ミュージカル「ドックファイト」感想 屋良朝幸が3度目主演 壮一帆、彩乃かなみ出演
シアタークリエで公演が始まりましたミュージカル「ドックファイト」。
2015年、2017年、3度目の再演2021年版の出演メンバーに魅力を感じ、初日観劇してまいりました。
主演のエディ役、屋良朝幸。金髪の短髪がカッコよく、ベトナム戦争時代のアメリカ兵士の雰囲気が出ていました。あの目力。海外の戦地に向かう若者の目って、ああいう感じですよ(きっと)。
ヒロインのイケてない少女ローズ役に、小さくてもベテランの昆夏美。肉布団をいれた小さくて太ったお茶目な少女像に心掴まれました~。屋良さんと昆さんのカップルが、可愛くて、初々しくて、かなり泣けました😭。
そしてミュージカル出演の壮一帆さん。
めちゃくちゃブラックだけどイイ女で😆。ずーっと目で追ってしまいました😍。
マイナビエンタメさんTwitterより。
屋良朝幸、コロナ感染からの主演舞台開幕に「奇跡」療養中にリモート稽古も(写真6枚)#屋良朝幸 #昆夏美 #藤岡正明 #大久保祥太郎 #壮一帆 #小川優 #今江大地 #一色洋平 #ドッグファイト
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— マイナビニュース・エンタメ【公式】 (@mn_enta) September 16, 2021
ベトナム戦争時代。3バカ?海軍兵が、出征前に一番イケてない女の子を連れてパーティーでダンスをする。イケてない女NO.1を連れてきた奴には賞金が貰えるという、軍内では伝統的な通過儀礼だそうで…。
そんな公式HPのあらすじを見て、残酷でなんだか寒気がした。
でも、そのイケてない女性を演じる個性的な女優さんに大変興味が湧きました。
ちょっとネタバレになりますが。
ダイナーの女亭主(彩乃かなみ)の娘ローズは、店番しながら大好きなギターを片手に歌を作ったりしている。モテないイケてない少女は、いつも一人で音楽を家で聞いてることしかできないのだと。
店に訪れたエディは、ローズを一目見て、パーティーに連れて行こうと考える。初めてパーティーに誘われて喜ぶローズを見て、エディは罪悪感を感じてしまうが、心を鬼にしてこの計画を秘密にしておく。
エディの仲間ボーランド(藤岡正明)は、娼婦マーシー(壮一帆)と計画し、優勝賞金を折半する約束で、彼女の入歯?を取って間抜けな顔を見せる事で優勝を勝ち取る。
これが客席からは一瞬わからないんだけど。。よーっと見るとお歯黒みたいな顔になるんですよ~😈、壮さんのニヤって笑う顔がドヤってて迫力あり😆。
女子トイレでマーシーに出会ったローズは、このパーティーの本当の意味を知らされる。この2人のドックファイト♪の歌はパワフルで最高です😃!
ローズは笑い者にされた事に怒ってエディを殴る。本当はローズを好きになってしまった事に気づき、エディは彼女を追いかけ、本気のディナーに誘いだす。
よちよち歩きの2人のデート💑。エディの言葉遣いは汚くてガサツだけど、ローズといると初々しくて、純粋で、幸せな一夜を共にできそうだ。
翌日には命張って国に忠誠を誓い、戦地に向かう。ローズからもらった住所の紙は破り捨て、仲間を信頼し戦いに出るが、自分一人だけ傷を負って、ローズのいるダイナーに帰ってきた。
ベトナム戦争で恋人と離れてしまう所は「ミス・サイゴン」、一人死なずに生き残った所は「レミゼラブル」革命後の生徒たちのシーンを彷彿させる舞台演出だった。
このミュージカルの作詞作曲は、映画「ラ・ラ・ランド」等でおなじみのベンジ・パセック&ジャスティン・ポール。彼らは昔のミュージカル映画のオマージュをふんだんに取り入れたりする事が特徴の一つって聞いたことがあるけど、これもそうかなー。
兵士たちのパワフルなダンスナンバー、曲もキャッチーでノリが良い。
時代背景を感じるダイナーやダンス会場、坂元健児の歌手がさすがのベテラン。良い雰囲気を醸し出してくれます。
戦地から戻ってきた頃のヒッピー達。あの退廃的な感じは、70年代アメリカ映画を見ているような気分になりました。
個人的には、あのキワドイ娼婦のドレス姿&ヒッピー姿の壮さん!彩乃かなみさんのヘソ出し😳超カッコよくて。
退団後の壮さんは本当にいい女😍なんですよね~、私的に。程よくキュッと締まって、スタイル良くてドヤってる感じ。パワフルで最高😎。これからもたくさんいろんな女性役で(当然ですが)魅せて欲しいです。
野郎どもの友情や、個性豊かな女性たち、色々なものが詰まっているミュージカルなんだけど、やっぱり見どころはエディとローズの純愛かな。笑いありホロっと来たり、戦いのシーンでは残酷で泣けてくる場面もあり。
そんな緊張感のある人生の中でも、束の間、たった1日の束の間を一生懸命に生きた若者たちの青春ミュージカルかなと、思います。
大変楽しかった、興味深いミュージカルだったと思います😀!お楽しみあれ!
ミュージカル「ドックファイト」
1幕65分、休憩25分、2幕70分 (2時間40分)
出演:屋良朝幸、昆夏美、藤岡正明、大久保祥太郎 、彩乃かなみ、坂元健児、壮一帆
東京 シアタークリエ:2021年9月17日~10月4日
愛知 日本特殊陶業市民会館:10月6日
梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ:10月21日~24日