真彩希帆&加藤和樹『ファントム』2023 感想 待っていた天使の歌声♪ 完成度高い!楽しい演出が詰まったパリオペラ座を堪能




2023年夏、もう一つの日比谷のパリ。東京フォーラムで上演中の『ファントム』観劇して参りました🙆!

演出家・城田優の2度目のファントム。2019年から4年。劇場は赤坂ACTから東京フォーラムという大きな箱となり、更にゴージャスで、客席から登場したり、お客さんへ呼びかけたり、オケボックスが劇中劇のように紹介されたり、ハリボテの森のピクニックや、エリックの母の回想シーン、天井から吊るされ登場したり、等々。

客を飽きさせない、あらゆる素敵で楽しい演出を沢山詰め込んだパリ・オペラ座。そして地下深くまで潜り込んだ神秘のオペラ座の裏の顔も堪能しました😃。

公式HPより。

なんといっても、ずっと待っていた
天使の歌声の持ち主・真彩希帆
が、クリスティーヌを好演中😆。

やっぱり素晴らしい👏👏!!クリスティーナ女優と言わせてくださいな。宝塚以来で懐かしも感じた、あの歌声。耳福なんだよね♬

ファントムはWキャストで、今回私は加藤和樹 エリックを拝見。エリックは駄々っ子の引き篭もりで、天才的な音楽の才能がある青年。あまりにもピュアでそのまま大きくなっちゃった感じが、涙涙です😭。

そして私が是非観たいと思った、カルロッタ役の石田ニコル
彼女がカルロッタ!?と正直驚いたけど、めちゃくちゃノリノリで、悪役・道化役に徹していて、本当はお若いのに😅ここまで振り切って凄いなと。歌はもちろん、役者魂も感じた。

彼女のカエルのような酷い歌声(笑)を聴かされ、エリックが耐えられない😣!って思うのも仕方ないと感じた。殺意を覚える歌声でした😅、アッパレ。

何度かファントムを観ている人にとっても、今回2023年版ファントムは、更に分かりやすい、感情移入しやすい、ストーリーがすとんと腑に落ちる展開だったと思います。

クリスティーヌが、オペラ座に居られるだけで幸せだと、ニコニコ😊している所とか。先生にお稽古をつけてもらって、歌声が洗練されていく様は圧巻🎵。

エリックとキャリエールが求めていた母の面影・歌声を持つクリスティーヌ。その話を聞いて先生(エリック)の愛情を受け止めようと、仮面を取ってと願ったけど逃げ出しちゃって😓、やはり再度謝りたいと思う。
シャンドン伯爵への愛情が勝った、というよりは、エリックを受け止めきれなかった、という後悔からの最後の展開に、エリックも納得し、逆に顔を見られて良かったとすら思えると自己分析する所とか。

恋する事を知ったエリックが、父キャリエールや、愛するクリスティーヌを慮る行動が出来るオトナになったんだなと。でも人を殺めたことは事実。最後は父に殺してもらうという約束を果たしてもらった。

辛いけど、オペラ座の地下でしか生きられないエリックには、これしか方法はなかったかもしれない。

何一人でもごもご言ってるんだって感じですが😅(笑)、一つ一つが、とってもスムーズに話が入ってきて心地よかったんですよね。単なる恋物語ではない、色々な事情を抱えた人達の小さなピースが一つ一つ丁寧に作動するというか。

歌が素晴らしいのはもちろんの事、何度も再演を重ねているからこそ、細かい演出の調整の末の、この完成度ではないかな~と思います!

やっぱり一番号泣ポイントは、私の大好きな、キャリエールとエリックとのシーンですね。

初演同様、パパは岡田浩暉。愛情深く、本当のお父さんのようなやり取りで、男同士泣きながら告白するシーンは、やっぱりいつ観ても、宝塚も外部も涙無くしては観られない場面でした😭。ルドゥー警部との男の約束もグッとくる。

城田優はシャンドン伯爵。もうね、登場シーンから、リアルな伯爵来たぁ~🎩✨!って感じで、オペラがガッと上がる音がしたよ。背が高くて、横顔が優しくて。舞台に更に大きな花を添えた感じでした。

やっぱり『ファントム』イイよね~って再認識した、満足度高いミュージカルでございました🙆!9月9日、10日にライブ配信決定!です。

さあ、宝塚でまた上演されるのはいつなのか、どの組なのか、妄想しちゃうよね~。

ミュージカル 『ファントム
演出:城田優
出演:加藤和樹、城田優、真彩希帆、 石田ニコル、加治将樹、岡田浩暉 他

梅田芸術劇場メインホール:2023/7/22(土)~2023/8/6(日)
東京国際フォーラム ホールC:2023/8/14(月)~2023/9/10(日)


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