新国立『白鳥の湖』<新制作>(10/24 小野絢子&奥村康祐)儚く美しく 豪華絢爛の舞台
2021年10月24日、ピーター・ライト版バレエ『白鳥の湖』新制作という事で、まず絶対観たいと思った理由は、ポスターが素敵だったから。ネットに落ちてた画像をお借りしました。
広告ビジュアルって大切だと思います。何か違うぞと思わせてくれた事で、王道『白鳥の湖』を通しで観てみよう!と勇気を持ちました。まったくバレエは初心者なので、今更かしら、とか、よく分からない点もあるんですよ。ポスターの小野絢子さんの回を是非!と思いました。
頂いたリーフレットにあった、芸術監督の吉田都さんのご挨拶が、とっても印象的でした。
監督としてのビジョンについて。バランスの良いレパートリー、バレエ芸術により多くの方に触れてもらう活動、そしてダンサーのテクニック強化と働く環境整備。シンプルだけど、確実に大事な事3つだなーって。宝塚歌劇団にも通じるところがある。
チャイコフスキーの素晴らしい演奏を生で!そして今回、お衣装が豪華絢爛だった✨!!すべて新調との事。19世紀のロシア、様々な国の使者や踊り子たちも登場し、凄い面白い。
そしてなんといっても夜の湖の情景。キラキラ輝く水面の表現とか、スモークがたかれた中に白鳥たちが揃った時の迫力。フォーメーションを変えていく白鳥たちの群舞!こんなに面白い、楽しい演目なのね😃!
白鳥の動きを体で表現するという、普通のバレエよりも大変難しいのではと思います。特に肩と腕の使い方。思わずオペラでジーっと筋肉を観てました。美しいなあ。。本当に素晴らしい。
月組「カンパニー」で、白鳥の湖のあらすじについて、すーさんが教えてくれたっけね。あのシーンを思い出しておりました。終わり方は色々なパターンがあると。
魔法で白鳥にされてしまったオデット姫(白)、ロットバルトの娘オデイール(黒)を、小野絢子さん2役で演じていらっしゃいましたが、表情が全然違う!儚さから一転、傲慢な綺麗さというか、騙してやる!という感じ。ロットバルトの娘がオデット姫に変装し、結婚の誓いを立ててしまう。
ジークフリート王子はオデット姫とはもう一緒になれない。2人は死ぬことで天国で一緒になります。ああ、死んじゃうのか…。でも、幸せそうな2人のラストだったので、これも美しいかなと(宝塚っぽい)思いました。
儚い白鳥は、きっと日本人の女性が演じている方が、見てて美しいと思った。ガタイの良い白鳥はちょっとパスかもなー(失礼)。皆さん均整が取れていて並びが美しい。その中でも一際美しいのは、さすがのプリンシパルだなと思いました。
ジークフリートの奥村康祐さんの跳躍力!!素晴らしい。『竜宮』でもお見掛けしたプリンシパルです。
新国立のバレエにハマりそうな気がする…😉。1つ1つのクオリティが高い。やっぱり国立だからかしら。有名な演目だという事もあるけど、ほぼ満席だった気がする。物凄い盛り上がり、皆さん待ってました!という感じで、老若男女問わず観劇されていました。
ブラボー!って言えないんだけど(-_-;)、いつか皆でブラボ!!って言いたいですね。
その日を夢見て、これからも美しく楽しいバレエの舞台を観たいな―と思いました。
白鳥の湖は上演中。チャンスがあれば是非。
『白鳥の湖』<新制作>
新国立劇場 2021年10月23日~11月3日
予定上演時間:
約3時間(第1・2幕 70分 休憩25分 第3幕40分 休憩20分 第4幕 25分)