東京版『WELCOME TO TAKARAZUKA』『ピガール狂騒曲』感想4 幸せに包まれる師走
毎年恒例のクリスマスツリーが飾られていました。月のオーナメントにブルーツリー。そういえば去年も月組でクリスマスツリーを見た~『I AM FROM AUSTRIA』でした。
12月に入っても、できる限り舞台観劇するつもり。でも現実は、12月中に行くはずの舞台の1つは中止になり、もう1つは代役で続行すると昨晩HPでお知らせがあり(ホッ)。もう胸が痛い😣。お稽古に励んでいるキャストとスタッフの方々の事を想うと。。でも無理はされないでください。
年末年始にオススメの2本立て
さて、そんな中でも!東京宝塚劇場の月組公演 日本物&パリミュージカルの2本立ては、
年末年始の演目として、最高の組み合わせです😍
延期の影響で偶然そうなりましたが、大変オススメしたいです。
宝塚の日本物ショーでは、宝塚伝統の洋楽+日舞作品。坂東玉三郎さんが監修、専科の松本悠里さんのサヨナラ公演という事もあって、いつもとはちょっと違う、現代的で斬新な演出もありました。
この1年の出来事を振り返り、感謝し、そして新年を祝う華やかさを味わうことができます。
WELCOME TO TAKARAZUKA 感想
東京バージョン、良かったですよね!
宝塚の106期生口上が無くなった分、月城かなとの疫病お祓いのシーンがとても神聖な気持ちになり、見どころです。
そしてオープニングとフィナーレの尺が少し減ったかな、全体的にまとまった気がする。
”WELCOME TO TAKARAZUKA♬音頭”のチョンパは、やっぱり美しい。真っ暗の中、女性の影コーラスがとってもいい感じ。来るぞ来るぞ~っていうワクワク感を演出。チョンパだってわかってるのに、パ~っと明かりがつくと、つい歓声をあげちゃいますよね😋。
銀橋を渡ってスタンバイするのって、どうやるのだろう…といつも不思議です。
終始皆さんはお扇子を持って舞っていらっしゃいますが、手の動きが大事ですね。峰先生おっしゃるように、全員の呼吸を合わせる事が大切なんですね。扇子の動きが揃うと、マスゲームのように客席から見ると本当に美しいんです。
また、日舞は腰を落とす、腰を入れる?詳しいことは分かりませんが、重心下の安定感がイイですよね。私はこの人はやっぱり上手いな~って思うのが、杜けあき。腰の入れ方と手の動き。指先のそりとか、とてもしなやかで、一瞬で世界が変わる。懐かしいです。
みえこ先生の「雪の巻」
日本人形の様とは、まさにみえこ先生の事。踊りの世界は幾つになっても少女を演じられるから凄いです。日本バレエの重鎮・森下洋子さんを思い出します。
伏見稲荷のような沢山の鳥居に雪が降る。このセットは海外の方には受けるのではないかと。まさに映える日本の風景ですよね。音楽も素敵で、男衆として登場する、千海 華蘭、春海ゆう、蘭尚樹が登場。
「月の巻」
月組ですから~。ベートーベン「月光」の音楽と、三日月、そして流れ星。
着物は黒に綺麗な刺繍が施され、銀のお扇子を使った隊形移動を使った群舞。あの大きな大劇場を名一杯つかって斜めに勢ぞろいした時は、鳥肌が立ちました。
これぞ、まさにこれぞ宝塚の醍醐味です。圧巻の名場面でございます。
「花の巻」
月城かなとと風間柚乃の2人が鏡合わせになって、何やら面白いやり取り。
舞台上での早変わりも見どころで、桜の花の明るいお衣装と娘達と一緒に春らしい踊りになります。明るくて爽やかなコラボレーション。
雪月花ときて、最後はオープニングと同じ場面に戻ります。みえこ先生のせり上がりで、組子みんなで先生を囲み、ああ、良い最後のショーになったのではないかと、思いました。
先生に大きな拍手が👏👏👏
日本物のショーはいつも大体30分前後。コンパクトにまとまって丁度いいですよね。まだまだ見たことが無い人も居るでしょうから、あらためて宝塚の伝統として引き継いでいって欲しいと願います。お稽古は大変だと思うけど😓。
ピガール狂騒曲のアドリブ増えてる
やっぱりピガールいいですね~。幸せの余韻にまだ包まれております😊。
ラ・ベル・エポック・ド・パリ♬
パリで一番良い時代。20世紀初頭の物語。ちょうど100年前、時代の変わり目だったわけですね。今と同じ。
Bチームに滑り込みセーフ(ムラはAチームだったので)。そして配属になった106期生のお顔も拝見できました!
お芝居のコメディー感がオーバー気味で、歌もオーバー気味で、アドリブもちょいちょい増えてるし、
やっぱりお芝居の月組、楽しいぃ~😆
あらすじがわかっているのに、なんだか新鮮に観る事が出来ました。これって何度見ても面白い系ですね?
男性のお客様の笑い声が何度か聞こえてきて、おおー受けてるぞぉって(ちなつさん、おだちん辺り)こっちも嬉しくなりました。
幸せに包まれる感じ😊
この一言につきます、今の私達にとって。
シャルルの言葉にもある「情熱と夢」を心に持っていれば、なんでも乗り越えられるって。
ピガールは裏方目線で見ても胸アツです。まるで今の宝塚の裏側も見ているような気分にもなります。踊り子の仮縫いにもすべて目を通し、舞台が失敗に終わった後、眠れず夜の街をさまよう支配人。本当にみんなそんな気持ちで作品を世に送り出しているのだと、ありがたいなと感じます。
ラインダンスに注目っ!
日本物の2本立ての場合は、お芝居にフィナーレショーが付いてくるのがイイのよ。このギュっと詰まった濃厚なフィナーレショーで、最後に猛烈ハイテンションになるのです。
106期生ラインダンスの場面を、月組精鋭男役が演じていたのにビックリ😆!
蓮つかさ、佳城葵、朝霧真、そして初々しい風間柚乃も踊ってましたよね?もう、オペラが忙しすぎる。。
皆さん、スタイル超良くて可愛い!!これ、本場モノのムーランルージュ、キャバレーみたいですねぇ。大人の色気漂う、極上のラインダンスになっていたと思います。これは大変貴重だわ。
たまに全ツのラインダンスに上級生が沢山出ている事もありますけど、今回はピガールの流れからの、ムーランルージュの雰囲気そのままに、面白い誤算?仕掛けかなと。
珠城りょうのシャンソン「メ・マン」
Mes mains(僕の手)というシャンソンを、大階段の前で一人歌うシーン。側で踊るさくらちゃん。
この演出は、かつての宝塚パリのショーでは良く見かけました。懐かしいなぁ。私の思い出の中で、”そのスター=そのシャンソン”というセットでインプットされています。
たま様にとっても、大切な一曲になるのではないかなと、思います。ありがとう✨。
やっぱり大好きグランドフィナーレ
超豪華に華やかに締めくくる演出、素晴らしいですよ。オーケストラの音楽とコーラスが合わさると、なんか涙が溢れる。大団円という感じで、今年も一年ありがとう!って一人祈る。
年末の第九や、年始のウィンナーワルツみたいな感覚で、悔いの残らぬよう、もう1回観に行くつもり🙋です。