瀬央ゆりあ主演『ザ・ジェントル・ライアー』感想1 ヒリヒリする駆け引き 最後はハッピーな”優しい嘘つき”達




せおっちの主演KAAT公演『ザ・ジェントル・ライアー ~英国的、紳士と淑女のゲーム~』のライブ配信を視聴する事ができて、良かった~😍。
ありがとうございますっ!!

と~ってもお洒落で大人な、
宝塚のお芝居を観たなー😃って思いました。

結構ドキドキ、ヒリヒリする駆け引きが続き、まさにサブタイトル「英国的、紳士と淑女のゲーム」だった。星組生の英国式、お洒落な紳士淑女のリアルな政治的駆け引き真実の愛が最後は勝つ!だったなと思いました。

ロンドンの風景の中、カッコいい紳士たち、愛らしい淑女たち、そしていつも締めてくれる重鎮ジェントルマンの方々。田淵先生のセンスある演出、最後フィナーレの主題歌も素敵だった🎵。

瀬央さんに一本取られたな😊。ジェントルマンがお似合いすぎる。

イギリス人はウィットにとんだ人種だと聞いています。皮肉な笑いのセンスと、よくやったと相手をリスペクトする気持ちと。会場の笑いもいい塩梅で(笑)、上流社会の人々のやり取りが垣間見れたお芝居だったと思いました。皆さん、とっても素敵でしたよ😃。

簡単なあらすじ※ネタバレあり

年齢を29歳だとサバ読んでいる😄アーサー【ゴーリング卿】(瀬央ゆりあ)は、他人とは違う美意識を持つ独身貴族。ちょっとナルシスト過ぎだけど(笑)、めちゃくちゃカッコイイ。

友人で議員のロバート(綺城ひか理)と妻ガートルード(小桜ほのか)は、何もかも手に入れた理想の夫婦と言われている。

ある日ウィーンから来たローラ【チーヴリー夫人】(紫りら)が、何やらロバートを誘い出し密談中。怪しいとガートルードは心配する。

アーサーが人生で2人だけ本気で愛した女性がいた。一人は元婚約者ローラ、もう一人は友人の妻ガートルードだった😱。そしてロバートの妹メイベル(詩ちづる)を、今はイイな~💓と思っている。なぜか5人がロバートのお屋敷で鉢合わせ…運命だわね(世間狭っ)🤔。

貧しかったロバートが這い上がる=ゲームに勝つには、切り札=情報を掴み金を手に入れる事だと、以前秘書をしていたアルンハイム男爵(朱紫令真)から哲学を教わった。当時の株ブローカーに情報を売って大金を得た事がわかる手紙を切り札に、チーヴリー夫人はロバートに、アルゼンチン運河開発(実は詐欺)を進めるぞと、議会で発言するよう取引を提案する。

キラキラ人生のロバートにも不名誉な過去が…、妻に許してもらえるのか?嘘の発言を議会でする事はしたくない!ロバートはアーサ―に相談する。
人の良い(優しい嘘つき)アーサーは、この問題を上手く解決させることができるのか?人のために嘘をついて、自分の事になると素直になれない、なんかうまく行かない事に嘆いたりもする(メイベルとの約束をすっぽかしてしまったり)。

完璧主義のガートルードに、人間弱い所が必ずある、愛を持って許して欲しいと、それとなーく説得するつもりだったが、逆効果でロバートを屋敷から追い出すはめに。でもやっぱり反省したガートルードが、アーサーに宛てた、ちょっと魔が差したピンク色の封筒のメッセージが、なんと敵のローラの手元に…🙀。これは誤解を招くかもしれない!

今度はアーサ―が、ローラの愛を駆け引きの道具にして、ピンク色の封筒の中身をロバートが見たらどんな反応をするか?アーサとローラのゲームにすり替える。

ロバートは取引には応じず、議会では真実を発表する。そんなロバートを、議員やガートルードは賞賛する。
そしてピンク色の封筒の中身を見ても動じないロバート&ガートルードの愛が勝ち、ローラはアーサ―に負けを認める。

やっとアーサーはメイベルに「自分は34歳だ😋」と真実を伝え(バレていたけど)プロポーズをする。

みんな収まる所に収まりハッピーエンド💕。めでたし、めでたし!(そんな感じ)

ロバートは理想の政治家!見習えよ

イギリスにロバートみたいな議員はいたのだろうか?いたんだろうな~。そして日本はどう?私はそんなメッセージに受け取れました。

自分の弱さを自覚する事が抑止力になる。

綺城ひか理演じるロバートがとっても素敵でした👏👏。
やっぱり一度は後ろめたい事実を隠蔽できるものなら・・と人間考えると思いますが、色々な事があって結果、自分自身の判断で真実を伝えたロバートの勇気に、イギリス紳士たちは賞賛を送ります。

日々政治家って権威者って脅されてるのかなぁ。株価を上げるためガンガン推奨してくれ!って言われてるんだろうな~リアルに感じました。良くそんなウソをいえるな😠!?って思える政治家の発言って、全部そういう裏の操りがあるのかなと、ストンと腑に落ちました。

紫りら演じるローラは、当然それは切り札にさせていだきまーす😋(生きるため)って感じなんだろうし。騙される方も騙す方も、さもありなん。彼らを余り責められないですよ。

なので私達は”彼らのゲーム”に騙されちゃいけないね。政治家生命のために発言してるだけで、真実じゃないってこと。裏の裏を見破らなきゃね…。難しい。でも面白い。

愛は弱い人間のためにある

愛は弱い人間のためにある。

瀬央ゆりあ演じるアーサーは、弱い人間の味方でもあり、弱い自分を自覚している人間であるかなと。

人間誰もが弱い所を持っていて、他人の愛の力が必要な時もある。愛を持ってすれば、それは嘘であっても優しい嘘で、愛のための嘘はその人のためになることもある。

イギリス紳士の考える事は深いなあー。

ラストの小桜ほのか演じるガートルードがついた、初めての嘘がカワイイ😊。
大臣の椅子を断るなと、そうしろとアドバイスしたアーサーは、さすがプロのジェントル・ライヤー!最後の最後まで愛しい人々の駆け引きがお洒落でしたよ。

完璧主義が悪いとは言わないけど、時には愛をもって許すことも大切。

そして自分に嘘をつかず、真実に向き合うべき時が、必ず来るんだね。詩ちづる演じるメイベルは、そんなアーサーのプロポーズを快くYESしてくれました。

な~んだ~、相思相愛だったんじゃないかいっ!おめでとう😍。

ニューヒロイン105期 詩ちづるの星組デビュー作品。瀬央ゆりあのプロポーズを受ける3人目の女性役でしたね!
29歳ってサバ読む位だから、歳の差婚なのかしら…。実際10学年の差があって、結構ドキドキしちゃう2人でしたが、せおっちのあの笑顔に包まれたら…お、お、お似合いです!ってハッピーな気分になりました🙆。

結局フラれちゃったトミー(稀惺かずと)はよく頑張った💪、お疲れ様っ!
105期コンビはとても可愛らしく、初々しい存在でした。

フィナーレ 瀬央さんの水色スーツが眩しい!

フィナーレの男はもちろん!あかちゃん登場~。スパニッシュの音楽で総踊り。
例の某ショーのボレロのお衣装かなって感じのニュアンスカラー。男性陣があかちゃん筆頭にスタイル抜群だね!
雪組に組替えが決まっている咲城けい前列に登場。元雪組のタッチー橘 幸に似てるかな😀?

そしてセンター登場するのは、せおっち。
全身水色のテロンとした素材のスーツがとっても眩しい✨✨。

控えるのは今回の主役でもある3人の女性達。音波みのりが休演という事で、ダンスには水乃ゆりが登場!小桜ほのか、詩ちづると、せおっちの絡みがとっても愛に溢れていて、最後にメイベルちゃんをリフトでクルクルまわしてましたねー。せおっちの安・定・感😆。

星組メンバーのまた違ったスマートな側面に触れられたような、田淵先生のお洒落なミュージカルでした!

弱さも自覚している星組スター🌟せおっち?被るのかしら~と勝手に思いつつ、弱さを知った男は強いぞと、素敵だぞと、今後も楽しみです🙆!

時間があったら主なキャストの感想を後日🙋。

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