三浦涼介&大空ゆうひ「オイディプス王」感想 パルテノン多摩で観るギリシャ悲劇の最高峰

2023年7月11日




まるでパルテノン神殿のような劇場 パルテノン多摩で、2500年前のギリシャ戯曲「オイディプス王」の芝居を見れるなんて~どっぷり悲劇のお芝居に浸れる!最高のシチュエーションだなと。観に行ってまいりました🙋。

期待以上の、THE ギリシャ悲劇を堪能✨感動😃

ちょっと自分が大人になった気分にもなった。
何観てきたの?うん、オイディプス王。ってカッコよくないですか☺?

皆さんはこの物語をご存知ですか?ギリシャ悲劇の最高峰。
私はそれこそ宝塚 轟悠主演のオイディプス王で知りました。今回のお芝居のように、コロス達が常に舞台にいて、イオカステは、凪七瑠海が演じていた。

初めて内容を知った時は、ちょっと信じられなかった。
こんな話が人を惹きつけるものなのか。。実際に会った話なのか??と。

Wikiより↓怖すぎる。

テーバイの王オイディプスは国に災いをもたらした先王(ラーイオス)殺害犯を追及するが、それが実は自分であり、しかも産みの母(イオカステ)と交わって子を儲けていたことを知るに至って自ら目を潰し、王位を退くまでを描く。

先王ラーイオスと、その妻イオカステの間に生まれた息子に、良からぬ預言がもたらされる。その子供は、実の父を殺し、実の母を娶り災いがあると。それを聞いて、イオカステは息子を遠くに追いやり殺すように指示する。だが、殺すには忍びないと、羊飼いは彼=オイディプスを育た。

出生の秘密を知らずに、オイディプスは国々を旅して、テーバイにたどり着く。スフィンクスの暗号を読み解いた事が認められ、テーバイの王となり、夫を殺されたイオカステを妻とし、子供を儲ける。

何の因果か、、、捨てられた親の元に帰って来るオイディプス。
まさか、自分の夫を殺した相手と、再婚して子供を儲けたイオカステ。

親殺し、近親相姦。

テーバイの民衆はどうすれば良いのか?とにかく食べ物を…。民衆は理路整然と自分の要求を王や使者に伝えます。ギリシャの民衆はクレバーだ。自頭で状況を考え苦しみぬいている。

この国の災いを収めるため、最後の最後まで国を護るため、オイディプス自身が災いの原因だったと知った時、この悲劇をどう受け止めるのだろうか…。

主役のオイディプス王は、若き王 三浦涼介。彼が本当に良かった😆!
エキゾチックな美少年で、妖艶な雰囲気から一転、とっても力強い、颯爽と石段を駆け登る若き青年だった。正義感に熱く、民衆のため、国を護るために王として、悲劇の運命に立ち向かう。

最後は目から血を出し、衣装も血みどろ😱。そんな状態で、新木宏典演じるクレオン に、私を追放して欲しいと伝える。つまり、自分を追放する事で、国の災いは無くなるからだという事。自分よりも、民。

オイディプス王の母であり妻である、イオカステ大空ゆうひ
なかなか登場しなくて、ワクワクしていました。この若者の芝居にどうやって登場するのかと。
ゆうひさんも、妖艶で威厳のある女性。でありながら、若き夫・王への忠誠、愛情が深い。
何ていう悲劇、数奇な人生なんだと思う。事実を知り、自殺する運命。

ますます、麻実れいさんのような境地に近づいているなぁと、興味深い女優さんだなと思っています。

舞台は静まり返り、真っ暗な中に、石造りの階段が上に伸びている、シンプルで荘厳なセット。

16名の男女混成のコロス=民衆達が、ダンサーとシンガーで成立ち、迫力が凄まじかった。

劇場再オープン1周年という事で、プロデューサーさんが何年も前から温めていた企画だそうで、アフタートークで素敵なお話が沢山聴けました。

演出家の石丸さち子さんがおっしゃっていた。国を護るために行動する三浦君に、キャスト全員が委ねた舞台だったと。それは凄く分かりました。型にはまらない、正義感のある心が熱い彼のオイディプス王の魅力は、唯一無二だな~と思います。

1人のコロスが100人分を演じる気持ちで…、それは凄い事だと。あの熱量はそのイメージから来るものだと感じた。コロスの一人が、元宙組の悠未ひろ。誰よりも大きな迫力のあるコロスだった😃。

この感情は劇場にて是非体感して欲しいなーと思います!この週末まで上演中です。

パルテノン多摩リニューアルオープン1周年記念 「オイディプス王
2023年7月8日~7月17日 東京公演 パルテノン多摩・大ホール
2023年8月19日 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール

作: ソポクレス
翻訳: 河合祥一郎
演出: 石丸さち子
出演: 三浦涼介 大空ゆうひ 新木宏典 浅野雅博 外山誠二 吉見一豊 今井明彦 他

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