『Le Rouge et le Noir ~赤と黒~』主なキャスト 感想2 ジュリアンを愛した 有沙瞳 VS 詩ちづる そして暁千星




また観たいな~星組版ロックオペラ『赤と黒』。次観るなら、音楽をもっと楽しみたいですね。キャラクターがかなり個性的で面白かった、はっきり言って目が足りない…。

愛と死、いや、W愛ルージュ希沙薫&ノワール碧海さりお の楽しさ、インパクト。劇場ならもっと表情が見れそうだよね~。陽気な赤に対し、全く笑わない黒・ちゃりおが面白かった。

主なキャストの感想

ジュリアン・ソレル:礼 真琴

こういう屈折した心を持ち、野心に燃えるまこっちゃんは、大好きですね。
地毛にこだわったのも良かったと思う。シンプルに飾らず、その時々の表情が良く見える。ボサボサした感じがまた、ジュリアンの屈折した表情を読み取れる。

捨て犬のような猜疑心溢れる睨み、震える目 最高です👍

最近、礼真琴の演ずる男役に大変興味が湧いています🤔。
心の葛藤、その深い考察に、凄く引き込まれる。芝居が面白い😆!って思います。

衣装が黒、ポイントに赤、燃えた白、そしてラストは真っ白なお衣装に赤と黒の薔薇(手書き)。どれもジュリアンの心情を表すような衣装変化も、楽しみの一つ。良く似合っていて、新たな礼真琴の魅力だったと思うな~。

歌っているときは、水を得た魚🐟のようで、更に心情を劇場一杯に伝える事ができる。
いやー、これはお代わりしたいです✨✨!

ルイーズ・ド・レナール:有沙 瞳

フレンチミュージカルでくらっちといえば『ドン・ジュアン』アルヴィラ。
今回は星組で赤と黒。人妻ルイーズは、もう彼女しかいないでしょ!

ジュリアン同様、とても自然に(フワフワの黒髪がイイ!)愛情深いブルジョワの人妻を演じていた。
THE 大人の女性👍ちょっと乙女っぽい恥じらいみたいな可愛さもあり。

やはり2人の関係がバレてしまった時の激しさに、唖然。。。やっぱりあなたも、あっち側の人間なのね…って思わされる場面。ジュリアンが可哀そうでした😢。

宝塚の娘役を超えた、女役とも言えない、”有沙瞳ジャンル” を感じます。

妖艶な佇まい(やつれた後半も美しい)、赤い薔薇の衣装の美しさ、歌はもちろん、個人的には

ジュリアンを上目使いに見つめる瞳(その横顔)
これが有沙瞳クオリティでございます😍。ジュリアンに殺されたいと思った…、何とも深い大人の恋です。

ムッシュー・ド・レナール:紫門 ゆりや

くらっちは数々の専科殿と組んでおりますが、ゆりちゃんとの夫婦役もまた、素敵でした!

紫門ゆりやの男役(髭役)。カッコイイ~♥

久しぶりかもしれない。ロイヤル紫門ゆりや、健在。声が良いよねっ!

善良なブルジョワ代表のレナールさん。ただ、言葉の端々に、やっぱりあっち側なのねって思う事もしばしば。そもそも家庭教師を呼んだ理由が、結局見栄の為、なんだなー。

ルイーズが浮気してるかもって、落ち着け自分!みたいな(違うか?)心情を歌う所は、ブルジョワ人ならではの戦いなんだなと、フムフム。難しいシャンソンみたいな歌も、聞きごたえありでした!

マチルド・ド・ラ・モール:詩 ちづる

マチルド、イイ!良かった👍👍

この赤と黒での大きな収穫ではないでしょうか。
一際際立つ若さと知性、度胸の良さ。歌もお衣装も難易度高いミュージカルでありながら、上級生と対等に存在している詩ちづるに拍手👏👏。

ツインテール&退屈ソングは、ああ、フレンチロックだな~ってニンマリ😁。
『アーサー王伝説』のわかば&うみちゃんのツインテールを思い出した。

礼真琴と演技する姿は、学年差ゆえの緊張感もありつつ、ジュリアンがマチルドに安らぎを求めるのが分かる、女性だと伝わります。

やはり彼女は選ばれたヒロインなんだ~って、彼女も105期。
礼真琴との並びがいい。だから星組に来たんだ~なるほどです。今後楽しみです😃!

ラ・モール侯爵:英真 なおき

えまさんは、マチルドの父であり、ジュリアンの義父。

娘を同じような身分の男性と結婚させたいと思っている。ジュリアンとは意気投合し気に入ってはいるが、いざ娘の結婚となると、それは別。

いつも星組の、礼真琴のお父さんなんだな~。くらっち同様『ドン・ジュアン』でもお父さんでした。フレンチロックに愛されたお父さん!って事でもあるね😃。

ムッシュー・ヴァルノ:ひろ香 祐
ヴァルノ夫人:小桜 ほのか

さぁぁぁ、この夫婦。めちゃくちゃ面白かったですね!敢えて2人をセットで。

ヴァルノ夫妻が憎たらしくて可愛くて。徹底的に悪役で期待を裏切らない。

ヴァルノさんの作り込みが最高(ギラギラ)👍。成金女ったらし。最悪で最高なブルジョワ夫婦です😈。

ヴァルノ婦人のほのかちゃんが、とっても嬉しそうに、楽しそうに演じているのがツボでしたでした😆。
案外お似合いよ~。いい声なもんだから、高笑いとか最高でした~👌

ジュリアンを死に追いやる、意地悪な夫婦ではありますが、ここまで徹底的なキャラで登場すると、もうアッパレって思いますよ。人生、平坦なだけではツマラナイ。こういうキャラも設定なのかなーって、最近思うようになってきました。

エリザ:瑠璃 花夏

レナール家の家政婦で、若くて可愛いエリザに 瑠璃花夏。
彼女のキャラクターもなかなか効いてましたね。衣装が可愛くてコロコロしてました😊。

エリザがジュリアンが好きになっちゃう所から、この物語は始まるので、重要な役どころ。ルイーズに取られてヴァルノに密告しちゃうところが、若いっつーか、なんというか…🙄。恋は魔物だわ。

ルイーズとの二重奏もあります😃!

ジェロニモ:暁 千星

最後になりましたが、この物語の語り部・芸術家のジェロニモのありちゃん。

ありちゃんの世界観で幕開きから客席とのセッション、劇中のフリーダムな動き、食卓上での歌、等々。ジェロニモさんの自由で多彩な面を楽しめます(ああ、劇場で観れたらな~)。

ふと、北翔海莉『THE MERRY WIDOW』を思い出しました。
ありちゃんがまだスゴイ下級生ながらに、みっちゃんの秘書として長いセリフも踊りも、歌も歌っていたかな?あの頃から、おぼつかない感じながらも😉、しっかり長セリフを言えるスキルがあったんだよなーと。

濃いめのメイクに年齢不詳感のある、不思議な男。映画「キャバレー」の雰囲気があった。
新しいありちゃんのキャラが登場したなと、思いました!

この高圧的で退廃的なキャラを極めて欲しい、面白い。とにかくご本人が楽しそうなのがイイ!
礼真琴とのデュエットは、至福の時じゃないかしら~😃。耳福です。

そしてコロスの皆様でカメラ映り込みで気になったのは、この公演で退団する、あかっしー朱紫令真、裁判官でもあった紳士・夕陽真輝、娘役では鳳花るりな 華のある娘役さん。彼女も105期ですね。

ここまでにしたいと思います。

ハッピーなフィナーレ

お芝居からシームレスにフィナーレへ誘われる感じで、これも外部の舞台っぽくて、お洒落でした。自然な感じで、皆笑顔で。

デュエットダンスは、礼真琴 ジュリアンと2人の愛する人、有紗瞳・詩ちづるの、素敵なナンバーでした!
これももう一回みたいな~。

最後のご挨拶の登場シーンも楽し気で、ふつうはドーンと登場する主人公が、既にわちゃわちゃ舞台真ん中に皆と立っていたのが、斬新だったわー。ちょっと重ための作品だったけど、最後はハッピーで楽しかった♬

ロックオペラですからね、ノリノリでいいと思います!

赤と黒の意味は?

Wikiで調べました。

題名の「赤と黒」は主人公のジュリアンが出世の手段にしようとした軍人(赤)と聖職者(黒)の服の色を表していると言われている。また、ルーレットの回転盤の色を表し、一か八かの出世に賭けようとするジュリアンの人生をギャンブルにたとえているという説もある。しかし、作者は題名の由来について特に明言していない。

なるほど、そういう風に言われているんですね。赤と黒とは、人生一か八かの賭けの意味もある。
宝塚版となるとテーマの一つは「愛」ですから、2人の女性を光と影になぞって、赤と黒、とも読み取れるのかなと思いました。マチルドは光、ルイーズは影かしら。
でも、心の中でずっと愛していたのは、ルイーズだった。

上演期間が短いのが勿体ないよね~。
ライブ配信だけでも観れた事が嬉しかったです🙆。

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