のいっせい君でした!

幸せは分け与える人がいるから幸せ

2幕目のフリードリヒ 汝鳥伶さんが、温かく皆の事を見守っている所が、毎度毎度の事心が温かくなります。谷先生の演出では必ずと言ってよい程登場されていますね。

1幕目では、ユダヤ人であるレナーテを先に一人だけ逃がそうとするルーカス。一人じゃなく一緒にいれないのか?と問うレナーテ。

2幕目では、ルーカス一人だけを、収容所の皆が逃がそうとする。一人だけ申し訳ないと思うルーカス。レナーテが生きていると分かり、

幸せは一緒に分け合える人がいて幸せだよ

と、フリードリヒさんは優しく背中を押してくれます。こういう考え方は、なんというか日本人っぽいです。

自分だけ幸せになってはいけないのではないか・・・、奥ゆかしいですね。でも違うんです、その幸せがまわりを幸せにするんですっ!一人だけじゃない。でも出来れば2人で、その幸せを分かち合える人がいる方がもっと幸せ。

叶うなら2人一緒に幸せになる方法を模索しましょう。一方でなく両方掴む事を諦めないという事かなと。

どんな極限状態にいても、それを忘れなければ神が導いてくれる、としか言いようがない出来事ってあると思います。そんな奇跡の物語が『LOVE AND ALL THAT JAZZ』だったわけですよね。

ジャズナンバーの数々

フィナーレはどうなるのかな~って思っていたら、ルーカスがたどり着いた雪道の先に、仲間が皆楽しく踊るスイングジャズのフィナーレという演出。物語の流れの延長でクライマックス😆!凄く良かったと思います。

そこにはレナーテの姿が見えてきます。ああ、生きていた、出会えたんだと感動的なラストでした。

若々しいジャズ、魂の叫び、高揚感、粗削りだけど心から楽しんでいるジャズ。そんなバウらしいナンバーの数々、良かったと思います。

なーんて、ツラツラと思い出話でした🙆。

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