『かなめのカタチ』凰稀かなめへの愛あるダメ出し、行きます。(楽しかったよ)




りかさんのお芝居に行ってきました。ちゃんとチラシの内容とかウェブサイトをチェックせずに、いろんな七変化なんだろうな~くらいに思って会場入り。

場所は紀尾井小ホール

紀尾井小ホール。クラシックコンサート向きな感じではあります。

2時間ノーストップで、3つのお話がオムニバス形式で、同じ俳優さんが演じ分ける内容でした。

りかさんといえば、七変化がお上手(お好き?)。見た目の麗しさとは相反するおじさんキャラや、お笑い系、なんでもやっちゃうところがお茶目で、宝塚時代も作品やショー、年末のパロディで笑わせてもらいました。

その根性、ステキです。

 

主なあらすじ

1部 女性刑事見習いのお話

失踪した女性を追いかけるにあたり、その女性の気持ちになって妄想しながら事件を解決するというお話。いつしか妄想が、本物の霊に取りつかれ、まるでイタコのようになって・・・という、結構怖いお話。

 

2部 2.5次元俳優のマネージャー役

おかっぱでダサくて地味な役柄。

来た来た(笑)って思ってみてました。

凰稀かなめのシェ~連発っ!

やっちゃうんですね、一番キレッキレで上手でした。本当に。俳優の殻を破る為に一肌脱いだ凄腕マネージャーさんのお話。

 

3部 ショーパブのショーで働いている女性

田舎のお父さん、お母さんの気持ちも知らずに連絡を取らず生きてきた。そんなりかさんに、守護霊さんが今までのお父さん、お母さん、そしておじいさんの生い立ちを教えてくれるという、タイムスリップなお話。

りかさんは、金髪&ブルーのロングドレスで、常にショーパブのお姉さんなんだけど、時代は戦争時代、安保・安保と学生運動が活発な時代、そして現代。色々なお話が繋がっていきます。

最後は、何だかジーンと来ちゃって、りかさん号泣だし、私ももらい泣きでした😥。

 

場面を繋ぐローラーアート

初めて拝見しましたが、ライブドローイングっていうのかな。真っ白い壁に徐々に絵が追加されて、最後はなるほど~✨✨。

りかさんのお名前にちなんで。美しい最後でした。

 

さて、愛あるダメ出しを

こんな私が、そんな資格ない事は重々承知で、でも言いたくて。。

これがきっとりかさんプロデュースの第一歩なのかなと思っています。こうやって書いて思うのですが、内容はとても面白くて興味深かった。霊とか守護霊とか、私の年になると、意外と身近?で、自分的にもタイムリーな話題で、食い入るように見ちゃいました。

勿体なかったのは、会場・・・。

箱ありきだったのかなぁ。お話のテーストと会場の雰囲気が真逆だったと思う。今にもシャンソンとか歌いだしそうな会場なのに、お話はちょっとギャグっぽい感じ?

役者皆さんは本当にお上手で、若々しくて、りかさんは団長!って感じで真ん中感が半端なかった。

なのに、勿体ない。空間が勿体ない。

役者、脚本があって、あとは全体プロデュース、ちょっとした細部に拘る事がとても大事なんでしょうね。

同じことを思った作品があったなって思ったら、気づきました。

北翔海莉の『海の上のピアニスト』。

面白い内容なのに、何かが違う。間とか会場、細かいプロデュースが必要だと思った。

でもこれも、回を重ねるごとに!!って思ってますので、私が言うのもなんですが、場数じゃないでしょうか。

意欲作、面白いことやろうという気持ち、そして実際にお客様を呼ぶという事。とっても大変なことだと思います。

かなめのカタチ続編、続けてみるのもよいのではないでしょうか。

例えば三軒茶屋のシアタートラムや、池袋のシアターウェスト当たり。そんなアングラな感じの舞台の方が良かったと思う。そのテイストでいったらどうかなー。

 

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