帝劇ミュージカル『ローマの休日』朝夏まなと主演 さすが豪華なミュージカルです♪
帝国劇場に20年ぶりに上演される、名作映画『ローマの休日』の国産ミュージカルだそうです。
初演は大御所大地真央がアン王女でした。
確かにそうだった、でも観てなかった~。あの映画を超えるものは無いだろうと、憧れたオードリー・ヘップバーンの「ローマの休日」は映画のままでイイな…って、その頃は思ってました、残念😣。
という事で、朝夏まなとが2代目アン王女(Wキャストで土屋太鳳ちゃん)なので、興味津々で劇場に行ってまいりました。
太鳳ちゃんとまぁ様って、身長差どのくらいあるの!?って発表当初は驚いていた。
まぁ様、デカいよね…。
でもヘップバーンって170㎝位の伸長だったし、スレンダー美人だったからいいのか😃
そして「ローマの休日」といえば、雪組でちぎみゆで上演した宝塚版が思い出されます。咲妃みゆのアン王女の可愛らしさ、愛らしさが印象的だったので、まぁ様はどんなかなーって。
キャストはこのお三方。
まぁ様と、平方元基さん、そしてミュージカル初出演のオリエンタルラジオ・藤森慎吾さん。
私はこのキャストで観たかった。
個人的にお薦めします🙋感想をツラツラと。
アン王女:朝夏まなと
発声方法が随分女性のトーンになっていて、すっかり娘さん状態。
ちょっと驚きました。ただ高音の歌はちょっとおっかない所もあったりで、若干手に汗握るシーンもありましたが☺、このまま順調に”女優”さんになられるんだろうなと、感慨深いものがありました。
お転婆で愛らしい映画のシーンがそのまま舞台に蘇ります。
あの大きな瞳でいたづらっぽく笑うまぁ様、そして長い手足で王女らしく品よく立ち振る舞う所。なるほど、まぁ様が演じる意味がよく分かる。
お衣装、ヘアカット、ジェラート、タバコを吸う、ベスパ、市長さんとのやり取り、そして船上パーティーでの乱闘シーン😉。ヘップバーンが軽やかに大活躍したシーンが、そのままミュージカルにも再現されていて、
これ凄いな😃~って感動しました✨!
それはそれは豪華で、天井の高い大きな帝国劇場を存分に活用したセット、うまく映像を駆使したローマの風景が、このミュージカルの醍醐味でもあると思います。王宮の大階段、スペイン広場の大階段?コロッセオが見えてきて、ベスパで風を抜けて走る風景。
美術は宝塚でおなじみの、松井るみさんでしたね!やっぱり。「ピガール狂奏曲」でも、原田先生とタッグを組んでいらっしゃる。
最後の記者会見のシーン。王女として目覚めて立派にお役目を果たし、ジョーに別れを告げるデュエットソング。
ここは宝塚出身ならではの、意思の強い女性が際立った所だと思います。大変良いシーンでした。
ファッションも見どころの一つ。
私は髪を切ったアンが、船上から海にドボン。泳いで逃げ出し、ジョーの部屋でガウンを着ているシーンが、一番お気に入り。映画同様、ショートヘアに男性物のガウンが本当にお似合いで。一番ヘップバーンっぽいなと、感じたシーンです☺。
宝塚OGの妃白ゆあさんも出演されておりました。
ジョー:平方元基
平方さんは、とにかく上手👏!!
歌、芝居、そしてスタイルが良くて穴が無い。どんなミュージカルでも安定的に観劇できる俳優さんとして、私は推しています。
このミュージカルナンバーの中で、一番耳心地良く聴けたのは平方さんでしたね。どちらかというと主演さんを引き立てるのが上手な方だと思います。だから、まぁ様の隣で安定的に引っ張ってくれると信じておりました。
ジョーがローマで一攫千金!大スクープ(スコップじゃなくて)を狙おうという野心から、アン王女の魅力に惹かれてスクープをフイにする所はとても切ない。
まぁ様とのキスシーン💓は、すっごく切ない~~。絶対一緒になれませんからね…。
アーヴィング:藤森慎吾
すっっっごく、良かった🙆!!
芸人さんって何でもできるんだな~って思った。もともとイケメンさんだし、このアーヴィングの個性的なチャラ男三枚目キャラが抜群。
ジョーとのコンビが、まるでドタバタ吉本喜劇みたいなシーンもあるんですが、流石プロですよ。何回も珈琲やらワインをぶっ掛けられて、衣装は汚されっぱなし(笑)。
歌も歌われていて、大活躍だったと思います。例のライター型カメラのシャッターシーンもうまく演出されていて、本当に面白かったです。笑いました~😸。
女性になりたて?の朝夏まなとと、初ミュージカルで未知数な藤森さんを、安定した平方さんがぐっと掴んでお芝居を作っている、そんな感じでしょうか?。だからこの3人が面白いと思いました。
もう1つ個人的に面白かったのが、ローマ市民の方たちは皆、イタリア語で台詞を話します。
イタリア語って楽しいんですよ、あのイントネーション。みんなオーバーアクションで話します。英語部分を日本語で話すって感じで。
欲を言えば、イタリア映画の、特に女優さんのイントネーションを真似してみてください。もっと強烈早口です(笑)。上から下に落ちる感じのイントネーションが強いですね。なーんて。
それと対照的なのが、アン王女と一緒にいる伯爵夫人達。とても優雅で強くて、ちょっと怖い位でしたが、王室の方々とは、そんな感じなんでしょうね。頑張れ!アン王女。もう子供じゃない(寝る前にミルクなんか飲まない!)んだから。
映画「ローマの休日」ファンを裏切らない、丁寧に作られた豪華なミュージカルだなと、思います!
機会があれば太鳳ちゃんのアン王女み観てみたくなりました。プロモーション映像を共有します。
映画「ローマの休日」を知らなくても十分楽しめる、まさに老若男女問わず楽しめるミュージカルです。お見逃しなく!
帝国劇場ミュージカル「ローマの休日」
~2020年10月28日迄
御園座:2020年12月19日(土)~25日(金)
博多座:2021年1月1日(金・祝)~12日(火)