「8人の女たち」宝塚OGが大騒ぎでお届けするフレンチミステリー 大千秋楽配信感想




フランス映画「8人の女たち」フランソワ・オゾン監督が手掛ける、フランスの名だたる女優達、ダニエル・ダリュー、カトリーヌ・ドヌーブ、イザベル・ユペール、エマニュエル・ベアール他を集めて描いたお洒落なミステリー作品。
宝塚元トップスター達を集めたストレートプレイ、宝塚OGではこれが初だそうです。

とにかく笑った!楽しかった

大阪梅田の大千秋楽、ライブ配信のおかげで楽しむことが出来ました!
映画は観たけど物語が全く記憶になく、ほぼ初見で”誰が犯人なんだぁぁ!!”って、最後の最後までめっちゃ楽しかった~😆😆。

舞台上を所せましと皆さん、大騒ぎ😂

秘密を抱えた、一つ屋根の下で暮らす女たちが、プライドをかけ、人生をかけ、お金をかけ、こそこそと色々とまあ、問題ありで(笑)。上はおばあ様マミーから、下は16歳の末娘カトリーヌまで。ドロドロというよりはコミカルで、わーきゃー💢、ぎゃー💦、って大騒ぎで最高に受けまくって、大笑いしました😁。

女が一同に集まると、笑いが絶えないじゃないですか☺。まさにそんな感じの舞台、8人8様、面白い人達がたーっくさん、こんなに集まるなんて、ナイスキャスティングでした!

これ、ネタバレしない方が面白いかもなあ…。

かなり簡単なあらすじ

このお屋敷の主マルセルが、ある朝自室のベッドでナイフで刺され、死亡しているのが発見された。

警察に電話したくても電話線は切られ、番犬は眠らされ、車は壊れ、門は鎖で閉じられている。下界から完全に隔離されてしまった状態。

マルセルの妻ギャビー(湖月わたる)と、マルセルの好意で一緒に住んでいるギャビーの母マミー(真琴つばさ)、妹のオーギュスティーヌ(水夏希)。ギャビーの娘シュゾン(蘭乃はな)、カトリーヌ(花乃まりあ)。そして古株のメイド シャネル(久世星佳)、新入りメイド ルイーズ(夢咲ねね)。

同じ村に住む、マルセルの妹ピエレット(珠城りょう)が、電話で兄の死を聞かされ駆けつけてきた。

昨日の夜、最後にマルセルと話をしたのは誰なのか?それぞれマルセルに何を相談したのか、もめたのか…。その一部始終を、ちょっと変わり者のボーイッシュな末娘カトリーヌは聞いていた。
推理小説が大好きなカトリーヌの事件の謎解き妄想が始まる。誰もが嘘をついている事がある。だから真相には近づけない。

少しづつ女たちの暴露話が始まって、皆、マルセルを困らせたり、またはマルセルに恨みを持ったり、何かしら関わっていた事が解る。でも、金づるでもあるマルセルを、殺すメリットがあるだろうか?謎が深まる。

個性的な面々の名演技が際立つ、丁々発止のお芝居です。最後はちょっとビターな終わり方。。

歌わなくてもいい ストレートプレイ最高

これ、これが逆に良かったかもしれない!

歌が無いからこそ、このミステリーにかなりのめり込んだ。集中力を途切れさせず、お笑いにも水を差さず(笑)、最後まで息を呑んだ👏👏👏。

OGとなって益々女優として磨きのかかっている、個性豊かなメンバーの集まりだから、素のままで行けるっ!アドリブだけで面白い!円熟味って感じがしました。

フランスの女は、歳を取ればとるほど魅力的、という価値観らしいですよね。子供じゃないオトナの女たち。是非宝塚OGの方々にも、そういう女性としてこれからも活躍して欲しいなと~と、更に思いました。

キャストへのコメント

この物語のメインキャストは、やっぱりこの人!妻ギャビー役の湖月わたる。品があって、気高く、マルセルの妻として堂々としている。が、どこかコミカルというか、笑いの間が最高です👍。声が最高、大物感漂いますよね。

そして初々しくも、女優デビューとして登場した、ピエレット役の珠城りょう。なんと元ストリップダンサーっていう…、肉感的存在感が、確かに立派👏👏。艶があって若々しい。たま様、卒業以来だわ~美しい✨!
最後のご挨拶は聞いていると、ああいつもながらの優等生ぶりだなと懐かしく思いましたが、女優としての珠城りょうは、悪女がいい😈。そう思いました。今後楽しみだなー。

ギャビーの妹オーギュスティーヌは水夏希。真面目で神経質。眼鏡に三つ編み、独身のオカシイ人(笑)。一番面白い美味しいキャラでした♬水さんの面白いキャラは大好き!この大千秋楽の12年前に、宝塚を卒業されたんだと、最後にご挨拶があって、皆でビックリ!(言ってよぉ~って女子会みたいだった)

母親マミーは真琴つばさ。ええ、お祖母ちゃん役なんだ!顔にほうれい線をマジックで書いちゃう感じで、かなり、かなーりコメディ入ってました。上質なツイードのジャケットにパールジャラジャラ、指にも指輪沢山。この先の生活が不安で、マルセルの会社の株を抱えて、お金の事、自分の事を案じている。
大千秋楽で、車いすから立ち上がって滑り、株券を場外にバラまき、最後の笑えるアクシデントを楽しんでいらっしゃいました。あ~、まみさん。素敵だわ。

そしてお隣には、胸アツの、メイド・シャネル久世星佳。常にお屋敷のために尽くしてきた古株のメイド。実はポーカー好きのギャンブル中毒😱。でも仕事には影響させないようにしてたし、彼女は問題ないと思うなあ。常に教育してきたお嬢様2人の事を大事に思っている。

エプロン姿のノンちゃん、そしてオババのまみさん。この2人がまさかこのなりで2人並ぶ日が来るとは・・・(笑)って感じでしたよ。

さあ、娘達。そう娘達が大活躍。
シュゾンの蘭乃はな。妹カトリーヌの花乃まりあ。こちらも胸アツ。本当に花組の姉妹なんだもの。しっかり物の大学生シュゾンはフランス人形みたい。カトリーヌのマッシュルーム頭に胸キュン!ですよ、超可愛い😍。
流石だな~かのちゃんは。かのちゃん、最後の名演技に胸がグッと掴まれ、感動しました😥。

で、映画では色物扱いだった、今回の8人のOGの中でも、自称・性悪女ぶりを楽しんでいた、ルイーズ役の夢咲ねね。あの濃いメイク、クリクリのブロンドヘアにコスプレチックなメイド服。ああ、これはねねちゃんにお鉢が回るよね…納得。こんなに小悪魔的なメイドがいる事がおかしい!マルセルと5年連れ添う愛人だったんですね~。

最後に締めてくれました、のんちゃんのご挨拶より。現役の宝塚が頑張ってくれているから、OGも舞台に出るチャンスがあると。流石、、そうかもしれないなぁ。今この時点で、色々な事に立ち向かいながら、タカラジェンヌは舞台上演を続けている。それが素晴らしい事なんだよね。

たま様も、OGの道のりがあってこそ、卒業してからの道がある、というようなお話もあった。なんか、本当にいいお話だよねえ。宝塚生の絆。

色々あって東京での舞台を観れなかったので、最後の大千秋楽、ライブ配信で大変盛り上がり、良かった。アーカイブ配信が9月15日まで観れるので、もし観てない方は、今からでも観れますよ。

そして、このような機会は、今後も続けて欲しいと思います。大変楽しかったです!

舞台「8人の女たち

演出:板垣恭一
キャスト:湖月わたる 水 夏希 珠城りょう 夢咲ねね 蘭乃はな 花乃まりあ 真琴つばさ 久世星佳

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