七海ひろきの黒燕尾は、国宝級。星組『エストレージャス』感想

2019年2月23日

エストレージャスを劇場で観てまいりました！二階席だったので、まさに星空、宇宙のような照明演出。会場全体がエストレジャースって感じでテンション上がります。

音楽が耳なじみの良いJポップスが多かったのが逆に新鮮で、ほぼ全部良かった！選曲センスが良かったと思います。ノリが良くて、懐かしいナンバーも織り交ぜつつ、緩急あって。オープニングに二階席まで下級生が来てくれるのがなんともうれしくて、とっても素敵で可愛らし娘役をチェック！しちゃいましたよ。

BSで視聴済みだったので、あらためて感動した点は二つ。

かいちゃんの黒燕尾は、国宝級

最近最も幸せな気分になれたデュエットダンス

かなと。

星組にとって久しぶりの大会階段での黒燕尾だと、まこっちゃんが言ってましたが、確かに皆がんばってましたが、一人別格なのは、かいちゃん、なんだなー。なんだろう、動の中の静。動きすぎず無駄がなく、肩の角度とか目線、手足の先まで神経が行っていて、超絶技巧のような動作。昔からダンスの人というわけでもなく、容姿に恵まれ、良い先輩の中で育ち、切磋琢磨し、自分なりに研究してるのかなと。じーっと観察してしまいました。ちょっと痩せたよね、研ぎ澄まされている感じがする。最後の大階段だから魂こめて踊っているのかもしれない。これが卒業前のオーラなんだな。感動しました。

今まで黒燕尾で私が感動したのは、好みの問題かもしれないけど、未凉亜希 まっつかな。まっつとチギの二人そろった黒燕尾がイイのよね～！雪組の一糸乱れぬ大階段は大好き。

宙組の黒燕尾も好み。雪組とは違い、大きくて包容力がありシュッとした感じ。ゆうひさんの渋さや、まぁ様の手足の長い表現力。かいちゃんは宙組の黒燕尾だと思う。こうやって伝統は引き継がれるのね。

もっと溯れば、神様は大浦みずき なーちゃん。体の軽やかさと、音楽に合わせるカウントの取り方、角度にセンスがあって、顔、上半身、下半身、操れる感じなの。ジェンヌの伝説、レジェンドです。

さて、そこからのデュエットダンスですが、影ソロ、今回最高っ！ですね、小桜ほのかちゃん。とっても効果的。べにあーの関係性が象徴されてまさに夢の中のようで、最近で最も幸せな気分にしてくれたデュエットダンスでした。黒燕尾服に淡いピンクのドレス。鉄板ですよね～美しいの一言です。やれリフトがないとか、技が少ないとか、そういう次元を超えていた。

ということで、なかなか良い構成のショーでした。中村A先生、安定感があって頼もしいです。