『炎のボレロ』感想2 見どころは4人の男の衝撃ラスト 痺れるね。
まずは『炎のボレロ』について。
当時、星組 日向薫のお披露目公演としての当て書き。娘役は南風まい。
ネッシーは「一生懸命」という言葉が、セリフが、歌詞が、とても似合うトップさんだった!
そして峰さを理以来のトップ娘・歌姫まいまいが、唐突に歌いだす「フィガロ♬」は、聴かせ処だったのかな。うつ病を演じる天真爛漫な、一癖ある女性が当て書きされたのもうなづける。
メキシコがフランスに占領された3年前。フランス貴族がメキシコの大地主と組んで、反対する民衆勢力を丸め込み、利益をたんまり頂戴する。民衆はメキシコを取り戻すために結集する。
雪組版『炎のボレロ』は、初演通り、主なキャストのキャラクターもそのままに演じられていたと思います。
※ネタバレします。
個人的にこのお話の見どころは、久城あす演じるブラッスール公爵が、4人の男によって同時に暗殺されたという、衝撃のラストです。
ゴクっと息をのんだ😱。
みんな、超カッコイイ~
劇場でも見たかった😆😆
4人それぞれの立場で、全く持って許せない男・ブラッスール公爵。
恋人を奪われる・アルベルト彩風咲奈、娘を奪われる・ドロレス伯爵組長、本国フランスの判断・タイロン真那春人、そして人として許せない上官・ジェラール朝美絢。
全部、あすが悪いんじゃ~!痺れました。
柴田先生の男のロマン、美学を感じるというか。この衝撃ラストまでの伏線を、キャスト全員が演じているわけで。なかなか面白いと思った。
メキシコという異国情緒が溢れる場面も見どころの一つ。
民衆たち一人一人の作りこみが楽しくて、舞台冒頭では平然と盗みを企んだり、酒場ではポンチョさんみたいなリーシャ先輩はじめとする、若い共和軍達から目が離せない。祭りのシーンでも可愛いお花のような娘達のコーラスやダンスが一杯あって、特に雪ん娘達のコーラスがイイです!
皆で一生懸命に舞台を盛り立てているのが、画面越しに伝わってきて、いいな~って心から思いました。
メキシコ解放のカギを握る4人の男+あすと、民衆たちの笑顔。
柴田先生の作品だなと、思いました。