雪組『20世紀号に乗って』感想2 アルカポネ登場!?




ヒット作に恵まれず、借金を抱えた舞台演出家兼プロデューサーのオスカー・ジャフィは、シカゴでの舞台に失敗し破産の憂き目にあっていた。シカゴとニューヨークを結び、世界一と謳われる豪華客室を備えた高級列車「特急20世紀号」。その車内でオスカーは、かつての恋人で今や人気映画女優となったリリー・ガーランドと出会う・・・・。

『20世紀号に乗って』は、かつての恋人、プロデューサーと女優のコメディミュージカル。

ブロードウェイ・ミュージカルらしい幕開き

タップダンスですよ!やっぱりブロードウェイといえばタップダンス。
若々しいポーター達の足並みそろったタップダンス。
ヤッホー、ミュージカルだね~って気分になります。ビッグバンドの演奏を背景に、気分も高まります。

まるで月組かと思うくらい。嬉しいです、雪組にもこんなチャンスが回ってきて、お母さん嬉しい😂

コーラスもみんなよく頑張ってたと思う。人数が少ない中で、生歌、生コーラスですから、舞台の袖の子達も物凄い頑張ってたと思うよ!

時代はアル・カポネ 禁酒時代後かな?

時代は1930年代で、シカゴとニューヨークを結ぶ豪華列車の物語。
演出家の先生は、あの原田諒先生!とくれば・・・・

アル・カポネだ!

花組から雪組に異動してきて、望海風斗が2番手として初めての東上主演作品が、この作品。
スーツがとっても似合っていて、あのスカーフェイス(顔の傷)が最高にクールだった、あのアル・カポネね!

ダイモンが、根はいいやつなんだけど、だんだん悪の道に進み、凄味が増していく感じが圧倒的だった。

おやおや、その頃のアルカポネチームの重要人物が、20世紀号チームにもいるじゃありませんかっ!

まなはる、あす君、りーしゃ先輩(涙)。

もう雪組といえばこの3人の小芝居がちょおおお大好物で、いえいえ、大芝居も素晴らしいのです。

大湖せしる姐さんはさすがにもういないけど(本当に美しかったわ~)、
同じように尻にひかれちゃう感じの、きいちゃんといいコンビ。

観劇後一晩寝て、やっと気づいた私でした(遅い?)。

幕開き、ダイモンがスカーフェイスでシカゴの駅を横切るだけの演出に、

え、笑うところだよね?(みんな、もしかして知らないのか)って思いました。

ということで、小ネタについて種明かししてみたくなりました😋

電車セットが可愛い

昨今、大劇場でもCGや映像を駆使したセットが多いですが、今回は電車のセット

セットが開いたり閉じたり、前を向いたり後ろ向いたり、盆を回しながら色々な角度で豪華列車の中と外を上手く演出していましたね。

列車の中で、あんな狭い中で、大の男たちがわちゃわちゃしてて(特に彩風咲奈)、いつか怪我するんじゃないかとヒヤヒヤしながらみてました。みんな寸止めの芝居を体張ってやってるよね!真面目な雪組だから、一生懸命練習を重ねたのだと思います。すっごく間が良くて、笑った。

妄想シーンはお決まりのレビュー

真彩 希帆 本領発揮

そう、大体妄想シーンは、レビューと決まっております。

今回は、きいちゃんがやってくれましたね!
パリのレビューシーンと、新たな映画の台本をみて自分が演じているトンチンカンなシーンと。

外部のミュージカルを観ているよう💕

きいちゃんは(わかってはいたけど)、別格なんですよね。
月組の美園さくらちゃんも同様、英語の歌詞の発音がいい。幼いころから耳で慣れ親しんでいるのだと思う。

観ている観客が、ああ、ブロードウェイを観ているという気分にさせてくれる、ノーストレスなわけです。

京 三紗さん健在

宝塚では、専科さんは脇を締める役割という感じになりがちですが、今回は大活躍で、お一人のナンバーもありました!相変わらずの美声で、動きも機敏で、可愛らしいおばあちゃま。ついつい笑っちゃいました。

私は専科さんの見せ場も是非観たい、いぶし銀のパフォーマンス観たいんですよね。今回とても成功した一因でもあったかと思います。

これってパロディだよね?

ダメンズ達はお笑い専門

ダイモンのダメ男って、

何処までもダメ男で、

ああいう男って、いるよね!

私の取引先の社長が、まさにああいう感じの人で。
お金払ってくれないのに、夢ばっかり語って、部下に適当に任せて。
部下も結局賃金未払だから辞める事も出来ずに腐れ縁が続くってパターン。本当に存在します(辛い)。

思いっきりパロディを真剣にお稽古してくれたのでしょう。

とっても笑えましたし、歌もちゃんと歌えているし、素晴らしいと感動しちゃいました。

お話的には微妙?

ダイモンときいちゃんと痴話げんかが沢山出てくるのですが、最後の最後で、

ええ、これで終わり??

って、豆鉄砲食らった感じだったのですが(私だけ?)…。

きっと原作がそうなんですよね。だからお話にケチつけるつもりはありませんが、かなり軽~い物語なのねって、それでまた笑えました。

楽しかったからいいです。ミュージカルは楽しくて何ぼだしね!

フィナーレもタップダンス!

来た^^^^。

フィナーレの男は、雪組の次期御曹司であろう期待のホープ、101期 縣千君!

彼女を見ると、ソワソワしちゃうんですけど、私。

明るい未来って顔に書いてあるような有望株ですよね、ニヤける私。

そこからみんな揃っての黒燕尾ではなくて、タップダンス!

フォーメーションがとても綺麗で、マスゲーム的なものはお得意の雪組。見てて安心します。
センターは咲ちゃんですよ。笑顔が眩しい、もう真ん中も板についてきましたっ!

20世紀号の電車セット前で、夢のようなデュエットダンス。

きいちゃんはブロンドヘアがお似合いです!
今までで一番似合ってる髪型じゃないの?クリスティーヌより、リリーの方が断然私は好き。

だいもんは、もう余裕ですよ、余裕。

ということで、ざざざーっとメモ的に、ネタバレもしないように雰囲気をお伝えしました。

次は主なキャストについて感想書きます。

これ、もう一回見れないかしら…、無理かな。。

雪組公演
ブロードウェイミュージカル
20世紀号に乗って
3月22日(金)~4月7日(日)迄
渋谷 東急シアターオーブ 上演時間3時間(休憩30分)

 

 

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