月組『アンナ・カレーニナ』ライブ・ビューイング感想 1
バウホール『アンナ・カレーニナ』が観たくて観たくて、でもチケットが取れるわけもなく…。ライブ・ビューイングを決断していただいた小川理事長、私からもお礼申し上げます🙏
待ちに待ったアンナカレーニナ。LVということは、今日で千秋楽。終わってしまうのですね。それもちょっと悲しいけど、この目で拝見できたことは幸せでした。
ヴィロンスキー:美弥るりか
世界の愛の巡礼者・美弥ちゃん(るうさんより)
LVのアップにも耐えられる、なんとも美しい横顔。まるで彫刻のような愁いのある目と口元。まさに愛の巡礼者!大人っぽい、しっとりとした重厚な芝居が観たいと思う今日この頃。美弥ちゃんだったら、たくさん観られるな~。ラブシーンもバッチリ。お芝居に説得力を与えるし、いやらしさもありつつ、でも美しさが勝つ、みたいな。
美少年が崩れ行く様は、本当にお耽美。「僕は、安らぎを知らない、安らぎを与えられない」みたいなセリフがありましたが、グッときましたね。愛はいくらでも与えられるけど、安らぎは与えられないって。愛=安らぎではないのね、深いわ。
アンナ:海乃美月
タイトルロール、アンナは、何度か美弥ちゃんの相手役を務めてきた、くらげちゃん。
前髪パッツンの黒髪。黒いドレスがとっても似合う。キティとの年齢差もあって、とっても大人で落ち着いた、内に熱い物を秘めた女性を演じていたと思います。
ただ、演出の問題かなぁ。もっとドラマティックにしても良かったんじゃないかなぁ。タイトルロールなんだから、もっとバーーーンと前に出ても良かったと思ったよ。クラッシック音楽の使い方とか。
2幕目で2人で堂々とオペラを観に社交界に出てきたドレス姿は本当に美しかった。まるで「風と共に去りぬ」のスカーレットのようでした。美しさだけよっ、てなじられるところ。本当に美しくて皆が嫉妬するぐらいの力があった。これはLVではなく生の舞台で、あの張り詰めた空気の中でみたら、もっとドラマティックに観えたのかもしれない。
カレーニン:月城かなと
れいこは、もう、なんなの!色気駄々洩れ。
一作一作成長をみせるれいこ。またもや新境地でしたよね。おひげを付けた静の存在。彼女のセリフ一つ一つが、ああこれじゃあアンナとは分かり合えないなって、悲しくなる感じだった。「離婚はしない」って、それも一つの愛のカタチだと思っている所なんて、だからダメなんだよ~って思ったり。でも、苦しんでいる様子は伝わった。フィナーレの燕尾。もうあの立ち姿、ゼロ番は芸術の域だったと思う。植田景子先生の美の世界にぴったりな男役として、これからも良い作品をお願いしますね!
このトリデンテは、『瑠璃色の刻』以来ですが、とってもしっくりくるんですよね。
裏・月組?大人・月組という別の組を見ているようで。
この先もまた、このトリデンテ、観れますかね?(不安)是非、是非、お願いします。懇願🙇。