星組『鎌足』感想1紅ゆずるプレサヨナラ公演が日本モノで良かったと思う(涙)
大雨の日本青年館☔。
令和元年に、鎌足によって天皇家に政権が渡り元号がスタートした物語を、宝塚で観る事ができるとは。
なんともめでたい事だと思い、参戦を決めました!
1幕は若い頃の鎌足、蘇我入鹿暗殺までの流れ。
2幕は中大兄皇子との葛藤、そして晩年の藤原鎌足まで。
ショーは無し。
生田大和先生、
なかなか良い構成だったと思いますよ!👍
実は花組「CASANOVA」が微妙だった私は、若干不安ではありました…。
ベースの物語がしっかりある物なので、それをどう調理するのか。
一歩間違えれば眠たくなる飛鳥王朝物。
お笑いにすることはできないし、できればしっとり涙できるミュージカルが良い。
そう思ってたのですが、
まさにそうだった!😆
あー、良かったよ~。
ちゃんと宝塚らしく、LOVEが各々成立しており、禁断の恋、耐え忍ぶ恋、ほっこりする恋。
宝塚では、志=恋💓。
客席もすすり泣きの声が聞こえて、1幕、2幕ともに展開のテンポが丁度良く、飽きることなく最後まで鎌足の人生、良いことも悪いことも、共感できたと思います。
ストーリーテイラーは、この人!
天寿光希 ミッキー ですよ。
『眠らない男・ナポレオン』を思い出します。金髪の好青年で、ちょっとかわいそうな立場の皇太子だった。
今回は、専科の一樹千尋さんと一緒に、なんとも腹黒さをもった、妖艶な歴史編纂の人物として、分かりやすくナビゲートしてくれます。この方は本当に変幻自在ですよね~。
ふと、同じような時代で、歴史は真実だけが綴られているのではないと言っていた、月組たまちなの名作『月雲の皇子』を思い出しました。これは期待できるぞと、掴みはかなりOKでした。
星組だからこその、星空を思い浮かべるようなセットからスタート。照明、幕間の星座の絵柄、とても幻想的で良かったと思います。
部分的な演出に、もうちょっと修正したいっつー、贅沢を言えば少しあるのですが、この短期間で、別箱で、この人数で完成させた鎌足カンパニーの皆さんに拍手です!
そして、専科さん!!!
華形ひかる様 のお力添えどころでない、全面協力(若干主役を食う位の)のもと、鞍作と鎌足の関係性がしっかりと描かれておりました。
みつるに惚れた!😍
(マジです、今更でスミマセン)
本当に、カッコいい入鹿。
登場の若かりし頃の鞍作から、禁断の恋、最後打たれる大立ち回りのすんばらしいこと!今年一番の立ち回りじゃないかな、私的には。さすが熟練の技だと思いました。いいもの見せてもらいました~👏
お相手?の、皇極天皇 有沙瞳 くらっちが神々しく✨そして怖くて。この世の人ではない感がピッタリ!
そして肝心のべにあーの2人の物語がリアルに感じられて(涙)。
あーちゃんの肝っ玉母さん的シーンでは泣けて、そしていつものように、紅には不意に泣かされて・・・。
この2人にとって、
プレサヨナラ公演が、日本モノでよかったなーって。(コンサートやショーじゃなくて)素敵なミュージカルになっていたと思います。
キャストの感想書きます!