水美舞斗3代目『銀ちゃんの恋』感想 泣かせるな~銀ちゃん&ヤス 作品の力と見どころ
倉丘銀四郎3代目、水美舞斗主演『銀ちゃんの恋』千秋楽ライブ配信。やっと観る事が出来ました。
泣かせてくれるなぁ~😭
マイティ演じる銀の字の本気の涙(鼻水💧)に最高に感動したし、飛龍つかさ演じるヤスの後半は、めっちゃくちゃカッコい良くて。銀ちゃんとヤスの男の友情、なんとも言えない心のつながりの子弟関係に、本気で泣かせてもらいました😭。
小ネタをバンバン入れてくる、石田先生のこの作品の持つ力が、とても大きい事も再度認識したけど、その作品を今の花組30名のメンバーで見事作り上げた、皆の気迫が、画面越しからもビシビシ伝わってきました。
ああ、とっても良かったな~😃。マイティーが2番手時代に出会った、最高作品、最高の公演だったんじゃないかと思います!!この出会いは、今後のマイティーの財産になると、ご本人も言ってましたが、本当にそう思う。
簡単なあらすじ
東洋映画のスター倉丘銀四郎(水美舞斗)は、最近売れっ子になっている橘(帆純まひろ)にカメラのアップを奪われがち。銀四郎の子分、ヤス(飛龍つかさ)、トメ(峰果とわ)、マコト(翼杏寿)、ジミー(侑輝大弥)が、銀ちゃんのご機嫌を損なわぬよう気を配っている。
銀四郎を売り出すため、身辺整理をしてくれと専務に言われ、妊娠4カ月の恋人・小夏(星空美咲)を、ヤスに渡すと言い出す。小夏のファンだったヤスは、銀ちゃんの言いつけ通り、生まれてくる子供と小夏を引き受ける。
ヤスは人吉のお盆に小夏と帰省する。母(京三紗)から、ヤスを裏切らないで欲しいと頼まれる小夏。
小夏もヤスとの平凡な暮らしが気に入り、本気でヤスさんが好きになっていた所に、仕事も恋人朋子さん(都姫ここ)とも上手く行かない腹いせに、銀ちゃんからよりを戻したいと迫まられる。
銀ちゃんの映画を成功させるには、新選組の階段落ちを復活させるしかない。銀ちゃんの小夏への想いを盗み聞きしてしまったヤスは、自身に1億円の保険金を懸け、命を懸けて階段落ちをさせて欲しいと監督(悠真倫)に直談判する。
撮影当日、ヤスに申し訳ないという思いが残る、銀ちゃんの遠慮がちな仕草に腹が立つヤス。銀ちゃんから愛の?ビンタを食らって、本気で階段落ちをするため、役作りの時間をもらうヤス。
ヤスの階段落ちは、後ろを振り返らず、立派につとめ上げた。そして、息を引き取った…。
主なキャストの感想
倉丘銀四郎:水美 舞斗
よっ、3代目!👏👏👏
マイティーの銀ちゃんは、身体能力の高さをまずは感じました。土台がしっかりしている安定感から来るものなのかなー。
トンでも衣装は楽勝で着こなせてるし、立ち回りの美しさは天下一品!あれだけの膨大の台詞、おちゃらけ(鼻血芸、ハンコ芸、水たまり芸等)、突っ込み。全て土台の強さから来る確かな演技力。
プラス、今回非常によく感じたのは、心が動くその表情の豊かさ😃。大きく見開いた目から溢れる涙。心の純真さは、銀ちゃんそのままだなと。
マイティーの潜在能力の高さに驚きました。っていうか、前からファンの皆さん、組子の皆さんはご存知なわけで。水美舞斗の封印が解ける演目だったんじゃないかなー。
最後のご挨拶で、カンパニーメンバー全員の紹介がありました。愛溢れるカンパニーだったのだと、こちらにも伝わります。さあ、今後のマイティーから目が離せませんね!!ドンドン行こうー。
ヤス:飛龍つかさ
ビジュアルからして、もう役になり切ってましたよね。あの髪型、若干猫背でヘラヘラした感じとか。
流石のつかさ君。プライベートでもマイティーとの師弟関係が感じられるような、まさに地で演じている所もあったかもしれません。
切れると怖いヤスさんでもある🔪。
本気出すと誰も手を付けられない感じとか、さすがの演技力だったと思います😀!
一番の見せ所は、あの階段落ちの演技。最後はフラッシュを浴びてスローモーションで落ちていく。あれって本当に凄いなーと毎度思います。めちゃ上手でした!!
私はあなたに何度も泣かされました😭😭。
飛龍つかさが花組にいたから、この演目が出来たと言っても過言ではないでしょう。とても良かったです!
小夏:星空 美咲
ニューヒロイン、星空美咲ちゃん。
2代目小夏の野々すみ花の声にそっくりね!雰囲気出てました~😆。
あの小さな4畳半で何度か喧嘩したり🔪するんだけど、”泣き叫ぶ絶叫シーン”のド・迫力は、大したもの👏👏。拍手~です!まさに全身全霊の小夏だったと思います。
銀ちゃんとヤス、小夏3人の関係性がちゃんと作れていましたし、朋子さんに「おばさん」って呼ばれても仕方ない?艶があって、雰囲気もちゃんと出ていたと思います。
一番可愛いなと思ったのは、臨月前の平凡を楽しんでいる歌の所かな~。女ってそういうものよって。
とっても心がこもっているお芝居だったと思います。お歌もとても上手!
橘:帆純 まひろ
タチバナって、カッコイイんですよね😍。
銀ちゃんより急成長中な売れっ子役者ですが、なんといっても坂本龍馬のお衣装に、あのポーズ。
早霧せいな、そっくりじゃー😆。
沢山ホッティーのお芝居が見れて、これもまた嬉しかったです。強烈な銀ちゃん&ヤスさんコンビに負けない、いや、彼らより上品で洗練された感じ?(これは素が出たか)がまた良いのかも。ホッティーって綺麗だよね。
朋子:都姫 ここ
朋子さ~~ん💖!ぷんぷんですの。
このぶっ飛んだ朋子さんが、私は大好きです。ここちゃん、めちゃくちゃGOOD👌でした。
そのまま朋子さんっぽいというか、お芝居全体に良いスパイスを与えてくれて、明るい元気玉のような存在。マイティーとの小芝居も完璧でした。
他にも、花組副組長、美風舞良さん!相変わらずお元気そうで~!!
一緒にいる専務(航琉ひびき)とのコンビが濃厚。監督、助監督(希波 らいと)の演技も熱い!トメさん始めとする子分達も良かったよ~。
トメさん(峰果とわ)、焼き肉、最高です👍👍
そして、ヤス母の京三紗さん。手を合わせて小夏にお願いするシーンは、心が辛いですよね~。
そして長男の嫁・玉美さん!糸月雪羽ちゃんの作りこみが秀逸。ヤスが女優と結婚するなんて!一生懸命張り合う所が、毎度笑わせてもらうお約束シーンなのですが、大変満喫させて頂きました😆😆!
この作品の見どころって
あらためてこの作品って、一体なんだろう…って振り返ってみる事も出来ました。
子役上がりだからって大人になれない銀四郎に振り回される東洋映画、役者、恋人達。迷惑な男。。
一方、田舎から出てきて大学まで行って、温かい家庭に育ったヤスは、そんな銀ちゃんと一緒にいたら、人生平凡な物でなく、一生楽しく生きられると開眼させられた。
2人はスター役者と大部屋役者という、天と地の差がある間柄であるけども、小夏を通して、最後の最後に、実はヤスの方が数段カッコいい男なんじゃないかって、銀ちゃんが気づいちゃって、プライドが傷つけられる。
そんな銀ちゃんのために、いつまでも銀ちゃんらしくいて欲しいと、命を懸けて最後の大芝居に出るヤス。
ヤスのカッコ良さに、そんな子分を持つ銀の字に、敵のスター橘も敬意を表する。
この芝居、陰の主役は断然ヤスなんですよね(個人的に)。ヤスの芝居にもう号泣しかなかった。
それが分かっている銀ちゃん=マイティーの名演技も半端ない。
泣いてねーよって、涙をボロボロ流す迫真の演技。あそこは凄かった😆。橘演じるホッティーもイイよね!
あー、何だろう。本当に良かったと思います、銀ちゃん。これはまさに・・・
銀ちゃんマジック🎊
があると思うなー。
このハチャメチャな設定に、自分の殻を破るには打ってつけの演目。
最後はヤスさんのお葬式かと思いきや、棺桶から登場のギンギンぎらぎらの銀四郎。なんじゃこりゃ!?でハッピーな雰囲気でフィナーレになる所もまた良い。
こんな時も主役になりたい銀ちゃん。もう憎めません😍。
このシーンは、大空祐飛さんのサヨナラショーでも使われました。2代目ゆうひさんの殻を破ったのもこの作品だったのかなー。
このままの勢いで、大劇場で更に殻を破った花組公演を期待したいと思います!
マイティー、銀ちゃん再演、本当にありがとうございました!!