『NEVER SAY GOODBYE』感想3 真実を共有できる相手(仲間)と出会えた、これに尽きる。
ネバセイグッバイ東京公演に行ってまいりました😆。舞台はかなり熱い、熱いアツイ😃!!
再び観劇出来た喜び。劇場が一体となって戦いの現場を目撃・共有している感覚。一人一人の真剣なまなざしや笑顔が眩しい✨。
あっという間に終わってしまった、一度始まったらジェットコースター。物語と音楽、コーラスの流れが心地よい。
前回書ききれなかった思い入れ深いシーンをツラツラと。
バルセロナ
アニータのタロット占い
裏の世界の事は、仕事柄良く知ってるんだよ Byアニータ(瀬戸花まり)
リアリティあるお言葉だったなー。戦うためには、裏の情報もちゃんと知ってないと命取りになるし、救われる事も多々ある。頼もしい仲間を味方につけたなと思った。
アニータのタロット占いに、オリンピア達が集まって、ジョルジュ(真風涼帆)の事を占う、あのサグラダファミリア教会での夜。スポット照明が効果的で、ギターの音色も情緒的。蝋燭の炎で照らされているかのような、若者達の興味津々の顔(若干バカ面な子もいてカワイイ😊)。
これがたまらなく良いシーンです👍。ホッと息をつける場面。
ジョルジュには3つ、目がある(レンズだ)。
愛する人(愛する事が出来る人)がいる、そして痩せたオリーブの木の下で眠る…。
ジョルジュのこの先を預言されてしまった訳ですが、愛する人が傍いにいる、それだけで幸せなんじゃないかと思うシーンでもあります。エレンとは別れて、キャサリンに気持ちを伝える事が出来ます。
ラジオパーソナリティ
アギラールに誘われ、キャサリンはプロパガンダ・ラジオ番組のパーソナリティとなります。ジョルジュとしては恋人に敵の陣地に行かせたくない、自分だけのために居て欲しいと、男のエゴで葛藤する歌があります。
私もそれは…それはエゴだよぉって思ったシーンです。同じものを見たいと、真実を追求して自分の役割を見つけた、キャサリンの一世一代の賭けを邪魔することは出来ないと思う。
しかし、ジョルジュの思った通り、アギラールに嵌められてしまった😣。ゲルニカの無差別襲撃(ゲルニカの悲劇)についてのニュースを報道してはいけないと、他にも色々検閲を受けまくる。宣伝=洗脳だ。
私は、キャサリンの行動は素晴らしいと思う。そこでの愛の真実♬が、感動的です😭。潤花ちゃん、渾身の愛の歌。曲調が映画っぽくて、カッコイイナンバーです。ジョルジュ達に助けられて、本当に良かった。
バルセロナの悲劇
バルセロナの悲劇って、ちなみにネットで調べると、サッカー⚽の話ばかり出てきて苦笑い。FCバルセロナ、バルサは超人気クラブですからね。
徐々にバルセロナ住民同士で戦っている状況になってしまう事が辛い。パッショナリアと市長、そしてずんアギラールが登場するシーンは、脱力感で一杯になります。はじめのNO PASARAN!♬と、悲劇のNO PASARAN!♬の対比も面白い。
異邦人であるオリンピアやジョルジュにとっては、客観的にこの状況にNOと言えると思う。オカシイ、違うだろうと。ヴィセントはバルセロナを離れる事はさぞ辛かったと思うが、皆と共に本来の目的である”ファシストから国を、自分達の自由を守る”行動を取るために、マドリード義勇軍に加わるため移動する。
真実を共有できる相手(仲間)
このネバセイで感じたこと、今の自分が心に沁みた言葉は、真実を共有できる相手(仲間)がいること、これに尽きるんだなと、今回気づきました。
カマラーダが一つになる瞬間
バルセロナの状況も、オリンピアの仲間達の間も、色々揺れてきます。仲間割れも出てきます。さあどうする、君は写真撮ってるだけじゃないか!って、ジョルジュにとばっちり…😔。
そこで、ジョルジュは自分も戦うと、仲間になると誓います。根無し草の自分に、国籍も国境も無いと。そうやって生きてきた人生は、さぞ大変で寂しい事もあっただろうなと思います。今ここに自分の仲間がいる、同じ目的で真剣に守ろうとしている人たちがいる。それが嬉しい瞬間だと感じます。
ジョルジュを真ん中に写真を撮るシーン📸あの場面も最高に嬉しい瞬間です。
ジョルジュとキャサリンの最後の場面
そしてそして最後の2人の別れのシーンですよ!
真実を共有できる相手がキャサリンなんだから、君がこの写真をアメリカで出版するしかないだろ?
そう言って愛する人を戦地からアメリカに逃がします。憎いなぁ。。確かにそうだよ😢。
ジョルジュからミッションを与えられ、サヨナラは言わずキャサリンはアニータの手筈で(ここは「カサブランカ」を思い出すよね~通行許可書)アメリカに逃がしてもらったのかなと。
この真実の写真が、正しく世に出せるかどうか分からない。都合の悪い人たちに揉み消されたり、切り貼りしてフェイクニュースに利用されたりするのが関の山だよ。でもキャサリンなら真実を理解しているから、上手く調整してくれるはず。
真実を共有できるもの同士が愛し合う。なんて素晴らしいパートナーだったのだろうかと、思った訳です。付き合っていたとしても、お互いが信じるものは違っていたりするものですしね。。。
宝塚歌劇が真実の場であること
そーうなんですよ、宝塚がファシストに利用されてはいかんのですよ。
なーんて、そんな事は無いので安心しています😊。真実が沢山散りばめられていて大変勉強になるし、生きる力をくれています。
そして音楽、歌の力。これも凄く大きい。メッセージは、言葉で伝えるよりも、歌で、音楽で伝える方が、はるかに人の心に届くそうです。振動、波動みたいな物があるらしいです。(「夜来香ラプソディ」でもそんな話があったな)
であるから、利用されやすい事もあるので、たとえ真実ではない物語を上演したとしても、それを洗脳に使うのでなくて、反面教師のように捉えられるよう上演してくれればいいのかな。
以上、超のめり込み過ぎな、ネバセイの感想でした🙋。
2022年のこの時代に、沢山の嘘と隠された真実が、徐々に表に出てくるのかなと思います、反動というか。だってオカシイじゃないですか、色々と。その気づき(真実)を宝塚を通して共有できれば、私は嬉しいなと思っています。