音楽劇「夜来香ラプソディ」感想 懐かしき名曲 劇中劇スタイルで客席も一緒に奇跡のコンサートを楽しむ




シアターコクーン音楽劇「夜来香ラプソディ」を観て参りました🙋。

さん、夢咲ねねちゃん、仙名彩世という豪華OG3名が出演していて、しかも壮一帆さんはあの、あの女性スパイ「川島芳子」役 続投っ!って事で、私は今回初めてでしたが是非観たいと思って。

ナタリーさんより。

上海への思い

夜来香(イエライシャン)♬を歌った女性、山口淑子・李香蘭役が素晴らしかった!木下晴香さん。

お歌が素晴らしく良くて、コンサート中の夜来香ラプソディ♬の盛り上がりは感動的でした😆。
あの頃の上海のコンサートホールで、和製ジャズポップスに酔いしれた感覚になりました。実際の李香蘭も本当に綺麗で、当時の映像を観ると、確かにロシア人に声楽を学んだのかな、と納得できる。

個人的に思い入れがあって、私の話ですが…。

私のとある分野の恩師、先生が、蘇州夜曲♪夜来香♪が大好きだった。この歌を歌ったもう一人の歌手・胡美芳さんとお友達で、私はお付き合いで彼女のコンサートに、おまけに上海に2度ほど、先生方御一行と一緒した事もあります。20年位かな、上海好きでした。蘇州も行きました。

先生は前世は満州人だと良く言っていて、引き揚げ日本人の方々と、昔の満州、上海の話を親しくしていた。

あの頃の上海は新旧が混ざり合い、魔都の面影も残っている魅惑的な街だった😊。先生は何やら怪しい酒場に繰り出していた様子、さすが上海 (今思うとコワッ…)。私はアンティークカフェで中国茶を飲む専門でした。

簡単なあらすじ※ネタバレあり

第2次世界大戦、日中が戦争をしている中、上海租界地(外国人居留地)は魔都と呼ばれ、人種関係なく華やかなナイトクラブやマフィア等が暗躍していた街だった。

日本の作曲家・服部良一(松下洸平)が、日本軍の山家(山内圭哉)の命令で上海に呼ばれた。服部の曲は、別れのブルース♪や蘇州夜曲♪など、日本中国で有名で、自由の曲ジャズのノリを取り入れた新しい流行り歌を生み出していた。

上海のナイトクラブ ラ・クンバルシータに、日本から来た服部、夜来香を作曲した黎錦光(白洲迅)、そして歌手で女優の李香蘭(木下晴香)3人が集まった。この店の常連でもある山家は、この上海でコンサートを開いて欲しいとミッションを与える。

このご時世を考えれば、日中共同でのコンサートは、市民感情にマイナスなイメージを与えかねないか?日本のイメージアップ宣伝に利用されるのではないか、いや、そういう時だからこそやるべきだ、色々な思いが服部によぎる。

ソビエトからの女性共産党員デュバ(仙名彩世)は、中国共産党員である黎錦光を脅し、コンサートの一部始終を聞きだす。当日テロを仕掛けるつもりか…。

日本軍の上層部は、この反日感情と共産党の動きをあえて利用しようと、コンサート実行を黙認する事を決める。

自分は政治の道具だと分かっている李香蘭は、あえて道具としての使命を全うしたいと願う(一番肝が据わっていて、男気があった😆!)。

是非服部さんのコンサートを成功させたい!と奮闘する、クラブのマヌエラ(夢咲ねね)、イタリアカンツォーネが得意な中川(上山竜治)他、仲間達。そして何やら怪しげに度々訪れるクラブの常連・川島芳子(壮一帆)。実は山家は元恋人。別れた彼への腹いせか、それとも昔の男への償いか。。

山家と共に山東省で命からがらここまで来た長谷部(山西惇)は、そこで聞いた別れのブルース♬に命を救われた経験があり、音楽が人の命を吹き返す何か凄い力があると感じていた。
山家はコンサート直前で日本に送還されてしまったため、当初はコンサートに反対していた長谷部の協力と、川島の裏のネットワーク青幇マフィアの杜月笙)を上手く利用し、リュバの情報を掴んだ。

リュバは実は李香蘭の幼い頃の友人のロシア人で、声楽を本格的に習った恩人でもあった。突然家族共居なくなって以来、実は共産党員としての活動をしていたのだ。その李香蘭を暗殺することを、リュバは狙っていた。

色々な人の思いを背負いながら、服部は黎と一緒にコンサートを決行し、このコンサートのために、夜来香のアレンジ曲『夜来香ラプソディ』を発表する。まるで宝塚のショーのような、趣があって華やかな演出の歌謡コンサートは大成功を収める。(ここは私達客席に向かって出演者がコンサートを催す、劇中劇風になっていて面白い)。

川島の裏工作と、李香蘭の本当の歌の力に後押しされ、リュバは任務遂行できなかったのだ。こんな形ではあったが、2人は久しぶりの再会を果たした。

コンサートが無事開催され、大団円でお開きとなりました。めでたしめでたし!(よかった、よかった)

そんな感じ。

服部良一&黎錦光 日中合作音楽家物語

こんな夢のような現実の話があったんですね😃。

あの当時は日本と中国、色々な面で一緒に文化を作り上げ盛り上げていた。同じアジア人として、リスペクトするものがあったのだろうなと思います。今でもそうかな、会えば普通に楽しく話せる仲間です。

きっと歌の趣味、女優の趣味等、似た様な価値観があって、まさに歌の力、芸術の力で一つになりえたんだと思います。今でもそうです。政治的な理由で、仲悪くさせられている、気もしますし。

政治的な悪い面とは切り離して、こういう事実をもっと知る機会が増えればいいのにと、思いました。

『夜来香ラプソディ』の素晴らしい盛り上がり

なんといっても李香蘭とクンバルシータの面々のコンサートが楽しかった!

宝塚の大階段ならぬ、中階段が登場し、マヌエラのねねちゃんのタンゴは情熱的!上川さんのイタリアカンツォーネもめちゃくちゃ盛り上がる!

特に『夜来香ラプソディ』の豪華な演奏!バンドの皆さんの熱い演奏、指揮者の服部さんも舞台上で指揮棒を振り、昔懐かし優雅な歌謡ショーの雰囲気に酔いしれました~。音楽の力を確かに感じた内容だったと思います😍。

それと同時に、憲兵さんが劇場内を回る演出が緊迫したムードを醸し出し、なんだか今の”マスクしておしゃべり禁止です…”とオーバーラップしました😓。今も同じ、戦時下みたいなもんかー。

いざという時の、女の胆力!

今回凄く思ったんですよね~。男性はとってもロマンチスト。音楽の思い出が今でも心に残っていて、純粋に音楽の力を信じている。

それを見た女性達は、自分の命をも賭けてコンサート出演を決めたり、裏でマフィアと取引したり、友人であっても党の使命を全うしようとしたり。

やる事が半端ないっ!半端なことはしない、絶対諦めない。

壮さん演じる川島芳子のカッコいい事😍!!そして、ゆきちゃんリュバと李香蘭の最後の抱擁(涙)。感動しちゃいました。

魔都上海の魅力は、そこに登場する実際の人物も超魅力的。これ、実話ですからね(ほぼ)。

日本人ながら中国で生まれ、山家の紹介で歌手デビューした李香蘭・山口淑子。敗戦後は、漢奸と言われながら日本人であると証明して国外追放、命からがら日本に戻って来た。その後参議院議員となって国政に関わります。

川島芳子は、清王朝の血筋。川島家の養女となり、色々な経験をして髪を丸め男装の麗人と言われて、この時代の上海でスパイ活動を行います。敗戦後は銃殺されたと言われていますが、実は生きていたという説もあり。

半端ないなー、大変魅力的で、憧れますね。

個人的には裏で暗躍する話、中国国内の共産党と青幇の内戦(今も続いている)に興味深々で。なーんとなく、スペイン内戦のネバセイとも当てはまる構図があったりで、大変興味深いし、因縁深い。

戦争は、どっちが良くてどっちが悪いとは一言では言い難い。裏では誰と誰の戦いなのかを見極める事は重要です。国と国の戦いではないんですよ、きっと。
二元論では絶対片付かないのが戦争。したたかに見極めて行動する女性達にアッパレです。

3度目のカーテンコールでスタンディングオベーションでした👏👏👏!

ああ、先生が生きていたら、一緒にこの音楽劇を観に来たかったな~と天を仰ぎました。きっと空から観ていたに違いないでしょう。↓胡美芳さんもね😀。
https://youtu.be/g9HIoY4FN3M

cube 25th presents
音楽劇「夜来香(イエライシャン)ラプソディ
作:入江おろぱ
演出:河原雅彦
音楽:本間昭光

出演者:松下洸平 白洲迅 木下晴香 壮 一帆 上山竜治 夢咲ねね 仙名彩世 山内圭哉 山西 惇 ほか

シアターコクーン 2022年3月12日(土)~3月27日(日)
名古屋(4/3)、大阪(4/7-10)、長岡(4/16)

新潟の長岡がラストなんですね。日本海を通じ、直線距離で上海に行ける場所、でしょうかね。

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