『ザ・ジェントル・ライアー』主なキャスト感想2 ちょっとやそっとの恋じゃない♪




オスカーワイルドの「理想の夫」が元となったこの物語。
なかなか難しいというか🤔、事件に関わる紳士淑女達の心理戦、心のキャッチボールを、一つ一つ丁寧に表現していくことが課題だったのではないかと思います。

目や表情で合図(表現)する。観ているこっちも取りこぼさぬようにと真剣で、どうなるんだろう~とハラハラ楽しめましました。

主なキャストの感想を。

アーサー【ゴーリング卿】:瀬央ゆりあ

凡人とは違うぞ、俺はオシャレなんだ~♪ってナンバーがカッコよく決まっておりました!

秘密の不良パーティーを自宅で、しかもハンガリー舞曲を本物のジプシーを呼んで踊る会を開くなんて、洒落てるわー。

でも、どこか抜けてる所がありそうな雰囲気?せおっちの得意分野😊とはいえ、案外策士で実は大物、というキャラもこなせる、なかなか特異な人だと、いつも思っています。
どんな時代でも軽やかに、締める所はちゃんと締めて、最後はハッピーになれる人。そんな感じ。

アーサ・ゴーリング卿は、ストーリーテラーのような、世話焼き(そういう羽目になる)で、皆をほっとけない優しい人。

ちょっとやそっとの恋じゃない♪
3人の女性との関係は、聞いてビックリ!って唐突感もありましたが😅、きっと貴族の世界なんてほんと狭くて、みんな親戚みたいなもの(だろう)。

東上初主演、お洒落で小粋な物語が良く似合っておりました!

個人的にはパパみきちぐさんや、執事との掛け合いがリアルに笑った😆!

キャヴァシャム卿(発音難しい~)の美稀千種さん、そしてフィプス大輝真琴さん(老齢ながら飛んで跳ねて最高だった!)。
この2人重鎮がしっかり脇を固めて、英国紳士の深み?熟練の粋な雰囲気を作ってくれていました。

憎めない(星組の)息子、なんだろうな~微笑ましかったです。

ロバート・チルターン:綺城ひか理

理想の夫、そのものでした👍。

ピッタリだった。紳士らしく背筋がピーンとして。ローラに脅されたら急にカチンコチンになって、あたふたしている姿がすごく上手いし面白い!
セリフもとても聞きやすく、議会での演説シーンは、迫力があって感動しました😢。

イギリス紳士らしい、お鬚にスーツスタイル。せおっちとの並びが美しい。
ほのかちゃん演じるガートルードへの愛情もたっぷりで、これまたキャラ的にぴったりの、理想の夫だったと思います。

ローラ【チーヴリー夫人】:紫 りら

急遽バトンタッチでローラを演じた、紫りら。

赤毛のクリクリ頭、小悪魔感バッチリ!

小さいけども存在感たっぷりで、舞台登場からお見事👏👏って思いました。
人を騙す女なんだから、あのくらいパンチが効いててGOOD。物語の強弱がさらについたんじゃないかと、好演だったと思います!馬車でのせおっちとの交渉術。なかなかの切れ者。

手違いでピンクの封筒がみつかっちゃった時は、やられた~ってドキドキしました。この女に情は無いだろうし、ゲームに勝つかもなと…。
ハニートラップってやっぱり怖い😱。世の政治家さん、金持ちさん、女性には要注意ですよ。

しかし、アーサーと婚約した経験があるってのがね…、どうしてなんじゃろか(笑)。そこが謎でしたが、ローラは今でもアーサーが好きだった事が功を奏したのだから、アーサーも罪な人だわ。

ガートルード・チルターン:小桜ほのか

彼女もまた、理想の妻、そのもの🙆。

ほのかちゃんの舞台姿には、品格と誇りのようなものを常に感じるんですよね。

完璧主義を目指す妻。しかし崩れると脆くて可愛い人だった。
ロバートとガートルード。この2人の夫婦がとても新鮮で、色々な事を乗り越え、最後には本物の理想の夫婦に。素晴らしい~。

アーサーと一緒だと何やら企んでいるかのような2人の並びも。初めての嘘をつくシーンがぎこちなくて、すっごく可愛かった😍(キュン)です!

メイベル・チルターン:詩ちづる

すっかりなじんでいる?
堂々たる、ほぼ正ヒロインだったと思います。

星組デビューのメイベルちゃん。ちょっと背伸びしているような貴族の兄の妹。
せおっちアーサーが大好きで、ウィットに富んだおしゃべりもなかなかのもの。きっと頭が良くて魅力的な女性。素のアーサーで居られる、素直な女性に出会えたのではないかな。

さあ、せおっちとちづるちゃんのコンビ。いかがでしたでしょう??
並び的には良い感じだったよね。せおっちよりも、積極的な感じが微笑ましかった。

今後、星組でどんな活躍が待っているのでしょうか😃!可愛い役、大人の役、悪女もなんでも行けるタイプではないかと🤔。楽しみですね~。

トミー・トラファド:稀惺 かずと

どちらかというと、105期コンビのこの2人の淡い恋の方もいい感じだったかなと。
メイベルに火・木曜日の周期でプロポーズをしては振られている、ロバートの秘書・トミー君。

かずとさん。やはり次の星組スターの階段を、登っていらっしゃいますね~✨。
天真爛漫で可愛らしいキャラクター。だんだんいい顔してきていて、次期スターとしての自覚が芽生えていらっしゃるのかな。

次大劇場公演の新公主演、行けるんじゃないでしょうか~!お芝居はバッチリだったので、歌もじっくり聴いてみたいです。

以上になりますが、英国紳士淑女として沢山登場していた、ステキな星組メンバーにも拍手でーす👏👏👏。

フランス貴族の城咲けいが、なんともいやらしいラテン男で、終始ニヤニヤしてて、水乃ゆりちゃんがまんまと引っかかる?人生楽しみましょうーという豪快な女性で登場していました。
ちょっと真面目で形式ばった英国の紳士淑女とは違う、スキャンダラスな2人も良いスパイスでした。

宝塚バウホールは残念ながら中止になってしまいましたが、KAATの舞台で上演でき、そしてライブ配信でも視聴できたことに感謝します!

お稽古期間中は色々大変だったと思いますが、本当にありがとうございました~🙆。

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