『眩耀の谷』感想1 含蓄ある台詞に感涙 謝先生が織りなす大河ドラマ
このタイミングで上演されることは狙ったわけではないのだろうけど、時を経ても変わらぬ大陸の歴史。今世界が混乱の最中にいる原因となっている、民族対立、役人の出世、疫病、薬、金 からの紛争。全てが詰まった謝珠栄先生が作ってくださった物語。
(天を仰ぎ見る)
あぁ、凄い。
宝塚って、なんて凄いんだろう。
私は宝塚を好きでいてよかったし、今この状況でもオンラインで舞台を見れることにも感謝する。
礼真琴&舞空瞳の芸名を取った設定、なんて愛がある、そして自然であったことか。
きっと宝塚大劇場の上演から4か月経って、ずいぶん演じる側も観る側も、感じ方が変わった作品になっていたのではないでしょうか。
私はずっと我慢して今日が初見だったのが運命だったかも。
舞台を見ながら、謝先生の大河ドラマの結末は、最後主人公はどう決断するのだろうと、考えていました。
守る物は土地ではない、人の命だと。
幻想だった谷の宝を捨て、欲深き周の国にくれてやる!守るべきは民族、民の命と血(かな)。逃げるんですね。最後のシーンは、涙が溢れました。
ここまでのストーリーにつながる、演者一人一人の台詞が深いのです。めちゃくちゃ丁寧で無駄がなく、そして腑に落ち納得しました。
演者各々の力強さ。立ち位置がしっかりしていて、とても構図が分かりやすかったと思う。
ちょっとーーー、凄いと思います😃。面白い。
是非今、この作品を色々な人に観て欲しいと思います。
またDVDで台詞をチェックして、一つ一つ検証したいぐらいです。個人的な研究として…。
ここから世界平和に繋がるヒントがあるかもしれない(大げさ?)。
でも舞台、脚本、芸術って、そういう事に役立つ歴史は多々ありますから、今その歴史の真っただ中に私たちはいるのですね。
余談ですが、ライブ配信中でも共有されている幕間の時間。静かですね、シーン🤐。
お客様が感染対策に協力されている事に、感動しています。
これが観劇マナー、参考になります。