「東京原子核クラブ」ライブ配信感想 マキノノゾミの名作 日本人は凄かった




1月10日から本多劇場で上演されていましたお芝居「東京原子核クラブ」。霧矢大夢が出演しているという事と、この題名に興味を持ちました。千秋楽をライブ配信してくれて、大変助かったー。

ノーベル物理学賞を受賞した朝永振一郎(ともながしんいちろう)さんがモデル。友田君は東大の物理学者。原子核の研究をしている。

様々な人が集まる本郷の下宿屋「平和館」。時は第2次世界大戦が起こる前。

同じく物理学の西田研究所のメンバーが3人、東大の野球部生、新劇の脚本家、銀座のピアノ弾き、そして正体不明の女性・富佐子さん。

みんなが一生懸命自分の事に精一杯。お金は無いけど夢がある。下宿屋の娘・桐子さんは働き者。お父さんは人情が厚い。平和館には去ってはまた人が集まり、ちょうど良い距離感がいい。

SNSで知った事だけど、日本人の原子力研究は、その当時世界一だったこと。第2次世界大戦中にも、実験する資金があれば、原発が作れたこと。そして実際に実験もしていたこと。私は驚いた。

広島・長崎は何だったの?え、どういうこと?

敗戦教育で育っている私達に、事実を知る機会はあまりにも少なかった。でも、だんだん真実を知りたいと思うと、色々な事が繋がってくる。そんなときのこのお芝居でした。

いや、この原子核の話ばかりがメインではないのです。下宿屋の人たちの群像劇で、戦争を通して、亡くなったもの、生き延びたもの、沢山の小さなドラマの集合体です。

きりやん演じる富佐子さんは、レビューのダンサーだったけど、若いかわい子ちゃんにその座を奪われ、なぜか函館のトラピスチヌ修道院の修道女になり、その後は「水の江月子」男装の麗人として満州に慰問に渡たり、スパイ容疑で死んでしまったかと思ったら、命からがら平和館に戻ってきた。

はい、スパイスさんから引用。

ふと、今この2020年、2021年の私達の生活も、丁寧に戯曲に起こせば、かなりのドラマに展開するんじゃないかしら…。その位ドラマチックな状況だと思います、今って。

どんなドラマよりも、現実の方がドラマティックだって、最近思います。

「演劇なんて意味を持っちゃぁいけないんだよ。」なーんて台詞があったなぁ。

あの頃は言論統制があって、自由な表現ができなかったんだろうな。。でも今だってそうじゃないか。真綿で首を絞めるような。

それでも、もがきながら一生懸命自分の出来る事をやっていく。辛くなったら助けてくれる。お金じゃない。気持ちじゃないか。

スミマセン、大した感想を書けるわけでもないのだけど、色々フツフツと思った作品でした。笑いが沢山あったし、涙する場面もあった。あの頃の日本人のレベルの高さ、高潔さに触れた気がしました。

ライブ配信の視聴期限が1月23日(土)までですので、もしご興味があったらぴあで購入して観てみてください!

舞台『東京原子核クラブ』
作・演出:マキノノゾミ
2021年1月10日~17日 本多劇場
第1幕85分、休憩15分、第2幕80分

1月23日23時59分までアーカイブ配信
視聴チケットは23日18時まで受付中。
https://w.pia.jp/t/genshikakukurabu/

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