月組公演 『ON THE TOWN(オンザタウン)』感想2 男役編
水兵さん3人なのは、珠城りょう、暁千星、風間柚乃のフレッシュな3人トリオ。
特に、おだちん抜擢には、驚きましたね。でも考えてみたら、たまきちとの学年差は6年。まあ可能な範囲ですよね。100期生男役の中でスチール発売は一番乗りかな?
月組の抜擢は他の組と比べてものすごい早い。一本釣り!って感じ。実力はもちろんのこと、やはりその人の持っているバックグラウンドやストーリーがとても大事にされていると思います。
たまきちは、天海祐希以来、9年目でのトップスター昇進ストーリーをもう一度という感じ。
ありちゃんは、お父様が野球選手で、首席入団。バレエの実力がピカ一。
おだちんは、伯母に当たる夏目雅子さんの存在。入団当初からかなり目立つ存在で、新人公演「グランドホテル」で美弥ちゃんのオットー役を完コピで成し遂げた。タダモノではない感がありました。
話が脱線しましたが、NOW ONを見ても思ったのは、この3人だからこそのオンザタウンを作ってほしいという、野口先生のリクエスト。すでに持ち合わせている3人の個性をそのまま存分に出せばOKというわけ。今回は相手役の娘役にも助けられ、ほっておけない可愛らしい3バカ(失礼)を演じていたと思います。ドタバタコメディー。実は楽曲がとっても難しく、ダンスナンバーも個性的であったと思います。お稽古大変だっただろうな~。
主役の3名のほかには、月組といえばおなじみの名脇役達。
まゆぽんは、堅物弁護士役。今までが、娘役、宇宙人役と来てたので、ちょっと地味に感じましたが、ソロのナンバーもあり、美声を轟かせ、やっぱり面白い!笑わせてくれました。
ゆりちゃん、からんちゃん、ぐっさんが、大変大活躍。MCあり、警官あり、人類学者あり。3人を探せ!って感じで舞台を観るのも楽しいです。たくさん出演していますから~。彼女たちがいるから、舞台が成立するんですよね。
下級生が頑張っていましたね。礼華はる君!彼女がとってもいい。前から思ってましたが、群舞やデュエットダンスシーンで、ひときわ目立ってた。今後注目の下級生です!
この公演、もっと欲を言えば、もう少し練習して、深めて欲しいと思いました。きっと練習期間も短くてみんな必死だったんじゃないかな。大劇場ではないので、人数もかなり限られていて、息をつく暇もない感じ(見ている方も)。
だから、もう少し余裕が出てくると、肩の力を抜いて笑えると思います。NOW ONでさちか姐さんが言っていた「寝起きのまま演じる」って言葉、凄く素敵だと思いました。力をどれだけ抜けるか?=役を自分の物にできるか、ということだと思います。
梅田芸術劇場で7月に再演しますが、配役が誰になるか?とっても気になります。フォーラムのメンバーが全員揃うことはないので、この初演メンバーは最初で最後。惜しい、もっと熟成された今のメンバーで観たかったな~。チケットが1枚しか取れなかったのが残念です。
もしや、ちなつが入るの?チップなの?もう少し大人な水兵さん3人組になるのかしら。まんまと劇団の策略にハマる私。遠征するかー、8月夏休み時期ね(メモメモ)。