花組総力を挙げたロンドンミュージカル『A Fairy Tale 青い薔薇の精』感想1
植田景子先生の大劇場オリジナル。
これは・・・私にとっては、大空ゆうひ「クラシコ・イタリアーノ」以来、です。
あ、マノンとかもあった。
でも原作からオリジナルで、トップスター当て書きというのは、クラシコ以来ではないでしょうか。
景子先生の時代背景や歴史調査の細かやかさ、舞台演出の洗練さ、そして今回は歌も良かった。
ロンドン・ウェストエンドのミュージカルを見ているような力作。
どちらもトップスターからイマジネーションが沸くから出来上がるという事。
ゆうひとみりおから、色々想像力が書き立てられて、物語に破綻がなく、最初から最後まで一本テーマが通っていた。
そこに景子先生の現代社会へのアンチテーゼみたいなものが加わり、今回はファンタジーで纏め上げた。フェアリーテイル。
ゆうひとみりお
おお、月組で二人は同時期舞台に立っていますよね。
ポスターだけを見て、青い薔薇の精の活躍なのかしら、と思っていたけど、
この公演で花組トップ娘役のお披露目でもある、華優希演じるシャーロットの物語でありました。
はなちゃんの演技力、凄いですね。思わず引き込まれました。
7歳の少女からお婆さんになるまで。声色だけでなく、表情もいでたちも全て。
まだまだ伸びしろがあるし、この公演をみてトップ娘である理由がわかった気がします。
そして、エリュがずっとこだわって罪を犯してしまった理由も納得がいきました。
まるではなちゃんが、野々すみ花に見えてきましたよ。同じ花組&京都出身。何かご縁を感じます。今後化けるかもよ~。
色々なピースがぴったりハマったのでは。
確かに過去作品のエッセンスを寄せ集めた感もあったかもしれないけど、それも含めてサヨナラ公演として集大成に仕上げたと思えば、物凄い腕前です。
でも完璧オリジナルですから、まだまだ詰める所とか一杯あると思います。
東京の大千秋楽では、もっと完成度があがるのじゃないかしら。
花組の意欲作。果敢に挑戦し続ける、明日海りおと花組生達。
そんな爽やかな気持ちになりました。
薔薇の花が咲くと嬉しいものですよね。
そうかあ、精霊が花を咲かせてくれていたのね~。これからも花に話しかけないと。
たまたま、我が家の小さな白薔薇。ブルーローズの世界観ぽいかもって、、思いました(おまけ)。
キャストの感想は後日。