新『王家に捧ぐ歌』礼真琴&舞空瞳 最強コンビ 感想2 フィナーレはみんなでひたすらに踊れ!
もう公演は終わってしまいましたが、今でも蘇る感想をツラツラと…。
主なキャスト感想
ラダメス:礼 真琴
一人異質な存在感でした(ビジュアル含め)、エジプトの戦士ラダメス。
皆の先頭に立つ、悩めるリーダー
冷静で、いざという時は燃えたぎる闘志を持っている(私だ~♬私だ~♬)。
一瞬、『阿弖流為』を思い出しました。皆俺についてこいっ!
白い長い髪と、背中の蛇の模様。どことなく和風に感じました。日本の龍と、エジプトの蛇。どちらも神様のような存在で崇められていた。共通する文明があったとも聞いています。何か意識している繋がりがあったのか?
まこっちゃんのミュージカル。やっぱり最高です😆。歌唱はすーっと心に入ってくる感じで、王家の楽曲全て大変楽しませていただきました。
勝者エジプト戦士の本音は”戦場でしか学べなかった”と、心がぽっかり穴があいたような気持ちを抱えているんですよね。
捕虜になっても誇り高きアイーダに心奪われる。アイーダへの愛に気づいた事で、やっと生きる意味が分かった、”ただの男”ラダメスになれた。
牢獄の中で、アイーダがエチオピアで生きていると信じて安堵した、あの瞬間は涙が溢れました😭。
愛する人の命を救えたと喜ぶ、ただの男ラダメスが、物凄く素敵で、その瞬間が一番トキめいたかもしれません😍。
アイーダ:舞空 瞳
ビジュアルが最強ですっ!
ひっとんのアイーダは強い。別人の様でした。
一番は目ヂカラ。血走った感じの目がタダモノでは無かった。
かなり達観したアイーダ。流石エチオピアの王女だなと思わせる血筋だと感じます。
歌唱も文句なしのパーフェクト。
礼真琴&舞空瞳、最強コンビだなと改めて納得!何でもできる!
同じく牢獄で2人であった時の場面。ああ、息を引き取ってしまう…😭。この2人がボロボロになっても祈り続けている姿に、やっぱり感動しました。
アムネリス:有沙 瞳
この方なくして語れません。
まるで観音様のようなお姿✨。
そういえば、こちらも和風な印象を持ちました。天女みたい。
今までのアムネリス様はわがままなお嬢様という印象だったのですが、くらっちのアムネリス様は、エジプトの事を真剣に考える王の娘でした。
”物事はいつでもあるべき道を辿ります”
道理は逆らえないと、高潔な女性は皆に伝えます。
難しい歌は、クラッチらしい歌い方で難なく乗り越えていた。
この3名のバランスが痺れるほど良かった😆!
星組に来て、この演目は既に想定されていたのかも?しれませんね。お見事でした!
ケペル:天華えま
ケペルといえば、凱旋の踊り。
センターから登場。超大好き、最高です😍!(愛月ひかるも演じてます😊)
最近は悪役のイメージがあったけど、ホワイトなピースケ。カッコ良かった!
エチオピアの解放なんて、信じられない!お前正気か?みたいな演技が凄く印象的だった。エジプトの誇り、感じました。天飛華音もエジプトチーム。まさに星組のスター2人ですね。
”伝令~!”の迫力あるシーンも引き継がれておりました。
フィナーレでも踊っていたエジプト兵士達の”ひたすらに踊れ♪”が、本当に楽しそうに飛んで跳ねていて、なんだか感動しちゃいました。若さスパーク!良かったと思います~。
ウバルド:極美 慎
ひっとんのお兄さんという事だよね。確かに似てると思う、この2人。
今までのウバルドは、ただのテロリスト(失礼)っていう印象が強かったけど、きわみしんのウバルドは、アイーダの兄だろうなと思えた。新境地なお役だったと思います。
今までがテロリストみたいな人が演じていたから(しつこいね😋(笑))、インパクト的にどうかなと思ったけど、兄として、エチオピアの跡取りとして、こういうスタイルもありだなと思った。スタイリッシュなウバルドを見させてもらいました。
ひろ香祐、碧海さりおの3名のエチオピア陣。とにかくファッショナブルなんですよね、お衣装が。ヒーローは、まさか私服?って思った😊。かなり似合ってました。
ファラオを殺して自害するシーンは、最期に鋭い刃物のような狂気を感じ、おぉっと😱恐ろしくなりました。ジハード…中東戦士のイメージ、拍手👏👏。
ファラオ:悠真 倫
きゃ~素敵なファラオ様😍。最高でした。
上から降りてこなくても、特殊メイクでなくても、私は今回のファラオの方が好きだな。
まりんさん、声が最高にクールです。威厳もあって、お顔がファラオ顔?
とにかく個人的には最高に楽しませてもらいました!
アモナスロ:輝咲玲央
キャ~素敵なアモナスロ様😊。めちゃくちゃカッコイイ。
配役発表を見た時から、いける!鉄板だよね!って思っていました。
こちらも先代の一樹千尋さんから受け継がれ、お洒落な大男として登場されていて感動。
鳩ちゃんからの、エチオピアに戻り崩壊していく様も、お見事でございました!
ネセル:天寿光希
神官の長ですが、こちらも配役を見た時から、イケる!と。
神官って何だろう?って初演はよく分かっていなかったんですが、神の使いで偉い聖職者ですよね。
まあ、大体汚職にまみれてそうな、異質な人達。ミッキーと朝水りょう、遥斗勇帆の3名の神官の異質さが良かったと思います。
両陣の女性達の奮闘
個人的にスゴツヨ、好きです。ギターソロでしっとりとしたスゴツヨに、一人どよめく(笑)。
エジプト女官達は歌に踊りにイジメに大活躍。華雪りら、二條 華、瑠璃花夏のクレオパトラ風おかっぱ頭が可愛い。
タオル…、今回もタオルは外せない!ゆるさない、ゆるさない!は健在なんだなと、そこも伝統は引き継がれ、徹底的でした(可哀そうなアイーダ😢)。
そして囚人の女性達も歌がパワフル。白妙なつ、音咲いつき 地に這いつくばって訴えかける。
アフリカの大地に帰りたい…、私も行ってみたい、緑あふれる大地が恋しいって思うよね。
フィナーレは一緒に踊りたい!楽しいナンバー揃い
とにかく底抜けに明るいフィナーレナンバーに感動しました😆。
こんなに心に響くなんて、自分でも驚いた。
本気でひたすらに踊りたいっ!自由を掴め!あの輪の中に入りたいぃーー。ハイ、ハイ、ハイ、ハイッ♪
最後はみんなよく頑張った、歌って笑ってお互いを称えよう。ええじゃないかぁ、ええじゃないかぁ。その境地にたどり着くのかも。岩戸扉の開放。客席降りとか、一緒に歌ったり踊ったり、したいものだな。
エジプトは凄い、アフリカは凄い。
デュエットダンスは、名曲・月の満ちる頃♪こちらも水色のお衣装で、天国で2人が結ばれたイメージで感動的です。笑顔で2人が見つめ合っていて幸せ。
戦いのお話、2人が息絶えてしまうお話だけど、最後は明るいフィナーレで飾ろう。
このコントラストがたまりませぬ。エトワールはエチオピアの歌姫!都 優奈さんでした。
戦わずして勝には?
戦いの火種は至る所にある。小さないざこざから、大きな信じるものの違いなど。
一度勝負を始めてしまうと、誰かが勝者となり、もう一方が敗者となる。敗者は挽回を狙う。当事者でない物も巻き込まれてしまう。この繰り返しが何千年も地上では続いているのだろうか。
この虚しさを分かってはいるが、大難を中難、小難に防ぐ折衷案は何だろうかと、トップの人達はずっと考えているのかもしれません。
今私たちにできることは、トップの人達の聖戦になるべく巻き込まれず、利用されないよう、万が一戦いになっても、守るモノを見極め信念を持ち続ける事が大事かなあ。
戦いは新たな戦いを生むだけ…その中でどう上手く立ち回れるか。しばしは耐える、そしてなるべく火種にならぬよう仲間を認め合い、仲良くしている事が、戦わずして勝つための秘訣だろうと。
仲間割れが一番利用されてしまう。そこに漬け込む悪人が世界中にいるから、気を付けて。そんな風に世の中を見たらシンプルかもしれないって思った。(ネバセイを観て、更に思った)
だから、エジプトは凄い、アフリカは凄い、が良い🙆。
ブルーレイ欲しいぁ。1回じゃ足りない!って思ってます。
御園座も公演日数が減ってしまい、勿体ない。続演してもいいんじゃない?こんな時代だからこそね😉。
最強トップコンビによる再演、ありがたや~。ありがとうございました🙆!