星組『鎌足』感想2 主なキャスト 立ち姿麗しい、やんごと無き方々




今回観劇する前と後では、ずいぶんこの辺の歴史認識が繋がって、すんなりストーリーに入ることが出来ました。

結局政治とは、恨みつらみ。自分の愛する人、子供、血筋、権力、お金、強欲等々、血にまみれた歴史で綴られているのだなーと、逆に分かりやすかった。

中臣鎌足のような人は、珍しかったというのも、うなづけました。

中臣鎌足:紅 ゆずる

位の低い、とはいっても神事を司る家柄の息子。学問をしたくても親からは反対され、中臣という姓を恨む子供時代。

ああ、改革者とは、どの時代でも皆、不遇や差別等の逆境を乗り越えた人が成しえるのだなと、思いました。

私利私欲ではなく、自分の志のまま、国を替えたい、飢えた人を救いたいという願いだけで、事が成し遂げられるような、そう簡単な世の中ではない。手を血に染め、恨まれ苦しみぬいて、それでもあきらめない人が、改革者なんだなー。

トップスターといえども、地味な役回りの紅でしたが、それがかえって人間らしい深みが出ていて、紅の良さがでていたようでした。泣かせてもらいました。

そして本当にスタイルが良い!美しい。
ポスターの黒い着物姿が、地味だけどとてもしっくりしてて、お似合いでした。

車持与志古娘:綺咲 愛里

よしこ~よしこ~💕

と何度も鎌足に呼ばれて、嬉しそうでしたね。子供時代のツインテールの可愛いこと👧

この2人は絶対切り離せない!役柄だけでなくジェンヌ生活においても。ベストカップルとはまさにこのこと。

身体は離れても、心はずっと鎌足様の元にある。言葉に嘘がないなー。

2幕の中大兄皇子の前で、鎌足をかばうシーンは、

よっ!あーちゃん!

って掛け声かけたくなるくらい、カッコよかった~。あーちゃんの胸で泣きじゃくる紅。この絵が素敵です。

蘇我入鹿(鞍作):華形 ひかる

はい、今回のMVP賞は!みつるです。

さすが専科さんだな~。本気で惚れましたよ。

まずは子供時代。声の張りが若々しさ、他のみんなとは違う利発さを表していました。さすがエリートって感じで。その後、王朝物ではお馴染みの、三角関係子供時代!

紅、みつる、あーちゃんの3人で

こころざし~♪

ソングを歌うわけですが、なかなか良かったですよ。

そこから蝦夷より帝王学を学び、皇極天皇にお仕えすることになり、そこからの禁断の恋。恋ゆえ鬼になることを決める所。だんだん様子が変わっていくところ、来ている着物の位が上がっていくところ、本当に観ててワクワクしました。

そして最後の暗殺計画。鎌足と一騎打ち。自分が教えた弓の手ほどきによって胸を打たれる。

あのシーン、もう一度見たい!なかなかの大立ち回り、歌舞伎のようで、楽しかったです!

 

皇極天皇(宝皇女/斉明天皇):有沙 瞳

その、入鹿に釣り合うには、くらっち、なんですね。

彼女は神々しい役が良く似合う。声の硬質感と、この世のものでない所が。

冠のヒラヒラした金飾りが揺れて、本当に王朝絵巻をみているようなお召し物。メイクの感じとか、天皇にふさわしい、まさにやんごとなき人であることが伝わってきました。

2幕は母として鬼になって行くところ。。入鹿と一緒ですね。こうでなくては、政治は務まらないのかなー、残念だけど、そういうものなのかと、寂しい気持ちにもなりました。

中大兄皇子(天智天皇):瀬央 ゆりあ

くらっちの息子である皇太子、中大兄皇子は、せおっち。

くらっち、せおっち、この2人が並ぶと良い感じです。なんだろう、目の動きとか、動作とかシンクロするものがある。似ているのかな。

せおっちといえば、坂上田村麻呂。カッコよかった~。今回も日本モノのお化粧がお似合いで。蹴鞠のコミカルさもありつつ、シリアスな役も上手。艶っぽさもあって、存在感もたっぷり。本当に頼もしい存在だなと、感じました。

せおっち、くらっち、そしてまこっちゃんで「あかねさす紫の花」を観てみたいなぁ。

僧旻:一樹 千尋

元星組の大先輩である、一樹ちひろさん。
腹に何か一物を持っている人物が本当にお得意で。あの低音で優しい声にいつも癒されます。

僧侶として、鎌足と入鹿の出会いから、その後の歴史の流れまで、俯瞰で見てくださる神様のような存在かな。

船史恵尺:天寿 光希

恵尺(えしゃく)って呼ばれてましたね。

初めは存在がいまいちわからなかったけど、歴史を編む役人というのが、この時代には居て、記録係、書記とでもいうのかな。昔から歴史は(事実は)改ざんし、忖度しておくものなの、ねぇ・・これが日本の伝統?

ミッキーが変幻自在の人なので、白でも黒でもない、強い物に寄り添う、手のひらで操るような、そんな存在であったことが、人間とはどっち側の人になるか、わからんぞ、という深い意味を持たせていたと思います。

 

以上、感想です。

べにあーの当て書きそのまま!って感じを受けました。各々の得意分野を存分に見せてもらったような。

だから素直にこちらが感動できたのではないかと思います。

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