舞台「銀河鉄道の父」感想 この涙は、日本人だからわかるんだよね、きっと




「銀河鉄道の父」は第158回 直木賞を受賞しているそうで、私はあんまり本を読まないから知らなかったんだけど。

舞台「銀河鉄道の父」は、宮沢賢治の父、政次郎(的場浩二)が主役です。

「天才の父」として生きてきた政次郎とその妻イチ(大空ゆうひ)。
自分よりも先に息子の賢治(田中俊介)と、娘のトシ(鈴木絢音)が結核やスペイン風邪で病に伏せ死んでしまう。有名なお話です。

岩手盛岡弁で物語は進みます。

おもさげながんすぅ~。

どっかで聞いたなと思ってたら?
雪組『壬生義士伝』だ!😄

頂いたパンフレットに、ご丁寧に岡弁について解説がありまして、参考になりました!

耳心地が良くて、外国語を聞いているような、イントネーションが面白くて、なんか明るい。皆さん岩手弁がとっても上手で、軽快な感じがしました。会話劇という事で、家族の会話の一コマを垣間見ているような、センスのあるシンプルな舞台の作りでした。

自分は宮沢賢治の本を、実は読んだことが無い😥。

そんな私が感想を書けるのかって、ちょっと躊躇しました。よく分かってもいないのに、あの偉大な宮沢賢治の事を語れるのかと。

ただ、学校の授業で覚えた賢治の詩「雨ニモマケズ」。絵本、アニメなどでチラッとかじった、題名だけは知っている宮沢賢治の本。それだけでも7割位は理解できて楽しめたと思います。

それだけに悔しい…今からでも『風の又三郎』『注文の多い料理店』『銀河鉄道の夜』を読んでおさらいしたい。

知らないからこそ、宮沢家の家族の温かさ、明治の人の愛情溢れるお話に集中して、またもやマスク越しに泣く😭。客席のすすり泣く声が響き渡る。

どうしてここまでできるの?
伝染病にかかった息子のために、娘のために毎夜毎夜看病できるのかしら。自分の方が病気になっちゃって。

突拍子もない長男・賢治のために、どうしてあそこまで応援し支援してあげられるのだろうか。賢治は突拍子もないです。でも凄く発想が豊かで、思いやりがあって、家族のため、貧しい農民のために働きます。

名誉のためではなく、お金のためでもありません。

宮沢家の家族は、一体なんでそんなに人のために生きられるのでしょうか。

たとえ早くに亡くなったとしても、悔いは残らない。賢治とトシは天才でしょうね。

「遺言は何だ?」と、父・政次郎は無常にも、筆と紙をイトと賢治に渡すシーンがありますが、なんだか、わかる気がします。

常に周りの人に生かされていると判っている人は、人のために死ぬことが怖くない。最後の最後まで何かを残したいと思っている。家族はまた、迷惑をかけられることが生きがいで、これもまた、人のために生きている事になる。

この感覚、日本人じゃないと理解できないんじゃないかな‥‥。

最近そんなことを感じるようになりました。

虫の声が聞こえるのは日本人だけだと言う人もいますよね。秋の訪れを感じる事ができる。虫もまた隣人で、同じ生き物ととらえている、自然に。

とりとめもない感想になっちゃいました。

素晴らしい、心にしみる、今の自分に「日本人で良かった」と思えた、とってもいいお芝居でした。

最後に、大空ゆうひさんは、お芝居冒頭、白髪の超猫背お婆さん姿で登場します。あまりにもお婆さん過ぎて誰だかわからなかった😱。

私もおばあちゃんの方言が好きでした。うちのは九州弁でしたが。

 

舞台「銀河鉄道の父」

新国立劇場 小劇場
2020年10月15日(木) ~ 22日(木) 2時間(休憩なし)

そういえば去年の「めんたいぴりり」も感動したな~。こういうのにめっぽう弱い😅

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