宙組『群盗』感想1 これじゃない感が漂うが…

2019年3月3日




梅芸で2月9日から上演され、そして日本青年館に東上。
2番手の別箱オリジナル作品は、上演期間が若干短いのですが、その分演じる側も、観る側も、1回1回を真剣に観劇したいところ。

ポスターもパンフレットも、芹香斗亜 キキちゃんの仕上がりがめちゃくちゃ洗練されていて、期待大でした。

しかーし

第1幕が始まり終わるまで、なんだかモヤモヤしながら観てました。なんでだろう…。

『群盗』第1幕 これじゃない感が漂ってしまった理由は。

音響の問題?

青年館のせい?音が割れるというか、歌声が劇場中に響いていなかった。2階席で観てたのでそれが原因かもしれないのですが。

舞台装置が小柳先生の多分ご趣味かなーと思われるゴスロリ調、いいですねぇ。赤いバラや照明、蝋燭、なんだかいい雰囲気。って思っていたところ。

いきなりプロローグでロック調の群像ダンスが始まり、パラパラと曲に合わせた手拍子が聞こえるが、手拍子が劇場中に響かない。
これって、拍手したほうがいいの?でも無理がない?
オペラグラスは手放せないんだけど、色々悩んで、手拍子に参加できず。

中途半端な疾走感のまま、下級生が沢山登場し、物語は進みました。もっと若さスパーク!みたいな音楽、演出だったらもっと下級生の良さが出たのになー。

ロック調の歌は、全体のイメージと生徒の力量に合わないと思う

主題歌は素敵な曲でした。バラード系で歌ったり、ポップス系で歌ったりしたのが良かったけど、ロック調で歌い踊るのは、やっぱり無理があると思った。

ロックって難しいのよ、若いからロックが似合うわけでもない、技術が必要です。
クラッシックな音楽の方が、宝塚の下級生には歌い踊りやすいと思う。

本気でロックスターみたいに歌える人って、例えば、月組 霧矢大夢 きりやん。瀬奈ちゃんのロックも実はいまいちだったと思う。やっぱり、きりやんが一枚上だったなと。
昔々を辿ると、同じく月組 剣幸 うた子さんが、ショーでよくロックを歌ってらした。本当に上手で、身体が勝手にのれる。その位だったら聞いてもいいな~。

やっぱり、全体的に良くも悪くも、若い

Wikiで調べた程度の知識で観劇に臨んだため、壮大な革命まで至る背景や、伯父様の悲哀、策略など色々あるのだろうけど、さらーっと流れてしまった感がある。意外と難しいお話で、取りこぼしている感が😓

時間の制限もあるけど、ここは専科さんがいないので、セリフ一つ一つの重みがまちまちだったのではないかな。

凛城 きら りんきらが登場したら、若干ホッとしてしまった。

おぉお父様!って思った (笑)

18世紀のドイツ貴族という重厚感が、やっぱり彼女からは醸し出されます。凄いよね、上級生って。

でもね、下級生もみんな負けてませんでしたよ、よく頑張ってるな~って思いました。

このままいくと、『キャプテンネモ』再来か😥

皆頑張ってるのは分かる、でも、このままどうなっちゃうのだろうかと・・・・

あれあれ、日本青年館、93期生2番手のオリジナルといえば、雪組 彩風咲奈 主演の

キャプテンネモ(汗)

咲ちゃ~ん。まさかあのデジャブではなかろうかと、冷や汗が。

でも、でもでも!
キャプテンネモは、観終わった後に手に汗握る感動があった。咲ちゃんも、やりきったと胸を張っていた。マトカの家族になれた!きっとやり切った後には、第2幕には、必ず良いことが待っているはず!と期待した。

そんでもって、期待は、

叶えられたのでありました😊

『群盗』第2幕 舞台が温まってきたかな~

少ない人数で場を埋めるダンス力と照明演出

群盗の仲間たち、一人ひとりがスポットライトを浴びて、歌い、踊り、苦悩を表現する。とっても良かったと思います。少ない人数だったけど、照明演出と相まって、迫ってくる気持ちが伝わっていた。

追いかぶさるように、民衆たちが出てきて、コーラスが力強かった。さすが、コーラスの宙組。そう思いました。

ラブロマンスが出てきた!お決まりの三角関係

そうだ、第1幕は、LOVEが足りなかったのだっ!

峰里ちゃんのヒロインお芝居が堪能できました。声が良いのよね。そして気が強いお姫様はピッタリ。

もえこフランツをピシャリ!平手打ち。そんなアマーリアを、フランツも好き☺

カール、アマーリア、フランツ 3人の立ち姿が美しかった。背が高くて気品があるのよね。目福でした。

群盗のお仲間が頼もしい

群盗チームは、パンフレットを見ると、結構な下級生も混じっていて、でもそれを感じないお芝居力で、がんばってたな~と。だんだん乗ってきて、キキの仲間感が出ていたと思います。

セリフの耳心地が良いのが、穂稀 せり、愛海 ひかる。長い難しいセリフだったよね。お芝居も熱くて、群盗チームに配属になったのも頷けます。宙組の大切な芝居人。
もし大劇場だったら、あっきーとか、りく、そらがお友達として参加するような所、下級生だけでその雰囲気を作り上げたのは、拍手だと思います。

語り部コッティも努力賞

忘れてはいけないのは、語り部の101期生 鷹翔 千空 コッティ。大抜擢だよね。

コメディな役作りも忘れず、出過ぎず、でも埋もれず。器用にこなしていました。

良い勉強になったのではないでしょうか?抜擢されているし、これからますます期待のホープですね。

皆殺しの・・・(※ネタばれ注意)

あれあれあれ、、全員死んじゃうの??

原作があるからね、そのあたりは変えられないし、そうなった作品の深い意味があるからね。

そのあたりは、ちょっと寒い感じを受けましたが、客席は皆さん涙してましたよ。すすり泣きがちらほら。

確かに感動的なシーンではあります。親子の和解、兄弟の和解、貴族側の人間の義。色々あった場面ではあります。だから、最後は感動的で、涙して、良かったよ~って思えました。

やっぱりフィナーレショーは最高だよねっ!

黒燕尾フォーメーション、良かったよ!

これこれ、フィナーレを付けてくれてありがとう!小柳先生。

瑠風輝もえこが、センター0番かぁぁぁぁ😆

感慨深い。素敵でしたよ~金髪の髪がちょっと乱れる感じとか。手足が長くて(ほんとーに長い)、手の指の表現がセクシーで。目力感じました。

2階から見てて、周りのお客さんも感想をいってたけど、黒燕尾のフォーメーションがとても綺麗だった。上手だったと思います。感動すら覚えました。

デュエットダンスで気づく、星から来た2人

黒ずくめの所に、赤いドレスの2人が登場。色の統一感が今回いいよね。

背丈のバランスや笑顔の感じがとってもマッチしている2人。そういえば・・・

星組出身の2人だったんだ~(いまさら)

この運命の出会いは、何?このままコンビ組んだら、ダイキホみたいな事になるの??

なんだかこの2人のストーリーにも注目ですね、ワクワク。

やっぱり下級生が凄いと気づく、クロージング

フィナーレはあっという間に終わっちゃって、クロージングで下級生からご挨拶があります。

若い!こんなに下級生がそろってたのね、と改めて驚く。

だってりんきらが副組長みたいな感じでしょ?一番下は104期生。なるほどねー、100期生も中堅どころになってきてるのだね。とっても良い経験だったと思います。

次に主なキャストについて感想2で綴りたいと思います!

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