舞台「キングダム」映画の世界観そのままに 躍動感溢れる活劇物 美弥るりか&華優希 Ver.




帝国劇場で上演中の舞台『キングダム』。大人気ですね~(帝劇ソールドアウト)。

漫画原作で、実写版で映画化された物を私は初めて見ました。豪華なキャスティング、個性的なキャラクター、かなりエグイ描写もある戦いのシーンの連続。

中華を統一した始皇帝の若かりし頃の物語。貧しい2人の少年 信(しん)と、時の皇帝 嬴政(えいせい)に瓜二つの 少年 漂(ひょう)が関わっていきます。

評論 産経新聞さんより。

そして凄く参考になる評論だった。2.5ジゲンさんより。

キングダムファンにとっては、細かなこだわりとかある作品だと思いますが、総じて皆さん満足!って感じだったんじゃないでしょうか。客席の感触で分かります。

”にわかキングダム”な私ですので、詳しいことは良く分かりませんが、

舞台版、物凄く熱い😆!泣けた😢

ガチの殺陣の連続。
るろうに剣心や刀剣乱舞の舞台版、いのうえ歌舞伎の新感線、地球ゴージャスのクラウディア等、近年個人的に観劇を楽しんでいますが、帝劇キングダムの演出はシンプル且つ壮大で、リアルに血なまぐさい。

主演キャストがダブルキャストなのも興味深い。あれだけのハードな舞台なので、毎日はキツイだろう~怪我も心配だし。そういった意味でWキャストは安心して観ていられます。

観劇した時のキャストはこちら。凄い良かったよ😆!!

舞台版キングダムのストーリー

基本的に実写映画版に近い

私でもわかる、映画版とストーリーがほぼ同じだったかなと。

ムフフ😚の王毅(山口祐一郎)。配役をみた瞬間、ピッタリだ~と思いました。デカいし!
映画版は大沢たかお。舞台版は山口祐一郎。サイズ感とあのホモっぽい喋り口調がバッチリ来ます。

子供時代の信と漂。貧しいながらも毎日戦いの技術を磨くため、楽しく2人で戦っている。大人になり、ガシガシ戦い続けます。そのシーンが映画さながらの雰囲気です。

そして山の民の描写も見せ場の一つだと思う。独特なファッション、あの怖い仮面。そして山の王。この世界観が帝劇ならではのスケール感が出ていたかなー。

紫夏と少年時代の嬴政の場面

2幕冒頭で登場する女商人の紫夏(しか)(石川由依)。
嬴政の子供時代。敵国に人質になっていた頃、寂しさのあまり人の心を失っていた。紫夏が身体を張って政を国に戻してあげるという回顧シーンがありました。

うちのパートナーに聞いたところ、原作ファンの間で人気の紫夏。あっという間に亡くなってしまうが、幼き政の辛い過去とええ話が登場する所で、今後の政の皇帝たる姿勢を表すエピソードとして納得感がありました。

様々な人の犠牲の上で生かされている政。誰のために命を使うのか、恩を返すのか、紫夏の信念が胸を熱くします。強かで熱い心を持つ女性です。

簡単なあらすじ※ネタバレあり

秦国では、王 嬴政(小関裕太)と、腹違いの弟 成蟜(神里優希)の派閥争いが激化していた。

身分の低い母を持つ兄 嬴政を恨む成蟜は、竭氏(壤晴彦)らと共に兄殺害を目論んでいた。
それを案じている昌文君(小西遼生)は、貧しい少年 信(高野洸)と漂(小関裕太)を見つける。
漂は皇帝 嬴政に瓜二つ。王宮に仕えないかと誘う。長年の友、信と漂は離れ離れとなる。

ある日、漂が何者かに襲われ、ボロボロになって信の前に現れる。死に際にある地図を手渡し、助けて欲しいと告げる‥‥。
一体何が?
道中出会った、蓑をまとう河了貂(華優希)は裏道を良く知っている。仲間にして目的地に向かう。

そこで出会ったのが、漂にそっくりの秦の王 嬴政😮。何故か?
クーデターに備え、昌文君は影武者として漂に協力してもらったのだ。
殺された漂を思う信は、政が許せない。政を殺すのか、このまま政のために尽くし、出世の道を選ぶのか。
また信がどれだけ強く、親友だったか、政はいつも漂から聞いていた。ここで新たな信と政の関係が始まる。

政は山の王 楊端和(美弥るりか)に、400年前の裏切りを謝罪し、一緒に中華を統一しようという思いを伝え、協力要請に応じてもらう。獣のような山の民達も加わり、王座奪還のために秦の都に向かう!

政達は王宮内に潜入、山の民達の攻撃に助けられながら、本殿への道を潜り抜け、凄腕の武人 左慈(早乙女友貴)や竭氏をやっつけ、成蟜を追い詰める。
成蟜をとっ捕まえ、痛みを知れ!と政からボコボコに殴られる(ここはスカッとする)。

そこに秦の六代将軍 主君を失った王毅(山口祐一郎)が登場。なかなか面白いモノを見せてもらった風で、これからの中華はどうなるのか?と政に問う。

この内紛は政達の勝利となった。信は土地と家を褒美にもらい、改めて武勲を上げて大将軍になって政の元に帰って来る!と約束する。

キャストが素晴らしい!

めちゃくちゃ上手い!信と政/票

Wキャストで高野洸&小関裕太

歌は一切歌わず、芝居と激しい殺陣の連続。ジャンプ力が物凄い!映画のワイヤーアクションをリアルで照明や音響効果も使って舞台上で披露されています😆。

特にクールに振舞う、冷徹な感じもする政の小関裕太は、あの髪型とスッとした鼻筋。お似合いだな~と思いました。

とにかく元気がいい!アニメのヒーローみたいだった高野洸は、信そのものでした!

山の王、来た~~!!美弥るりか

うずうず、うずうず、して待ってました!

来た~山の王😆😆😆!!!

配役をみた時、感動して泣きそうでした。実写版では長澤まさみ。山の民をまとめるカッコイイ男勝りの王。仮面をつけ声を偽って化け物のような風貌で登場。仮面を脱げば、女だ!という名シーン✨✨。

二刀流?の楊端和(ようたんわ)。ああ、美弥ちゃんの美しさ、カッコ良さ、エキゾチックな感じ、今までの集大成、いや進化した美弥ちゃん。宝塚サヨナラ公演の佐々木小次郎が、ここまで来ました😢。

刀を両手に持ってヤ―!って舞台から飛び降りるシーンとか、最高でした😆😆。

荒くれ者達と交えて戦うシーンは、ずーっと、ずーっと観ていられます😍。刀剣とは違う、ワイルドな殺陣です。強さだけでないセクシーな美しさ、お洒落さと、賭けに出る山師的な所がピッタリですよ。拍手👋👋!

河了貂 違和感無し!華優希

違和感なさ過ぎてナチュラルに凄い😃

ショートヘアがピッタリで、華ちゃんの可愛く男前さを感じた河了貂(かりょうてん)役。映画版では橋本環奈。

ふくろうのような藁の着ぐるみを着て常に歩き回る。男だか女だか分からない、可愛いマスコットみたいな存在。だけど案外強いし、金で動く分かりやすい存在。終始みんなと行動を共にします。

華ちゃんのキャラクターを更に引き出していました。宝塚の娘役としては異例の鮮烈な印象。花村紅緒さんからの~河了貂という、華ちゃんの引きの強さを感じます!

ムフフの王毅と名将!昌文君

この2人が大変重厚感があって、良かった。

初めて見る人にとって、王毅って何者!?ですよね。私もその一人です。
1対1の対決に、もう一人の大物がいる、という設定が、何か大きな歴史の深みを感じます。
伝説の生き残りの大将軍、僕の時代は終わったな…、と思いながらも、彼らの戦いに一目を置く。信が目指す将軍となります。

そして政に忠誠を尽くす大臣 昌文君(小西遼生)。官僚らしく礼節があり、声がとても良い👍。重鎮の役どころで、とっても素敵でした~😍。

後半待ってました!左慈役の早乙女友貴。殺陣の切れ味が誰よりもピカ一😆。信が勝てたのが本当に奇跡です…。

そして弟 嫌みで最悪な男 成蟜役の神里優希。雰囲気がスゴイね、小物感もバッチリ。

日本物というと、切れ味、スマートという感じがしますが、大陸物?になると、戦い方がワイルドで激しく、そして壮大な印象。虫の音や鳥の声が、2階席の後ろの方から聞こえてくる演出が良かった。舞台全体でキングダムの世界を体感している気分です。

そんでもって、私的には宝塚出身女優のニーズが確実に変化、進化してるなーと😃。昨今流行りの2.5次元、アクションもの。男(らしさ)を美しく演じる強い女像が熱いです。

更にセルフプロデュースできるジャンルだと思います。今、熱いよね。
どんな風に舞台に登場してくれるのか、想像を超えてくるところが、本当に楽しい😃。よりリアルに演じる事を追求できるし、歌が無い舞台もイイ👍。宝塚で殺陣の練習をしておくと、何かと役に立ちますね。

帝劇でこのような舞台が観られる事が、贅沢だな~とも思いました。
チケ難かなあ、これは再演、続編、期待できそうですね!

舞台「キングダム
第1幕75分 休憩25分 第2幕80分(合計約3時間)

帝国劇場:2023年2月5日(日)~27日(月)
梅田芸術劇場 メインホール:2023年3月12日(日)~19日(日)
博多座:2023年4月2日(日)~27日(木)
札幌文化芸術劇場 hitaru:2023年5月6日(土)~11日(木)

原作:「キングダム」原泰久(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
脚本:藤沢文翁
演出:山田和也
音楽:KOHTA YAMAMOTO
出演:
信 :三浦宏規/高野洸
嬴政・漂 :小関裕太/牧島輝
河了貂 :川島海荷/華優希
楊端和 :梅澤美波/美弥るりか
壁 :有澤樟太郎/梶裕貴
成蟜 :鈴木大河/神里優希
左慈 :早乙女友貴
バジオウ :元木聖也
紫夏 :朴璐美/石川由依
昌文君 :小西遼生
王騎 :山口祐一郎
昭王/竭氏:壤晴彦

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