ミュージカル「ファンタスティックス」感想 愛月ひかる出演 ナチュラルな男役芸でストーリーテラー
愛月ひかる 退団後初めてのミュージカル出演作「ファンタステッィクス」観て参りました🙋。昨年12月末に退団だから、10カ月位ぶりの舞台上の愛ちゃんだったのかな。
このポスターをみて、どういったミュージカルなんだろう…って全然想像できなかったんですよね。まず愛ちゃんは女なのか、男なのか、性別不明なのか…?
正解は、男!でした😍。
ストーリーテラーのような、まさに、男役です😎。
↓ぴあさんのツイッターより。演劇の原点、なるほどなぁ~。
【観劇レポート】演劇の原点に立ち返るかのようなミュージカル『#ファンタスティックス』🎪#上田一豪 #岡宮来夢 #豊原江理佳 #今拓哉 #斎藤司 #植田崇幸 #青山達三 #山根良顕 #愛月ひかる@the_fantasticks#ぴあアプリ https://t.co/0dNUGE7Q1d
— ぴあ(アプリ) (@app_pia) October 25, 2022
簡単なあらすじ※ネタバレあり
TRY TO REMEMBER♬ 名曲ですね。懐かしい。宝塚TMPで聞いたことあるわ。おけぴさんより。
公式HPより引用しますと、
隣同士に住んでいる若いマット(岡宮来夢)とルイーザ(豊原江理佳)は、恋人同士。
ルイーザの父・ベロミー(今拓哉)とマットの父・ハックルビー(斎藤司)が仲を引き裂こうと築いた壁越しに、二人は日々語らい、将来を誓い合っている。そこへ現れたのは、怪しげな流れ者のエル・ガヨ(愛月ひかる)、老俳優のヘンリー(青山達三)、旅芸人のモーティマー(山根良顕)。彼らの秘密の企みによって、幸せだったはずの二人の関係は少しずつ変化していって……
これは、誰もが経験する、恋と、人生の、ほろ苦い物語。
父2人はきっと同じ敷地内でお隣同士に住んでいて、とっても仲の良いお友達。実は、息子マットと、娘ルイーザに障壁(具体的に壁)を作る事で、逆に愛を燃え上がらせ、2人で結婚して欲しい、そしてお互いの庭を1つに出来る魂胆だった(紛らわしい父達だね😅)。
2人をくっつける為一芝居打って欲しいと、父達はエル・ガヨに依頼。”ファーストクラスの誘拐”芝居(ルイーザ・偽旗誘拐作戦)が始まる。青い月の夜、怪しげなカッコいい男エル・ガヨが、ルイーザを誘拐!そこでマットが頑張って一騎打ち。愛ちゃん なんじゃこりゃ😱!で倒され(嘘の芝居)、めでたく2人は盛り上がって結ばれる。父達も壁を壊して一件落着。
だったんだけど…、エル・ガヨからの請求書を知ってしまうマット。あの戦いは芝居だったんだ…。太陽の元、近すぎる2人はちょっとしたことで衝突する場面が出てくる。父達も同様に。ある程度の距離感って、人間必要なのかもね~。
若い2人には試練が必要だと、エル・ガヨが今度はマットを旅に向かわせる。ヘンリーとモーティマーと一緒に様々な国で沢山の辛い思いをし、そしてルイーザは、エル・ガヨとその様子を目の当たりにする。挫折を経験し、大人になって、2人は再び一緒になる事を選ぶ。めでたし、めでたし。
シェイクスピア、だね
若者達の人生には、色々な経験が待っている。この世は全て芝居。神が与えてくれた経験に真摯に向かい、乗り越えていくことで、本当に大切な事に気づかせてくれる。
皆人生のキャストであると。流れ者のエル・ガヨが、老俳優のヘンリー(青山達三)、旅芸人のモーティマー(山根良顕)に頼んで、一芝居打ってもらう。
ここがお笑い満載で、実際にクールな愛ちゃんも噴き出す感じで、あれはアドリブ満載なんだろうなと。熟練の役者さんと、ミュージカル初のアンガールズ山根さんのお笑いセンスと。
小さい役はあるけど、小さい役者は居ないんだ。
何気にヘンリーが教えてくれるこのセリフが、深いな~って思いました。
誰もが主人公、って事かな。重要とか、重要じゃない、なんて差はないんだと。
マット君 岡宮来夢は「刀剣乱舞」の役者さんなんだね?可愛くてとっても上手!客席にファンのお姉様達が沢山いらっしゃいました。そしてルイーザちゃん豊原江理佳は、子役さんから活躍されている女優さん。めっちゃ高音の音域を歌って凄い!今後活躍のミュージカル女優さんとなるでしょう。
若くて可愛い2人の恋物語は、観ててホンワカします😊。
そしてお父さん達。ベテラン・ミュージカル俳優の今拓哉さんと、トレンディエンジェル 斎藤司さん。歌上手いよね~。肩ひじ張らない、脱力俳優感が、このミュージカルの雰囲気にあっていて、お笑いスパイスも楽しかった。客席かなり沸いてました。
劇場がマイナスイオンに包まれていた
なんといっても、客席に入った時のマイナスイオンを感じる素敵な空間!終演後に写真撮影OKだったので、こんな感じ。近頃はやりのグランピング パーティーとか、ガーデンウェディングみたいなお洒落さ。生の植栽もあったりで、虫の音も聞こえたと思うよ?
客席までに電飾が天井に飾られていて、ワクワクするこだわりが感じられました🎉。手作り感、一体感、こっちも一緒に参加している感がいいなーと思いました。
愛月ひかるのナチュラル男役芸に、ニマニマ。
ウフフ、愛ちゃん、やっぱり大きい!
さらっと、自然体で、ナチュラルに男役でございました🙆。
ハット🎩にブーツ👢。歌にお芝居に剣術に。お髭に可愛い女の子にキスとか、
男役芸、炸・裂です😍!
まだまだ退団ほやほやの、男役芸じゃないかな。でもね、本当に自然なのよ、自然体😃。
宝塚時代はシリアスな役が多かったから、このコメディ(ですよね?)作品で肩ひじ張らずナチュラルに存在している事が、ある意味新鮮でした😃。噴き出しちゃったり、ボソッと突っ込み入れたり、案外テンション平熱というか。皆さんと凄く和気あいあいって感じで、お笑いとミュージカルの融合が、心地よい感じでした。
全身黒の衣装で登場、「ピピン」のストーリーテラー(クリスタル ケイ)のような印象でした。
今、素で男役を彷彿とさせるカッコよさを感じる、素敵なOGさんと言えば、七海ひろき、美弥るりか、そして愛月ひかるも加わわったかな(自分調べ)。いや、今後の登場作品がどうなるか?未知なので勝手な妄想、想像でしかありませんが😅。
演出家さん、よく分かっていらっしゃる👍グッジョブです💁。来年1月のクリエも演出されるそうなので、観てみようかな?(音くり寿出演)
楽しいひと時が過ごせる、そして自分の立場で誰もが思い出される、淡い思いに浸れる、なんて素敵な時間😀。
この身近なテーマや、笑いのセンス等が共感を呼び、オフブロードウェイでロングラン上演をされていたのかなーと思いました。是非お見逃しなく。
ミュージカル「ファンタスティックス」
シアタークリエ 2022年10月23日~11月14日迄
第一幕60分、休憩25分、第2幕55分(合計約2時間半)
劇作・脚本:トム・ジョーンズ
翻訳・訳詞・演出:上田一豪
キャスト:岡宮来夢 豊原江理佳 今拓哉 斎藤司 植田崇幸 青山達三 山根良顕 愛月ひかる